「世界の長寿企業ランキング」を発表 創業100年、200年の企業数で日本が1位
株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)の周年事業ラボは、「世界の長寿企業ランキング」を発表しました。企業の創業年数が100年以上、200年以上の企業数を国別に調査した結果、日本は共に企業数で世界1位となりました。世界の創業100年以上の企業のうち、半数近くが日本の企業という結果が出ました(図1)。さらに創業200年以上の企業では、その比率は65%まで上がりました(図2)。
※企業特定の条件は以下の通り。企業活動ステータス=活動中。法人形態=事業所、公的機関、外国企業、宗教法人、小中高校を除く。所在地、売上高(年商100万円以上)情報が収録されている企業
※記載する創業年数は、企業および団体の設立年から業歴を算出
※公表除外国(データ信ぴょう性が疑われる国)=デンマーク、ケニア、コロンビア、南アフリカ、北マケドニア
※出典=帝国データバンク、ビューロー・ヴァン・ダイク社のOrbisの企業情報(2019年10月調査)を基に作成
長寿企業になりやすい製造業
創業100年以上の日本企業を業種別で分析した結果、長寿企業になりやすいのは製造業でした(図3)。製造業(26.0%)の次が小売業(23.5%)、その後に卸業(22.3%)が続きました。
その他、業種別の100年企業出現率、売上規模別の100年企業比率の主要国比較など、いくつかの切り口で興味深い結果が明らかになりました。調査結果の詳細は、周年事業ラボの記事で詳しく紹介しています。
日本の長寿企業の特徴
●日本の創業100年以上の企業は3万3076社で世界第1位。世界の100年企業全体に占める割合は41.3%で、2位の米国の24.4%に約17ポイントの差をつけました
●創業200年になるとその傾向はさらに高まり、企業数は1340社で日本がトップ。世界の創業200年を超える企業全体に占める割合は65%。2位の米国の11.6%に約53ポイントもの差となりました
●100年企業出現率の最も高い業種は小売業で5.3%ですが、創業200年以上になると宿泊・飲食業が0.68%でトップとなり、小売業は3位に後退しました
●売上規模別に見ると、100年企業は1億円未満の層が最も多く41.7%ですが、100年企業出現率で見ると1.8%。最も出現率が高いのは、500億円以上の16.8%となりました
調査記事全文
2020年版100年企業<世界編>
世界の長寿企業ランキング、創業100年、200年の企業数で日本が1位
https://consult.nikkeibp.co.jp/shunenjigyo-labo/survey_data/I1-03/
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