オラクル、アジア初・アジア唯一の標準化されたLinuxプラットフォームをUnbreakableサポート・プログラムに導入
オラクル・オープンワールド上海、2004年7月20日 - アジア太平洋地域では信頼性、安全性、低価格などのメリットを備えたLinuxを採用する企業や政府機関が増えつつあります。オラクルはこれに対応すべく、アジア太平洋地域におけるLinuxの採用促進のために投資を行い、 AsianuxをUnbreakable Linuxサポート・プログラムの対象に加えたことを本日発表しました。これによってオラクルはアジアで最初の、かつ唯一の標準化されたLinuxオペレーティング環境において本格的な検証を実現した初の企業向けソフトウェア・ベンダーになりました。さらにAMD、デル、ヒューレット・パッカード、浪潮、NEC、サンマイクロシステムズ等の主要インフラ・パートナーが自社製品の検証を行うと名乗り出るとともに、アジア地域においてAsianuxをLinuxスタンダードとして採用する件について、サポートを申し出ました。
この発表は、Linuxがアジア太平洋地域で飛躍的発展を遂げつつある中で行われました。CCIDコンサルティング(賽迪顧問 )は中国におけるLinuxサーバのソフトウェア市場が今後5年間に、年平均成長率(CAGR)49.3%で成長すると見込んでいます。
「Asianuxのフロントライン・サポートを提供することは、Linux上でオラクルのソフトウェアを使用する世界中の顧客に最高水準のサポートを提供するという当社戦略の重要な一環です。これでアジア太平洋地域の顧客はオラクルから直接かつ速やかにグローバル・サポートを受けられるようになります」とオラクル・コーポレーションのチャールズ・フィリップス社長は言っています。 「アジア太平洋全域の企業や機関は、オラクルによるサポートが受けられるという安心感を持ちながら、Linuxを活用できると考えています」
オラクル中国開発センターがアジア太平洋地域におけるLinux需要の拡大をサポート
Asianuxは、中国のレッドフラッグ社(紅旗軟件技術有限公司)と日本のミラクル・リナックス株式会社の提携により、両社が北京オラクル中国開発センターで共同開発した製品です。オラクル社のLinux専門家、現地パートナーおよび多国籍パートナー等のスタッフを擁するオラクル中国開発センターが、Asianux上で「Oracle10g」の検証を行いました。この検証によって、企業は「Oracle Database 10g」、「Oracle Application Server 10g」、「Oracle Enterprise Manager 10g」、「Oracle Collaboration Suite」を含む全てのOracle10g 製品について、Asianux上で共同サポートを展開したり、受けたりすることができるようになります。中国開発センターは引き続きアジア太平洋地域においてLinuxへのマイグレーションをサポートし、Linuxベースのソリューションを対象とする共同サポートを提供します。
「我々は6ヶ月前にAsianuxの開発に着手しハイペースで進めてきました。ここまでの成功要因は、Asianuxをアジア企業向けのLinuxプラットフォームにするために、オラクル等のパートナーがいち早くフルサポート体制を備えた支援を表明してくれたおかげです」とレッドフラッグのクリス・チャオCEO代行は語りました。「我々は、まもなく中国や日本の企業、そして将来的にはアジア全域の企業がAsianuxをLinuxのプラットフォームとして選ぶようになると信じています」
「オラクルやインフラ・ベンダー大手のクリティカルサポートによって、アジア地域でエンタープライズLinuxを採用する顧客は多数のソフトウェアやハードウェア・ソリューションから最適なソリューションを選ぶことができます」とミラクル・リナックス代表取締役社長の佐藤武氏は述べています。「そして、オラクルの新しい検証とサポート体制によって、Asianuxを使用するレッドフラッグやミラクル・リナックスの顧客は、オペレーティング・システムの問題であれ、ソフトウェア・インフラの問題であれ、これからはワンストップでエンタープライズ・レベルのサポートが受けられるようになります」
Asianuxのほかに、オラクルのUnbreakable LinuxのパートナーにはレッドハットとSuSEも含まれています。
オラクル中国開発センターについて−中国ソフトウェア産業の育成
中国の深センと北京の2ヶ所に研究開発センターを持つオラクルは、現地パートナーとのより緊密な協働のもとに、ソリューションの開発を進めることができます。ソリューションでは、急速な発展を遂げつつある中国市場特有のニーズへの対応に特化したオラクルの最新技術と取り組んでいます。共同開発、知識の移転、そして現地のIT関連人材の教育を通じて、両センターは現地企業が国内や国際舞台で卓越した存在になるように支援し、急成長の最中にある中国ソフトウェア産業の振興に貢献しています。
レッドフラッグ社(紅旗軟件技術有限公司)について
2000年に設立されたレッドフラッグソフトウェア社は、拡大を続ける中国のテクノロジー・ユーザー基盤を対象とするマルチプラットフォーム用Linuxオペレーティングシステムとアプリケーション・ソフトウェアの開発およびマーケティングを主要業務としています。レッドフラッグ社のLinuxソリューションには、「Red Flag Linux Desktop 」、「ローエンドからハイエンドまでのRed Flag Linux Server 」、「Red Flag Embedded Linux OS(レッドフラッグ組み込みLinux OS)」、「Security Server」のほか、レッドフラッグ社のプラットフォームをベースとする産業ソリューションがあります。レッドフラッグ社は中国のユーザーに対するフリーソフトウェアと卓越した技術知見の提供で業界をリードするとともに、中国におけるオラクルのLinuxパートナーでもあります。レッドフラッグとオラクルは2003年6月「Red Flag DC Server 4.0 Operating System 」を共同で開発・製品化しました。このOSは China Post (中国郵報)やXiaolanzhen Town 等の中国の顧客に採用されています。レッドフラッグ社に関する詳しい情報については、次のサイトをご覧ください。 http://www.redflag-linux.com/ .
ミラクル・リナックス社について
ミラクル・リナックスは、Linuxサーバ関連製品とサービス専門事業会社として2000年6月1日より業務を開始し、Linux OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、
オラクル社ソフトウェア製品のLinux版の販売、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供等、事業を幅広く展開しています。
オラクルについて
オラクルは、世界最大の企業向けソフトウエア企業です。詳細情報については、Webサイトをご覧ください。http://www.oracle.com/ または http://www.oracle.com/cn/ .
商標
Oracleは、オラクル・コーポレーションおよび/またはその子会社の登録商標です。本文中のその他の商品名は、各社の登録商標である場合があります。
■ 本件に関する報道関係お問合せ先:
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーションズ 広報担当:玉川、北川
電話:03-5213-6687 FAX:03-5213-6990