ジボダン社、DDW ザ・カラーハウス社を買収　 天然色素のグローバルリーダーとしての地位を確立

ジボダン ジャパン株式会社(東京都品川区、取締役副社長、テイスト＆ウェルビーイング事業部門管掌：増本 聡)は、テイスト＆ウェルビーイングの世界的なリーディングカンパニーであるジボダン社(スイス)が、同事業におけるポートフォリオのグローバルな拡大を目指す「2025年に向けての5か年計画」の一環として、米国の天然色素メーカー、DDW ザ・カラーハウス社を買収することで合意したと発表しました。今回の買収により、ジボダン社は天然色素におけるグローバルリーダーとなり、味覚と感覚に関するソリューションの幅広いポートフォリオを通じて、「心地よい(Feel Good)」食体験を創り出す能力を強化します。

DDW社は、米国ケンタッキー州ルイビルに本社を置き、世界に12の製造拠点と315人の従業員を擁する天然色素業界の大手非上場企業です。1865年創業の同社は、醸造業を原点とし、カラメル色素で市場を主導してきました。過去20年間は、食品・飲料業界向けの天然色素に注力してきたことで、市場での確固たる地位を築いています。

ジボダン社テイスト＆ウェルビーイング事業部プレジデントのルイ・ダミコは、次のように述べています。
「DDW社の天然色素に関する強力な伝統と能力を、当社の「2025年に向けての5か年計画」に沿った当社のポートフォリオの拡大につなげる機会を得たことを大変、嬉しく思います。両社の組み合わせにより、天然色素のグローバルリーダーとなり、消費者が好む様々な感覚の食体験をお客様とともに創造する能力を強化することができます。また、DDW社の皆さんをジボダンファミリーにお迎えすることを心から楽しみにしています。」

DDW社会長のテッド・ニクソンは次のように述べています。
「150年以上にわたる非上場企業としてのDDW社の業績を非常に誇りに思うとともに、今後は、ジボダン社の一員として発展していくことを確信しています。私たちは、ジボダン社と共通の目的や価値観を持っており、今回の交渉はDDW社の顧客や従業員にとって非常に前向きな一歩であると信じています。」

今回の買収条件は非公開ですが、ジボダン社は取引に必要な資金を負債で賄う計画です。DDW社の事業が加わることにより、2020年のジボダン社の業績に対して、約1億4千万米ドルの売上高の増加になると見込まれます。2021年第4四半期中には買収を完了する見通しです。

ジボダン社は、テイスト＆ウェルビーイング、フレグランス＆ビューティにおける世界的なリーダーです。その歴史は250年以上にも及び、ジボダン社は長きにわたり香りと味を革新してきました。お気に入りの飲料や毎日の食事、高級な香水や化粧品、洗濯物のお手入れまで、その創造は感性を刺激し、世界中の多くの消費者を魅了しています。ジボダン社は存在目的に基づいた長期的な成長の達成に向けて取り組むとともに、人々と自然の幸せや健康を高める牽引役となることを目指しています。2020年度において全世界で16,000人を超える従業員を擁し、売上高は63億スイスフラン、売上高に対するフリー・キャッシュ・フロー比率は12.8％を達成しました。日本市場には1920年代に参入し、1973年にはジボダン ジャパン株式会社を設立、幅広く日本で事業を展開しています。詳しくは https://jp.givaudan.com/ から、さあ、共に思い描きましょう。

ジボダン社のテイスト＆ウェルビーイング事業部は、イノベーションと創造性を原動力に、お客様のパートナーとなって食の未来を創造することを目指しています。フレーバーやテイストの分野で世界を先導する立場を確立した当社は、心と体、そして地球にも優しい食体験を創り出すために前進し続けています。フレーバー、テイスト、機能性食品や栄養に関するソリューションを網羅する幅広い製品ポートフォリオと、食のエコシステムに関する深い知識を活用して、ジボダン社はお客様やパートナーと協力し、食品・飲料分野において根本的な変化をもたらすようなイノベーションを実現することに情熱を傾けています。食の未来を一緒に考えていきましょう。

DDW社は米国ケンタッキー州ルイビルに本社を置く非上場企業です。1865年にニューヨークで創業したDDW社は、当初、醸造会社に麦芽を提供していましたが、その後、清涼飲料市場向けにカラメル色素を開発し、過去20年間は、食品業界向けの天然色素の提供力を強化し、世界有数の色素メーカーとなりました。DDW社は、米国、英国、アイルランド、ブラジル、エスワティニ、マレーシア、中国など、世界各地で12カ所の天然色素とカラメル色素の拠点を展開し、315名の従業員を擁しています。詳しくは https://ddwcolor.com/