常石造船とカーネギーメロン大学(米国)がロボット技術で共同研究契約を締結~先端ロボット技術と情報技術で造船プロセスの革新目指す~
常石造船株式会社(本社: 広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役社長: 川本隆夫)と米国のカーネギーメロン大学(米国ペンシルバニア州ピッツバーグ、学長:Subra Suresh)は、先端ロボット技術や情報技術を活用し、船舶の製造過程の革新を目指す共同研究契約を2014年10月14日に締結しました。
今回の共同研究は、マサチューセッツ工科大学やスタンフォード大学と並び、ロボット・IT分野の教育研究でトップを走るカーネギーメロン大学の先端的知見を活かして、造船工程の自動化、高品質を生む「匠の技」のロボット化、工場のネットワーク化、センサー技術など、複数の研究テーマに統合的に取り組むことでシナジー効果を生み、大幅な生産技術の革新を目指します。
これまで自動車・航空宇宙・ソフトウエアなどの業界と、多くの共同研究や技術移転を行ってきたカーネギーメロン大学の嶋田研究室と連携しながら、常石造船は造船プロセスの革新に必要な先端技術の開発を行い、建造現場へ展開していきます。また、常石造船の若手技術者をカーネギーメロン大学に研究員として派遣し、次世代を担うグローバル人材の育成に力を注ぐとともに、2015年以降、カーネギーメロン大学からの学生を夏季インターンとして受け入れることで、人材と技術の交流を図っていきます。
常石造船の川本隆夫社長は「常石はこれまでも他社に先駆け、アジアに造船拠点を戦略的に展開し現地で人材も育ててきた。今回はこれを一歩すすめて、最先端のロボット技術やIT技術を活用したマザー工場の実
現に向け、この分野でトップの研究教育活動を展開しているカーネギーメロン大学と従来の産学連携よりも包括的な協力関係を築き、先端技術を開発していきたい。」と期待を寄せています。
カーネギーメロン大学機械工学科の嶋田憲司教授は「他業種との研究開発で培ってきたロボットとITの技術を船の設計製造過程に活用することによって、造船品質の向上、コスト競争力の向上、そして製造時間の短縮を同時に目指していく。常石からの派遣研究員や学生の夏季インターンシップなどの日米間の人の交流から革新的なアイデアが生まれることを期待している」と抱負を述べています。
■常石造船株式会社 概略
http://www.tsuneishi.co.jp
創業から111周年を迎えた造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社で、国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国の海外2工場を展開し、3万トン~18万トン級のばら積み貨物船を中心に年間60隻程度を建造しています。
代表取締役社長:川本 隆夫
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:約710人(2013年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)
■カーネギーメロン大学 概略
http://www.cmu.edu
カーネギーメロン大学は、科学、技術、ビジネス、政策、人文科学および芸術等の分野をカバーする、世界的評価の高い私立研究大学です。7つの学部から構成され、1万2000人の学生を擁し、学生/教員比率が低く、実社会の問題を見出し解決することに重点を置き、学際協力および革新を教育のモットーとしています。主キャンパスを米国ペンシルヴァニア州ピッツバーグに置くカーネギーメロンは、カリフォルニア州シリコン・バレーおよびカタールにも分校を有し、アジア、オーストラリアおよびヨーロッパにも教育プログラムを提供する国際的大学です。
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
マーケティングコミュニケーション部
TEL:084-987-4915
EMAIL:pr@tsuneishi.com
カーネギーメロン大学
機械工学科
TEL:+1(718)679-5528
EMAIL:rkubo@andrew.cmu.edu