あしなが学生募金事務局の役職者のリーダーシップ研修を プロボノにて提供
組織・人材開発研修やコンサルティングを提供するインパクトジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:戒能 祥哲)は、2022年2月26日(土)、あしなが学生募金事務局に所属する大学生のうち、役職者40名を対象にリーダーシップ開発をテーマとしたオンライン研修をプロボノにて提供しました。
実施の背景
あしなが学生募金事務局は主に全国の大学生で構成され、毎年その役職者が変更となります。1年間の任期がスタートするタイミングで、その年の活動目標や募金目標額などを設定するため、役職者を対象に3日間の研修が実施されます。
今回、その研修の中に当社のプログラムを導入したいとのご要望をいただきました。その際、リーダーシップ開発のプロである当社のCSV活動、LES(Leadership Eco System(R)、リーダーシップ・エコシステム(R))の要件に合致することから、プロボノでの提供を決定。未来の若者のリーダーシップ開発のために、単発の研修で終わらせるのでなく、フォローアップも含めた長期でのリーダーシップ開発支援をご提案いたしました。
プログラムの背景として、これまでは年に2回の街頭募金活動を通じて、次代のリーダーを生み出していく仕組みや構造、マインドセット(リーダーシップエンジン)がありました。コロナ禍でそのプロセスを伝承することができず、リーダーたちの現場感が薄れ、メンバー同士のコミュニケーションにも改善の余地が見られること、局員として参画する学生も減少傾向にあることなどが課題としてありました。継続型の活動を進めながら革新型の活動も生み出していくために、「リーダーシップエンジンをアップデートする」ことをコンセプトに据えてデザインしました。
リーダーシップの発揮のためには、もちろん知識も必要です。しかし、知識のインプットの前に重要なステップとして、なぜ自分がその仕事をするのか、またしたいのか、そのWhy(理由)を明確にすることがカギとなります。本プログラムは、そのWhyを自分の言葉に落とし込み、学生募金事務局に参画する意味や価値の言語化をゴール設定としました。
具体的には、リーダーシップの原理とそれを動かす3つの要素についてレクチャーをした上で、効果的なリーダーに不可欠な「内面的自己認識」にフォーカスを当てたワークを実施。楽しくリラックスした雰囲気の中で、自分にとって大切な価値観についての考察と内省を促しました。今回の研修を受けた学生たちが全国各地でリーダーシップを発揮することで、あしなが学生募金活動が盛り上がるとともに、人生においてもリーダーシップを発揮して未来を拓いていくことに結び付くことを社員一同祈っています。
当日の様子と参加後の感想
当初は対面実施を予定していた当研修も、まん延防止等重点措置が延長されたことにより、オンライン実施に変更となりました。
チームごとに分かれたワークでは職員の方々に進行役となってもらい、学生たちの価値観や活動に対する思いを一緒に共有。これから一年間のサポート体制を構築していただく一助となるため、職員学生間の距離を縮めてもらうことを目指しました。
研修のアウトプットとして、これからの1年間の活動の節目、いつでも立ち戻れるよう、募金活動に参画する意味を「自分の北極星」としてまとめてもらいました。今後も、フォローアップ研修を含めて学生募金事務局の学生たちを支援していく際に、今回まとめてもらった「北極星」を軸に、現状のリーダーシップの課題を振り返るフェーズを作っていきたいと考えています。
参加後のコメント
・「リーダーシップ」と言っても、それぞれが何を大事にしているのかにより在り方は異なるという事に改めて気づくことができました。最近、自分自身のリーダーシップがどのようなものなのか、どうしたら周囲を自分らしく先導することができるのかについて凄く悩んでいましたが、今回の研修でその糸口を見つけることができました。
・日頃意識して欲しいことや、延ばして欲しい力を伝えようとする際に、まだまだ私の中でぼわっとしていたリーダーシップ!マネージャーとはの部分をプロの方に言語かしていただけたことで私のなかであ!これだ!これを伝えたかったのか!という発見になり、心がスッキリしました。
・最初は、リーダーとはメンバーを引っ張っていく事や意見を聞くことしか頭のイメージの中では浮かばなかったのですが、講義やゲーム、グループワークを通してリーダーとして奥深さや構造、どのような人がリーダーなのかという事、人の意見や思い等を知り改めてこのようなことをすることでリーダーの本来の意味、価値なんだなということを知りました。とても勉強になりました。今後、あしなが以外でも本日教えていただいたものを活かして頑張りたいなと感じました。
団体概要
あしなが学生募金事務局
ホームページ: https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/
リーダーシップ・エコシステム(R)とは
今回のプロボノは、当社の社会課題への取り組みであるリーダーシップ・エコシステムの一環であり、「SDGs4:質の高い教育をみんなに」と「SDGs10:人や国の不平等をなくそう」の実現を目指すものです。
当社が2020年度より開始したリーダーシップ・エコシステムは、労働力人口の減少が喫緊の課題である日本において、クライアント企業が「自社」の「従業員」に「イマ」行っているリーダーシップ開発投資を、「日本社会」の「若者」の「ミライ」を拓くためのリーダーシップ開発へと還流させ、彼らが将来的に日本のマーケットを活性化していくことを目指しています。具体的な取り組みとして、プロボノ活動と当社研修事業の売上総利益の1%を寄付しています。(寄付先:一般財団法人あしなが育英会様・認定NPO法人カタリバ様・認定NPO法人多文化共生センター東京様)
インパクトジャパン株式会社について
1980年イギリス発祥。Google、SONY、J&Jなど約400社のグローバル企業に加え、多種多様な国内企業に対して、リーダーシップ開発やチーム開発の研修事業・組織のチェンジマネジメントのコンサルティング事業を提供。知識的理解に留まらない、「感覚的理解」を促進する独自の体験学習メソッドが特長。「働く価値のある組織の構築を支援する」ことをミッションとして掲げている。2020年度から、クライアント先への企業研修提供が、未来の若者のリーダーシップ開発へ自動的に還流される取り組み『リーダーシップ・エコシステム』を始動している。詳細は会社ウェブページより
https://www.impactinternational.com/japan/action-sdgs/leadership-eco-system