【岡山理科大学】OUSフォーラム2024/400人の来場者でにぎわう
岡山理科大学の研究シーズをベースに産学官金の連携を推進する「OUSフォーラム2024」が11月25日、岡山市の岡山プラザホテルで開かれ、会社経営者ら約400人が来場。特別記念講演のほか、口頭発表とポスター発表があり、来場者は最新の研究成果を披露する教員、学生らの話に熱心に聞き入っていました。
冒頭、平野博之学長は、理大が世界大学ランキング2025で中四国の私学で初めてランクイン(1501+位)したことに触れ、「本学は外部資金の獲得、知的財産といった点が高く評価されました。OUSフォーラムに代表されるように、早くから学外に意識を向けて連携を進めてきた成果です」とあいさつしました。
特別記念講演では、醸造機械メーカー「株式会社フジワラテクノアート」(岡山市北区)の藤原加奈・代表取締役副社長が「未来を創造するDX~“多様な個の躍動”が生み出す組織変革」と題し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入で、デジタル人財が増加したことによる業務の好循環が生まれたことを紹介。そうした流れの中で、新たな価値創造に取り組んでいることを報告しました。
続いて、理大工学部機械システム工学科の寺野元規准教授と、獣医学部獣医学科の江藤真澄教授が連携事例を紹介。寺野准教授は、材料に力を加えて加工する「塑性加工」における数値シミュレーションの活用事例などについて話し、江藤教授は愛媛県産業技術研究所や企業などと連携し、ジビエを使ったペットフードや毛が絡みにくいペット用タオルの開発、販売に結び付けた事例を紹介しました。
研究成果のポスター展示は112件。会場のあちこちで、来場者が関心のある研究について、担当教員や学生たちから説明を受けたり、名刺交換したりする姿が目立ちました。フォーラムに引き続いて交流会が行われ、教員や学生、来場者が親交を深めました。
ポスター展示で奨励賞を受賞したのは以下の4件の研究です。
(丸カッコ内は研究者、敬称略)
「6脚歩行ロボットによる鋼球搬送制御」(藤本真作、大住優登)▽「極限環境微生物由来プロテアーゼの産業利用」(古賀雄一)▽「いきものQOLプロジェクト:プロトタイプの改良と研究開発基盤の構築へむけて」(赤木徹也、久野弘明、趙菲菲、横田雅司、三木英資、古本佳代、佐伯香織、朱夏希、久枝啓一、江藤真澄)▽「霧を伴う局地風『肱川あらし』のAI予報の開発」(工藤陽花、大橋唯太、公立鳥取環境大学・重田祥範)
■ポスター発表会場の様子を写真グラフでお伝えします■
■ここからは交流会■