Zoff初のサステナブルメガネ "See Blue #14" について開発関係者にスペシャルインタビュー
4月22日(土)地球環境について考える “Earth Day(アースデイ)”
Zoffのブランドカラーでもあり、私たちの暮らす地球を表す色、ブルー。この青色をキーとして、Zoffでは地球や社会が抱えるさまざまな課題や、SDGsへの取り組みを考えていく “See Blue Project” を昨年度から開始しました。今回は、4月22日(土)に迎えるアースデイに伴い、商品戦略本部の鹿野智氏・デザイナー梶原堅悟氏にスペシャルインタビューを行いました。
― はじめに、どんなことを目標にSee Blue Projectはスタートしたのでしょうか?
鹿野氏:昨今、一企業として地球や社会が抱えている様々な課題に対して何かしらの取り組みを行うことが当たり前の世の中となっています。環境問題や社会課題にどう向き合い、どんな行動を起こしていくのか。その取り組みをSDGsの一つとして考えていくのが、この「See Blue Project」です。アイウェアメーカーとして商品に反映するのが適切なのか、社会問題に寄与するのが良いのか、一企業としてSDGsに対してどうアクションを起こすのか考え続けていました。そんな時、再生材に関する良い出会いがあり、「メガネの一部に再生材を使う」プロジェクトを開始することになりました。
― 実際にペットボトルからどのような工程を経てメガネフレームが生まれるのか教えてください
梶原氏:ペットボトルを原料にした再生プラスチック材を使用したメガネ作りは単純作業とはいきません。まず “①捨てられたペットボトルを集める” 。なお、一概にペットボトルと言っても色つきのものは使用できず、使用可能なのは透明なボトルのみのため、手作業で仕分けを行うことになります。次に “②きれいに洗う” 。汚れなどが混ざってしまうと、フレームが折れやすくなるなど直接品質に影響してしまうので、細かく丁寧な洗浄が必要です。そして “③粉砕して溶かす” 。さらに “④再生材に加工する” 。溶かしたものをメガネとして最適な状態に加工します。最後に “⑤フレームに成形して完成” 。これらの工程を経て、ようやくメガネフレームの完成です。
― 商品のこだわりポイントや特徴は?
鹿野氏:メガネフレームの素材としてはある程度の強度が必要ですが、顔につけるものなので、しなやかさも兼ね備えていなければなりません。再生材を使うと、柔らかすぎたりコシがなかったりすることがあるのですが、See Blue#14は “④再生材に加工する“ の段階での工程を見直して、“しなやかな強さ” を追求しました。
梶原氏:耳から後頭部にかけて頭を包み込むラインのカーブをかなり内側に設定しました。一般的なメガネフレームよりも柔らかい素材だからこそ実現できる、絶妙なカーブです。しなやかなので、柔らかく頭をホールドしてくれるのが特徴です。
コンビネーションフレーム
(左上) ZT222008_16F1(左下) ZT221010_14F1
プラスチックフレーム
(左中央) ZT221010_14F1×カラーレンズ(ロリアン)
(右上) ZT221009_41F1 (右中央) ZT221010_43F1 (右下) ZT221009_14F1
―若狭湾に漂着したペットボトルゴミを再生して製品化されたSee Blue#14は、SDGsの1つの目標である「海の豊かさを守ろう」に繋がってきますが、本製品を通して消費者に伝えたいことは?
鹿野氏:今回は、冬時期になると漂着物が海岸に大量に溜まることが問題視されている、”若狭湾”(福井県) のペットボトルゴミから再生した(素材の一部に使用)メガネを発売しましたが、ほんの一つの取り組みにしか過ぎないと思います。商品を手にしていただく入り口はファッションとしてでも、環境に配慮した商品を使うことでちょっとした自身の意識の変化でしたり、今後の買い物の仕方にも影響してくれたら嬉しいです。
― こんな人にかけてほしいというアピールポイントはありますか?
梶原氏:弊社ではメガネをファッションとしても楽しめるアイテムとして提供しています。ですから、これからの季節はメガネフレームにカラーレンズを入れて、オリジナルのサングラスにしても活用のシーンが広がると思います。トレンドを意識したクラシックベースのフレームデザインとなっているので、若い世代に手に取ってほしいですね。また、この商品は自然のものをモチーフにしているので、キャンプや海など、これからのレジャーシーンにもおすすめです。”デザインが良い” や “サステナブルな商品だから” など入り口はどうであれ、様々な方々に手に取っていただき、掛けていただきたいと思います。