大阪大学基礎工学部情報科学科、演習教室用のシステムをオラクルの仮想デスクトップ基盤で刷新
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄)は本日、国立大学法人大阪大学(大阪府吹田市、総長:平野俊夫)基礎工学部情報科学科が、100台のクライアント端末を含む演習教室用システムの刷新に、オラクルの仮想デスクトップ基盤を構築する「Oracle Virtual Desktop Infrastructure」(以下、「Oracle VDI」)を採用・稼働開始したことを発表します。
大阪大学基礎工学部は1961年に創設され、同学部に属する情報科学科は国立大学のなかでも最も歴史のある情報系学科のひとつです。情報科学科に属する学生はUNIX系オペレーティング・システム(OS)、プログラミング、通信技術、文書整形、SQLなどについて学習しています。最先端の情報科学教育を推進する教育機関として、学生が最新のテクノロジを利用できるよう、システムや機器を3年で更新することを方針にしています。
大阪大学基礎工学部情報科学科は、今回の演習教室用システムを刷新するにあたって、対象となるクライアント端末を100台として、以下の要件を挙げました:
- UNIX系OSとWindows OSを切替えて使用が可能
- 特別なソフトウェアをインストールすることなく、遠隔からの利用が可能
- 物理マシンよりも容易な管理
- クライアント端末を、現在の100台規模から1,000台規模に拡張した場合でも、管理コストが抑制可能
オラクルはこれらの要件に対し、シン・クライアント「Sun Ray 2」をクライアント端末とする「Oracle VDI」の構築を提案しました。x86ベースの「Sun Blade X6270 M2」サーバー・モジュールで仮想サーバーを構築し、SPARCベースの「Sun Blade T6320」サーバー・モジュールをDNS*やメール・サーバーとして活用。ゲストOSおよびホーム・ディレクトリの格納にユニファイド・ストレージ製品「Sun ZFS Storage 7320 Appliance」、一部の仮想サーバー用ストレージにディスク・アレイ「Sun StorageTek 2540」を提案し、2010年10月に採用を決定、2011年3月に稼働開始しました。
- Domain Name System:インターネット上のホスト名とIPアドレスを対応させるシステム
大阪大学基礎工学部情報科学科がもっとも重視したのが、授業で利用するUNIX系OSが動作することでした。UNIX系OSをサポートしている仮想デスクトップ環境はオラクル製品だけだったことが採用の大きな要因となりました。
大阪大学基礎工学部情報科学科は、「Oracle VDI」を含むオラクルのサーバーおよびストレージ製品群の採用・稼働開始にあたって、以下の特長を高く評価しています:
- オラクルの仮想デスクトップ基盤が唯一、UNIX系OSをサポートし、Windows OSとの切り替えが可能
- 「Sun Ray 2」は記憶装置を持たないシン・クライアントであるため、クライアント端末側のデータの管理が不要で、管理コストの低減が可能
- 一筐体のブレード・サーバーに、x86プロセッサとSPARCプロセッサ各々を搭載したサーバー・モジュールの混在が可能
- 「Sun ZFS Storage 7320 Appliance」のクローン機能を使用し、100台の仮想マシン作成を短時間に実行。また、同等の予算で導入した旧来システムと比較して、8倍のストレージ容量が使用可能*
*大阪大学基礎工学部情報科学科調べ
「Oracle VDI」を含むオラクルのサーバーおよびストレージ製品群の導入、保守は、日本電気株式会社、NECシステムテクノロジー株式会社が担当しました。
●「Oracle Virtual Desktop Infrastructure」について
「Oracle Virtual Desktop Infrastructure」(以下、Oracle VDI)は、デスクトップのオペレーティング・システム(OS)環境を仮想化して、データセンターで集中管理するソリューションです。個々の物理デスクトップの管理で発生するコストを削減でき、ユーザーはあらゆるデバイスから、自分の標準デスクトップにアクセス可能になります。オラクルの提供する仮想デスクトップ環境は管理を容易にするだけでなく、リモートからのセキュアなアクセスを可能にするため、災害対策や在宅勤務にも最適です。Oracle VDIは「Sun Ray」シンクライアント、「Oracle Virtual Desktop Client」、「Sun Fire」x86サーバー、「ZFS Storage Appliance」から構成され、Windows アプリケーションに加え、「Oracle Database」、「Oracle Fusion Middleware」、「Oracle Applications」、「Oracle Solaris」、「Oracle Linux」 などの環境にもアクセス可能です。
●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NASDAQ:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com をご覧ください。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
TEL: 03-6834-4837 FAX: 03-6834-6129 E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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