デスクトップ向け無料ウェブブラウザー「Vivaldi」 メニューを拡充したバージョン2.9をリリース
ユーザーエクスペリエンスの改善に注力、メニューバーを拡充したほか 通知まわりの許可/ブロックの初期設定が可能に
Vivaldi Technologies(ヴィヴァルディ テクノロジーズ/本社:ノルウェー・オスロ、CEO:Jon von Tetzchner)は本日、デスクトップ向け無料ウェブブラウザー「Vivaldi」の最新バージョン2.9をリリースしました。2.9では、多くの方に使われているVivaldiのメニューバーの機能を拡充しブラウザー機能への素早いアクセスができるようになりました。さらに、音声再生や位置情報利用などの許可を求めるサイトからの通知に対して初期設定を行えるようになりました。
メニューバーのアップデート
キーボードショートカット、マウスジェスチャー、クイックコマンドなど、Vivaldiでは素早く操作できるさまざまな方法を用意しています。Vivaldiのメニューもその一つです。
2.9では、WindowsとLinux版ブラウザーでメニューをカスタマイズすることができるようになりました。「設定」>「外観」>「メニュー」からメニューアイコンの変更や、メニュー内に機能を追加できます。
メニュー周りの開発を担当した、VivaldiのエンジニアEspen Sandは以下のように述べています。「多くのユーザーは、メニューバーを使用して重要な機能にアクセスすることを好みます。このリリースでは、メニューのキーボードナビゲーションとマウス操作での利用も大幅に改善しました」
メニューに新たに追加された機能
・ウェブパネル
メニューから、カスタムウェブパネルにアクセスできるようになりました。サイドバーに追加されているソーシャルメディアやニュースなどよく使うサイトを、メニューからも呼び出せます。
・タブバーを表示
タブバーの表示・非表示を設定できます。
・ブックマーク
Vivaldiメニューからブックマークを表示しているときに、そのブックマークを右クリックすると、コンテキストメニューでさまざまなアクションを実行できます。
・不具合の報告
ブラウザーの「ヘルプ」メニューから不具合を直接報告できます。
通知の初期設定
サイト訪問時、音声再生や位置情報利用の許可を求める通知が表示されることがあります。ユーザーはこれらの通知の度に、ひとつずつ許可・ブロックの設定を行っていました。
Vivaldi 2.9では、これらの通知に対して初期設定を指定できるようになりました。音声、プッシュ通知、位置情報、カメラ、マイク、モーションセンサー、Bluetoothデバイス、ポップアップなどのサイトからのリクエストに対し、許可・確認・ブロックを初期設定として追加できます。
これらは、「設定」>「ウェブページ」>「デフォルトのアクセス許可」から設定可能です。
Vivaldi 2.9 のその他のアップデート
・macOSのビデオ改善
HTML5ビデオ再生周りの問題を改善しました。
・パフォーマンスの向上
タブの開閉がスムーズになりました。
・CJK言語(中国語、日本語、韓国語)環境の向上
Vivaldiの国別ユーザーシェアを見ると、日本はリリース初期から常にトップです。2.9では、アドレス欄に入力した内容に基づいて表示されるサジェストが辿りやすくなりました。
VivaldiのCEO Jon von Tetzchnerは以下のように述べています。
「私たちはブラウザーのユーザビリティーとパフォーマンスを向上させるために、常にあらゆる側面から検証しています。優れたナビゲーションは直感的で使いやすいものでなければなりません。新バージョンでは、メニューやブックマーク、さらにはアドレスバーからも、ユーザーが探している情報を素早く入手できるようになりました」