自由学園、生徒が1年かけて育てた「無添加手づくり醤油」をしぼる

幼稚園から大学部まで広がる「食」の学びと実践

東京都東久留米市にある学校法人自由学園(学園長:更科幸一)では、2025年4月25日~27日の3日間、生徒たちが1年がかりで育ててきた手づくり醤油のしぼり作業を行いました。味噌や塩など、毎日の食卓を支える調味料に目を向け、「食べることは生きること」という想いを胸に、子どもたちが手と心を使って学ぶ取り組みのひとつです。

この醤油づくりは2024年6月、大豆・小麦・塩・水だけを材料に、手作業で仕込みを行ったところから始まりました。講師にお迎えしたのは、オーガニック専門店「いすみや」の店主・手塚幸夫さんと、醤油しぼり師の愛さん親子。仕込んだ“もろみ”を夏の暑さも冬の寒さも超えてじっくり発酵させ、ついに春の搾りの日を迎えました。

昨年度の仕込み作業
仕込んだ麹の上下を入れ替える「天地返し」

発酵の進んだもろみを布に包み、圧力をかけて一滴ずつしぼり出す作業。瓶詰めまでも生徒たちが行い、「発酵」の仕組みや、醤油に宿る微生物のちからを学びながら、全身で“食をつくる”ことと向き合いました。

もろみを布袋に入れる作業
ゆっくり時間をかけてしぼる

今回の取り組みは幼稚園、初等部アフタースクール、中等部で行い、“本物の味”を体験しました。さらに、2025年の仕込みには最高学部(大学部)の学生も参加し、活動は学園内の幅広い年齢層へと広がっています。

このような取り組みが、学年を越えたつながりと学びを生み出し、子どもたちの中に「食を大切にする心」を育てていることを感じています。今後も自由学園では、他の調味料にも目を向けながら、自然と共にある暮らしを見つめ直す「食の学び」を続けてまいります。

今回の活動を支えてくださった手塚幸夫さん、愛さんに心より感謝申し上げます。

来年しぼる醤油の仕込み
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