リコー、世界数百万台規模で稼働する複合機のデータを蓄積・分析するプライベート・クラウド基盤をオラクル製品で構築し、顧客満足度向上を実現

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO:杉原 博茂、以下:日本オラクル)は本日、株式会社リコー(本社:東京都中央区銀座、社長執行役員:三浦 善司、以下:リコー)が、世界数百万台規模で稼働する複合機のリモート管理サービス「@Remote」から得られるビッグデータの利活用を支えるプライベート・クラウド基盤に「Oracle SPARC T5」サーバーをはじめとするオラクル製品を導入し、2014年10月に稼働開始したことを発表します。リコーは並行して、情報分析のノウハウをもつデータ・サイエンティストの育成を進めています。

リコーは世界100を超える国や地域の顧客が使用している複合機の稼働状況や設定情報を顧客管理者にレポートするサービス「@Remote」を提供しています。プリント枚数やトナー残量、印刷設定など数千項目を超えるデータを分析して障害の未然検知や品質予測に活かすシステムを、グループ全体で使える新たな共通システムに変更し、「@Remote」に接続した全機種を対象としたビッグデータを利活用できる環境を整備する必要がありました。また、「@Remote」のデータを分析することにより複合機の故障の予兆を検知、「故障に手を打つ対応」から「予兆で手を打つ対応」へとサービス・モデルを転換し、保守点検の訪問件数を最適化、業務効率の改善ならびにダウンタイムの低減など顧客満足度の向上を強化する狙いがありました。

リコーは、「@Remote」から得られるデータを蓄積するオペレーショナル・データ・ストア*として「Oracle ZFS Storage ZS3」を、データ分析のためのデータ・ウェアハウスとして「SPARC T5」サーバーと「Oracle ZFS Storage ZS3」を導入することで、社内ネットワークからの高速アクセスを実現しビッグデータを全社で効率的に蓄積・分析できる基盤構築に成功しました。増大し続けるデータを効率よく処理するデータ分割機能「Oracle Partitioning」や、データ圧縮機能「Oracle Advanced Compression」および「Hybrid Columnar Compression」の採用により、データを実容量の30パーセント以下に圧縮**することができ、将来のデータ容量の増加にも容易に対応できる拡張性に優れたシステムを構築しました。

  • 基幹業務システムのデータを別の目的で利用するために抽出し、一時的にデータを保持するデータベース
    ** リコー調べ

グループ全体で共通利用できるプライベート・クラウド基盤を導入したことにより、「@Remote」で収集したデータの活用件数が従来比2~3倍に増大*し、ビッグデータを顧客満足度の向上につなげるためのビジネス・インフラが構築できました。

  • リコー調べ

リコーは「@Remote」からのビッグデータ収集・蓄積のプライベート・クラウド基盤構築にあたり、オラクル製品の以下のポイントを高く評価しています:
●「Oracle SPARC T5」サーバーと「Oracle ZFS Storage ZS3」を40Gbpsの帯域を備えたInfiniBandネットワークで接続することで、データ転送速度の向上、ストレージI/Oボトルネック解消を実現
●今回導入した「Oracle SPARC T5」サーバーで、プロセッサあたり最大16コア、最大128スレッド、システムあたり最大256スレッドを同時並列に処理でき、ビッグデータ分析における高いトランザクション要求にも対応
●「Oracle ZFS Storage ZS3」で最大3.4PB(ペタバイト)まで拡張可能なバックアップ基盤を高いコスト効果で構築でき、将来にわたって増え続けるデータ量に対応可能
●「Oracle ZFS Storage ZS3」の分析ツール「DTrace Analytics」を使ったリアルタイム解析による運用効率の改善
●データのマート化が行える「Oracle Database」の利用を前提とし、より速くデータベースを動かし膨大なデータ容量にも対応可能な「Hybrid Columnar Compression」を「Oracle ZFS Storage ZS3」でサポート
●今後増え続けるデータ容量の予測が難しいなか、オラクルのクラウド・サービス基盤構築への豊富な知見

日本オラクルが4月9日(木)・10日(金)に開催する「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」の以下セッションにて本プロジェクトについて紹介します。
「データ分析を事業開発に活かして明らかになったビジネス課題と最適なクラウド基盤とは」
日時:4月9日 午後1時 開始 
登壇者:株式会社リコー 経営革新本部 情報インフラ統括部 インフラオペレーショングループ シニアスペシャリスト 
宮腰 寿之 氏
詳細:https://oj-event.jp/public/session/view/69

本発表に向けたリコーからのコメント
「『@Remote』から得られるビッグデータを円滑に蓄積・加工・分析するには、『Oracle Database Enterprise Edition』の利用を前提にその利点を引き出す、『Oracle SPARC T5』サーバー、『Oracle ZFS Storage ZS3』の組み合わせによるインテグレーションは重要なポイントです。また、ビッグデータ分析やクラウド基盤構築に豊富な知見を有するオラクルであれば、有効な提案に加え、将来の変化への柔軟な対応も期待しました」
株式会社リコー 開発プロセス革新本部 副本部長 佐藤 敏明 氏

参考資料
株式会社リコー
http://www.ricoh.co.jp/
「Oracle SPARC」サーバー
http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/servers/sparc
「Oracle ZFS Storage ZS3」
http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/storage/nas/overview/index.html
「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」
http://www.oracle.co.jp/cloudworld/

Oracle CloudWorld Tokyo 2015について
「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」は、オラクルの顧客企業、パートナー企業を対象に、オラクルが提供するSaaS、PaaS、IaaSのパブリック・クラウドだけでなく、プライベート・クラウド、ハイブリッド・クラウドといったすべての領域におけるクラウド・ソリューションをご紹介するイベントです。企業が変革に立ち向かうための世界最先端のクラウドに関する情報を、顧客企業の成功体験を交え、2日間にわたり130以上のセッションで紹介します。「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」は、4月9日から10日の日程で、東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3-5-1)で開催します。詳細については公式サイト(oracle.co.jp/cw2015/pr/index.html)をご参照ください。

日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。
「No.1クラウドカンパニー」を目指し、クラウド環境とお客様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計され、ビッグデータから情報価値を創出する製品群の提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp

日本オラクル公式ソーシャルメディアチャネル
•Facebook http://www.facebook.com/OracleJP
•Twitter https://twitter.com/Oracle_Japan

オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/

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