ザルトリウス社が、SPR技術を用いた 生体分子間相互作用解析システム Octet SF3を発売 ラベルフリー生体分析におけるリーダーシップを強化
ライフサイエンスグループ・ザルトリウス(本社:ドイツ・ゲッティンゲン、CEO:ヨァヒム・クロイツブルグ)は、ザルトリウス Octetブランド初の表面プラズモン共鳴(SPR)技術を使用した新製品Octet SF3を発売しました。
ザルトリウス Octetは、BLIとSPRの2つの主要なラベルフリー技術を提供する唯一のブランドとなりました。
Octet SF3は、堅牢でハイスループットな生体分子間相互作用解析を可能にした省メンテナンス性の次世代SPR装置です。独自のOneStepインジェクションテクノロジーにより、複数の希釈系列の作成が不要です。
これまでOctetは、生体分子間相互作用のリアルタイムラベルフリー分析のための独自の流体フリープラットフォームであるバイオレイヤー干渉法(BLI)の代名詞となっていました。今回の発売により、ザルトリウスは、業界で認知された1つのブランドのもとで、2つの主要なラベルフリー技術であるBLIとSPRを顧客に提供する唯一の企業としての地位を確立しました。
「Octet BLIとOctet SPRの両技術の斬新で高度なそれぞれの特徴により、サルトリウスはラベルフリータンパク質分析市場において革新の限界を押し上げ続けています」「研究者の皆様には、信頼できる1つのブランドのもとで、確立した2つのリーディングテクノロジーを選択していただけるようになりました」と、ザルトリウスのバイオアナリティクスワークフローのプロダクトマネージャー、ダリウス・ウィルソン博士は述べています。
Octet SF3は次世代のSPR装置であり、堅牢でハイスループット、かつ省メンテナンス性のSPRソリューションとして、さまざまな生体分子間相互作用の迅速な特性解析を可能にします。このシステムは、低いベースラインノイズとドリフト、大容量インジェクション、新しいインジェクション技術を提供し、ユーザーは標準的なマルチサイクル・カイネティクスと比較して、高品質のカイネティクスと親和性データを短時間で得ることが可能になっています。エンジニアリングデザインとアッセイセットアップおよび直感的なデータ解析ソフトウェアを組み合わせることにより、頻繁にSPRを使用するユーザーか否かを問わず、どんな要望にも対応できるようになりました。
「Octet SF3は、高感度、長時間の解離時間の測定、72時間以上の無人運転など、強力なハードウェア仕様を研究者に提供します」「しかしながら、Octet SF3のパワーは個々のハードウェアの特徴だけでなく、あらゆる研究アプリケーションをカバーするさまざまなインジェクションタイプを備えていることで、このシステムを真にユニークなものにしています」とダリウスは述べています。
業界標準のマルチサイクル・カイネティクスから、特許取得済みのOneStep(R)、Onestep(R) Two Comp、OneStep(R) Pulse、NeXtStep(TM) Gradient Injectionsまで、Octet SF3 はあらゆる研究アプリケーションとアッセイに対応しています。OneStep(R) Injection Technology では、複数の希釈系列の準備が不要になり、ユーザーは単一濃度のアナライト溶液を準備するだけで、カイネティクスとアフィニティ分析用の包括的な濃度範囲に対する測定を行えます。NeXtStep(TM) Injection Technology は、競合アッセイを対象としており、ユーザーは、単一のアナライト濃度から複数の競合物質の存在下でアナライトの完全なカイネティクスと親和性を決定できます。
会社概要
ザルトリウスグループは、ライフサイエンス研究とバイオ医薬品業界の国際的なリーディングパートナーです。ザルトリウスグループのラボ製品・サービス部門は、革新的なラボ用機器や製品を提供し、製薬会社、バイオファーマ、アカデミアの研究や品質管理を行うラボのニーズに応えています。バイオプロセスソリューション部門では、シングルユースソリューションを中心とした幅広い製品ラインナップにより、お客様がバイオ医薬品やワクチンを安全かつ効率的に製造できるよう支援しています。ザルトリウスグループは、毎年平均して2桁の成長を遂げており、補完的な技術を買収することで、ポートフォリオを定期的に拡大しています。
2020年度には、約23億4,000万ユーロの売上高を達成しました。2020年末時点で、約11,000人の従業員がグループの約60の製造・販売拠点で働いており、世界中のお客様にサービスを提供しています。
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