日本オラクル、XBRLへの取組みを強化 〜XBRLに迅速かつ容易に対応するための開発キットを提供開始〜

日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4-1 代表取締役社長:新宅正明)は、e-Japan戦略において財務データの標準規格として採用が進むXBRL(eXtensible Business Reporting Language)への取組みを強化することを発表します。第一弾として、オラクル・データベースを基盤としたシステムを、XBRLに迅速かつ容易に対応するための開発キットを、システム・インテグレーターやISV(独立系ソフトウェアベンダー)へ提供します。

 政府の推進するe-Japan戦略において、電子的な財務情報の国際標準言語としてXBRLの採用が急速に進んでいます。2003年4月に株式会社東京証券取引所がTDnet(Timely Disclosure Network System)において開示する、決算短信等の開示情報に用いるデータの標準フォーマットとして、XBRLを採用しています。また、2004年には国税庁による電子納税申告の標準フォーマットへの採用が予定されています。また、2004年度にJIS(日本工業規格)に制定される予定です。こうした背景から、企業における自社システムのXBRL対応化は急務となっています。

しかしながら、技術者がXBRLに対応したパッケージやシステムを構築するには、一般的には従来のデータベースやアプリケーションの開発技術に加えて、XMLやXBRLの技術知識を新たに習得する必要があります。このため、技術者の研修に要するコストの増大が予想されます。日本オラクルではこうした背景を受け、システム・インテグレーターやISVに対し、既に取得しているオラクルのRDBMSの知識のみでXBRLへ対応したシステムやパッケージ・アプリケーションを迅速かつスムーズに開発・導入するための、開発キット2点を提供開始します。開発キットの具体的な内容は、以下の通りです。

・ 「XBRL Report」
オラクル・データベース内にリレーショナルデータとして格納されている、既存の財務データをXBRL形式で出力する機能を開発するための「XBRL Report」を本日より提供します。「XBRL Report」を利用することにより、技術者は、XMLの技術知識を新たに取得することなく、既存のシステム上にXBRL出力機能を容易に付加することが可能になります。

・ 「XBRL View」
XBRLデータを外部からオラクル・データベースに取り込み、RDBMS形式で取り扱うのに必要なデータベース・ビューを開発する「XBRL View」を2004年2月より提供します。「XBRL View」を利用することにより、開発者はXMLの技術知識を新たに取得することなく、外部より取り込んだXBRLデータをRDBMS形式で処理する機能を、既存のシステムやパッケージ・アプリケーション上に容易に構築することができます。

 また、本開発キットの提供と並行して、パートナー各社が提供するXBRLアプリケーションとオラクル・データベースの連携への取組みも推進していきます。

日本オラクルでは、2003年12月17日(水)〜18日(木)に東京ビッグサイトで開催するイベント「OracleWorld Tokyo」で、「XBRL Report」および「XBRL View」の紹介や、賛同パートナー企業の展示を行う予定です。また、経営者や与信担当者などが効率的に業務を行うための財務分析用ポータルのデモンストレーションを行います。本財務分析用ポータルは、「XBRL View」を用いて開発しており、実際に流通しているXBRL形式の財務データを利用して、ポータル上で複数企業の財務データの比較・分析などが行えます。

日本オラクルはこれまでも、XBRLの採用・普及活動に注力してきました。日本公認会計士協会、監査法人、金融機関、ソフトウェアベンダーなど約70社で構成する、XBRLの日本国内での開発・普及・啓蒙を推進する組織「XBRL Japanコンソーシアム」において、日本オラクルは運営委員およびマーコム委員会の副委員長として、積極的な活動を行ってきました。今後も、パートナー企業との協業のもと、標準のデータ交換フォーマットとして電子政府・自治体や、民間のあらゆる企業で利用が進むXBRLへの取組みを推進していきます。

 また、以下の10社のパートナー企業が、日本オラクルのXBRLへの取組みに賛同しています。

- 株式会社 日立製作所- 株式会社NTTデータ
- 日本電気株式会社- 日本ユニシス株式会社
- 株式会社内田洋行- ウッドランド株式会社(ウッドランドグループ)
- エス・エス・ジェイ株式会社- 株式会社大塚商会
- 住商情報システム株式会社- トアーシステム株式会社
(順不同)
XBRLについて
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は、各種財務報告用の情報を作成・流通・利用できるように標準化されたXML ベースの言語です。XBRL 仕様(XBRL Specification)はソフトウェアやプラットフォームに関係なく電子的な財務情報の作成や流通・再利用を可能にします。したがって、公開会社、非公開会社、会計専門家、監督機関、アナリスト、投資家、資本市場参加者、ソフトウェア会社、情報提供会社など、財務情報のサプライチェーンに関係するすべての当事者に、財務情報提供のためのコストを削減させ、正確な財務情報をよりスピーディーに利用させることを可能にします。

■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報担当:栃尾 
TEL:03-5213-6927 E-mail: Miki.Tochio@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/

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