京都府の健康課題。平均寿命と健康寿命、平均約10年の差。 女性の健康寿命は全国最下位。男性は8.69歳、女性は13.67歳差。
老後も健康に過ごすため、京都の皆様の「ヘルスリテラシー向上」を目指して。 “健康を一番気にかける日”は健康診断を受けた日。 協会けんぽ京都支部は、健診を受けたその日に、 健康相談ができる新たなサービスを開始。
全国健康保険協会 京都支部(京都市中京区、支部長:守殿 俊二)は、京都府の約55,000事業所、88万人が加入する医療保険者です。加入者および事業所に定期的な健康診断および、健康状態を維持するための勧奨およびサポート、保険給付等のサービス提供を行っています。
人生100年時代を迎える今、ヘルスリテラシーを高め将来も健康に過ごすために備えることが求められる中、全国健康保険協会 京都支部(以下、協会けんぽ京都支部)の加入者が多くを占める京都府民においては、健康寿命と平均寿命は男女平均で10年以上も差があり、全国的に見てもワーストレベルとなっています。
協会けんぽ京都支部では、広報プロジェクト「健康の現在値(いま)をみよう」を推進し、京都で働く方のヘルスリテラシーの向上を図っています。その活動として、この度、健康診断を受けたその日に、健康相談をセットにした健康診断「トータルヘルスケアサポート事業」を開始しました。
(1)京都の平均寿命と健康寿命の乖離は大きく、女性は特に全国最低水準。
男性-8.69歳。女性-13.67歳。※京都府の最新データをもとに算出
平均寿命(平成27年)は、男性81.40歳(全国3位)、女性87.35歳(全国9位)と男女とも全国順位は上位に位置して年々伸びていますが、健康寿命(令和元年)は、男性72.71歳(全国19位)で-8.69歳差、女性73.68歳(全国47位)-13.67歳差となり、健康上の問題で何らかの生活が制限されている期間の長さが課題となっています。
出典:平均寿命 平成27年都道府県別生命表
健康寿命 令和3年度12月30日
第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料
令和元年度国民生活基礎調査のデータより算出
こうした中、ライフステージに応じて自分自身の健康状態を把握、自らの健康維持や疾病・介護予防に取り組み、医療保険制度を持続することができる仕組みづくりが必要とされていることから、協会けんぽ京都支部では、「働き盛り世代」とそのご家族の健康の担い手として、みなさまがセカンドライフを少しでも健康に過ごしていただくために、行政機関等と連携して、健康づくり推進を行っております。
(2)将来も健康で過ごすために。ヘルスリテラシー向上サポートを全国に先駆け開始。
健診を受けたその日に、健診結果に関わらず健康相談が受けられるサービス、
「トータルヘルスケアサポート」2年間の試行実施を経てスタート。
健診はご自身の身体のチェックを行い、メンテナンスにつなげていくことが重要です。協会けんぽ京都支部では、今後の暮らしをより健康に過ごしていただくサポートとして、健康相談をセットにした健康診断「トータルヘルスケアサポート事業」を開始しました。これまで協会けんぽが行っていた健康相談は健診結果で“高リスク者”となった方のみを対象としていましたが(特定保健指導)、本事業ではより多くの方を対象とし、“健康について考える日=健康診断(生活習慣病予防健診)を受診したその日”に、いつもの健診にプラスして、健診結果や生活習慣などを保健師・看護師・管理栄養士と一緒に振り返り、健康づくりをサポートします。
概要
・実施内容 府内の特定の施設で健診(生活習慣病予防健診)を申し込むと、
“健診を受けた当日”に、保健師などへ健康に関する質問や、
健診結果を見ながら健康アドバイスを受けられるサービスです。
・受診方法 面談は5分程度実施します。巡回健診でも実施しています。
・実施機関 京都工場保健会 電話:0774-48-1270
https://www.kyotokojohokenkai.jp/
洛和会音羽病院 健診センター 電話:0120-050-108
http://www.rakuwa.or.jp/kenshin/otowa/index.html
・利用期間 令和4年9月~令和5年1月末日(予定)※各機関にお問合せください
・申込方法 各機関からご案内します。
※上記期間内であっても、健診実施体制等の都合により、健康相談を実施できない日がございます。実施日等については、健診機関へご確認ください。
※詳しくは協会けんぽ公式ホームページもご参照ください。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/kyoto/cat040/hokenpilot2019/
補足資料
協会けんぽ京都支部の広報プロジェクト、ホームページもリニューアル
https://kyoukaikenpo-kyoto-hoken.jp
からだの中は見えない、だから健康の現在値(いま)を確認しよう。
広報プロジェクト「健康の現在値(いま)をみよう」
協会けんぽ京都支部は、加入者の皆様がご自身の健康や生活習慣に関する情報を得て、その情報を活用する力(ヘルスリテラシー)を向上させていただくため、令和3年度より、新しく「現在値(いま)が見える場所」という統一テーマを掲げた広報プロジェクトを開始いたしました。みなさまが生涯にわたり元気に、夢を持ち、活躍し続けるためには、ふだんの生活の中からは見えないからだの現在値(いま)をみることが大切であると考えています。
●皆さまが「健康の現在値(いま)」をみることのお手伝い。「みる」ことを促進。
生活習慣病状態不明者(健診も医療機関も受診していない恐れがある方)と呼べる方々は約13万人もいらっしゃいます。
自身のからだの現在値(いま)をみるには、まずは健康診断(健診)。年に1回の健診では、ふだんの暮らしを通信簿としてみることができます。現在値(いま)をみることは、暮らしをどう捉えて、工夫していくべきなのかを考えるための大きな指針となるからです。わたしたちは多くのみなさまに「健康の現在値(いま)」を知り、将来に向けた備えをしていただくため、加入者への保健事業等の利用の必要性、事業の価値を伝えていくことを目指しています。
協会けんぽ 京都支部では、皆さまが「現在値(いま)をみる」きっかけとなる、動画や特設ウェブサイト、メールマガジン等、広報活動を実施。また、健診結果等のビッグデータを活用し、京都府の健康課題や、かかりやすい疾病の傾向などを分析、健康の後押しをしてまいります。
今後も、このプロジェクトを通し、多くの皆様が健康意識を高め、また各事業所が健康経営(R)への取り組みを加速できるよう活動してまいります。
※「健康経営(R)」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です
平均寿命と健康寿命の資料
厚生労働省 健康寿命の令和元年値について(令和3年12月20日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf
お問合せ先
全国健康保険協会 京都支部 企画総務グループ
担当:浴畑・堤
TEL :075-256-8636
FAX :075-256-8670