サン、日本オラクルがセキュア・コンテンツ管理・活用の分野で協業
サン・マイクロシステムズ株式会社(東京都世田谷区、代表取締役社長 ダン・ミラー、以下サン)、日本オラクル株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 新宅 正明)は、企業が対策を迫られているデータ、コンテンツのセキュアな(安全な)活用を実現する目的で、サンのシンクライアント端末およびオラクルのソフトウェアを組み合わせることによる「セキュア・コンテンツソリューション」の推進で協業することを発表いたします。同ソリューションの販売・構築は、伊藤忠テクノサイエンス株式会社(以下CTC)が本日より行います。
昨今、企業の持つデータやコンテンツの80%はテキストや電子メール、画像、音声、動画などの非構造化データで、その内の 90%が管理されていないコンテンツだと言われており、データの消失や漏洩の原因ともなっています。「個人情報保護法」の施行に代表されるように、企業が所有するメール、プレゼンテーション、文書、画像、テキストデータなどといったコンテンツの保存環境や、管理が急務となっています。その一方で、外出先からのモバイルワークの要望も多く、どのような場所からでも仕事ができるようなセキュリティが保たれるソリューションが望まれています。
このたび、サンと日本オラクルはセキュア・コンテンツ活用の分野で協業し、企業資産であるデータやコンテンツをセキュアに管理、活用でき、ワークプレース(働く環境)を選ばない「セキュア・コンテンツソリューション」を実現します。日本オラクルはコラボレーティブ・アプリケーション「Oracle Collaboration Suite 10g(以下OCS10g)」を、サンはシンクライアント端末「Sun Ray(TM) Ultra Thin Client(以下Sun Ray)」を提供します。「OCS10g」と「Sun Ray」を組み合わせたシステムは、両製品の販売で実績のあるCTCが販売・構築します。また、CTCでは昨年度、セキュアな環境と利便性を高度な技術で両立させた社内情報インフラ「eWork@CTC」を構築しました。「eWork@CTC」の中で、「Oracle Collaboration Suite」と「Sun Ray」を活用したファイル統合システムを実現し、日々のビジネスで活用しています。CTCではこの実績をベースに、「セキュア・コンテンツソリューション」のビジネスを展開していきます。
「OCS10g」と最新版「Sun Ray」との組み合わせにより、物理的にデスクトップにファイルをダウンロードすることなく文書などの編集を行え、コストを抑えながらも情報漏洩を防止できます。「OCS10g」の機能により、ファイルをメールに添付する必要もなくなり、メールの誤送信による情報漏洩をも防止し機密保持性をさらに高めます。そして、携帯電話からのアクセスも可能にします。これにより、コンテンツをサーバーにて集中管理でき、情報共有やコンテンツへアクセス制限ができるだけでなく、各自がコンテンツを持ち歩く必要がなくなるため、セキュリティのさらなる向上とどこでも仕事ができるワークプレースを選ばないオフィススタイルをも実現可能になります。
このソリューションにより、企業は情報の消失や漏洩について個人情報保護法やe文書法下で必須となるコンプライアンス(法令遵守)対策が可能になるだけでなく、個人や部門管理されていたコンテンツを企業内で共有、活用できるようになり、生産性も著しく向上します。
同ソリューションのデモンストレーション・コーナーはサンの用賀オフィスにあるカスタマー・ブリーフィング・センターに常設されており、いつでもデモを体験できます。さらに興味のある顧客には検証施設である「iForce(TM) Solution Center」を利用し、このソリューションのサイジングやベンチマークを実施することもできます。
さらに、10月25日に東京プリンスホテルで開催する日本オラクル主催イベント「Oracle Fusion Middleware Day」にCTC、サン、オラクル共同で展示出展いたします。詳細は、以下URLをご参照ください。
http://www.oracle.co.jp/events/FMDay/
● 「Oracle Collaboration Suite 10g」 について
「Oracle Collaboration Suite 10g」は、企業における全てのアプリケーション、構造化・非構造化を問わず全てのコンテンツを統合・管理・活用するために設計されたコラボレーティブ・アプリケーションです。「Oracle Collaboration Suite 10g」でデータ・コンテンツの一元管理と多種多様に及ぶデリバリー手段を提供し、セキュアな情報共有と活用を促進させます。企業のeメールがPOP3からIMAP4へ移行し、サーバーに保存され利便性が向上したのと同様に企業コンテンツについてもサーバーで管理し利便性を向上させられるツールです。
● 「Sun Ray Ultra Thin Client」について
Sun Rayシンクライアントは、ネットワークを前提とした記憶装置を一切持たない端末です。データ、アプリケーション、ユーザ設定などの全ての情報をサーバで集中管理し、利用者の認証はIDパスワードの他にICカードでも可能です。また、端末側にOSやCPUを一切持たないためウイルスの感染リスクも極めて低い、高性能なシンクライアント端末です。情報漏えいを防ぐシンプルで極めて有効な手段の一つとして、情報セキュリティを重視する一般企業に導入が進んでいます。
● 「Sun Ray Server Software 3.1」 について
「Sun Ray Server Software 3.1」は、Sun Ray 環境を運用・管理するためのソフトウエアの最新バージョンで、2005年9月に発表されました。このバージョン3.1からSolaris(TM) 10をサポートし、x64アーキテクチャのサーバ上での稼働も可能となりました。
報道関係者お問い合わせ
サン・マイクロシステムズ株式会社 広報:杉本
TEL:03-5717-5717 Fax:03-5717-2584 E-mail:sun-pr@sun.co.jp
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日本オラクル株式会社 コーポレート・コミュニケーション室 広報部:北川
TEL:03-6238-8180 Fax:03-5213-6990 E-mail:Natsuko.Kitagawa@Oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
製品や販売に関する問い合わせ先
伊藤忠テクノサイエンス株式会社
プロダクトマーケティング室
TEL:03-6203-3525
Mail:vrm-dm@ctc-g.co.jp
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