「ビル再生100の物語」グリーンを置いてみる その2
ビル再生100の物語 第87話
テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。
それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。
エントランスの雰囲気を変えるのに、大規模なリニューアルに踏み切れない。ちょっとした工夫で雰囲気を変えたい。
エントランスリニューアル、決め手に欠けるデザイン。
ビル全体の大規模リニューアルを予定していた昭和50年代のビル。
シンメトリーな階段が印象的ですが、エントランス正面の象徴的な壁がさみしく、デザインの決め手に欠けます。
照明を仕込む、開口しガラスブロックとする、など、様々なデザイン案が出ましたが、いずれ飽きてしまうようなデザインでは、大金をかける意味がなく、決め手にかけました。
リースグリーンを活用したキャビネットを設置
様々なリサーチをかけるうち、リースグリーンを導入することに。
背丈大の観葉植物が数鉢置かれるだけでも雰囲気は変わりますが、今回は管理上開ける予定だった開口部に大工さんに頼んで、キャビネットを製作してもらい、グリーンを配置しました。エントランスにアイキャッチができ、来館者の目が集中するようになります。
管理は常駐していないため、定期的にメンテナンスに入ってもらえるリースグリーンにすることで、いつも青々とした緑が維持されています。
シーズンごとに季節感のある植物に入れ替えてもらうこともでき、夏は涼しげな樹種、冬は赤を入れた温かいクリスマスを意識した樹種を入れることも可能です。
生き物がいることで景色に動きが出て、エントランスが華やかになるとともに、入居者の目を楽しませており、静かな入居者サービスとなっています。
始めて読まれる方に
中小築古ビルのオーナーを対象に空室対策を実戦的に解説した空室対策技術集を無料配布してします。
これまで、東京都心の中小型ビルが検討客を集められない4つの原因へ対応する考え方として、リーシングマネジメントという考え方が大切だとご説明しました。
リーシングマネジメントの基本的な考え方は、
「打点(空室を埋めること)は、打席数(認知度を上げること)×打率(決まりやすい条件やウリ)に比例する。」
です。
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