私大文系卒編集者がわかるまで聞き返してできた本『数学独習法』冨島佑允著 講談社より発行

~数学とは何か、どう考えるのか、何の役に立つのかという「数学の俯瞰図」を頭の中に作り上げる~

ますますコンピュータに依存するAI時代は、あらゆるところに数学の用語と知識が飛び交っています。
データを統計的に読み解いたり判断するときはもちろん、AI、機械学習、ビッグデータなど、わかるようでわからない用語が飛び交うビジネスの場で、何の話がなされているのか、ざっくりつかんでおきたいものです。
本書は、数学嫌いの文系編集者が、金融の世界で日々ビッグデータを扱い、数学を駆使する著者に、何度もわかるまで聞いてつくった、読めば数学思考がインストールできる、大人のための数学入門書です。
ビジネスで必要なのは計算や解法ではなく「数的な感覚」「数学知識」です。そこで、主に高校で履修する代数学・幾何学・微積分学・統計学-4つの数学の基礎をベースに仕事に出てくる数学知識を厳選。キーとなる専門用語は詳しく解説し、難しい数式や公式、計算は徹底的に減らし、数学各分野の背景にあるニーズと使い道を説明することに注力しました。
学生時代に敬遠していた「数学」をわかりやすく、実践的に解説することで、数学の全体像をつかみ、数学の俯瞰図を頭の中に作り上げることができます。もちろん、現役の学生さんにも活用いただけます。

©zdeneksasek / PIXTA(ピクスタ)

◆読めばわかる4つの数学◆
【1】仮説を明確にする代数学
 〇代数学の極意は「仮説思考」
 〇指数関数で新型コロナ急拡大がわかる
 〇AI深層学習を生んだ線形代数学
【2】イメージをカタチ化、カタチを数値化する幾何学
 〇あらゆるカタチは三角形の集まり
 〇三角関数は究極の思考節約術
 〇地震も音楽も三角関数で数値化できる
 〇フーリエ変換で複雑な波も単純化

【3】複雑なものを単純化する微積分学
 〇単純になるまで微細に刻み計算する技術
 〇飛行機・ロケット・ドローンを実現した微積分
 〇微分方程式で感染拡大をシミュレーション
【4】大きな視点で全体を俯瞰する統計学
 〇平均所得額は典型的な所得水準じゃない
 〇標準偏差と分散の不思議な関係
 〇自動運転を生んだベイズ統計学

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【目次】
【第1章】これからの時代に必要な数学四天王
【第2章】代数学:仮説を立てて謎を解くための数学
【第3章】幾何学:ビジュアル化系数学の豊かすぎる使い道
【第4章】微積分学:動きや変化を単純化してとらえる数学
【第5章】統計学:ビッグデータ時代を生きるため

【書籍情報*『数学独習法』】
・2021年6月16日発行
・新書304ページ
・価格:定価1100円(税込)
・ISBN:978-4065243589

【著者*冨島佑允(とみしまゆうすけ)プロフィール】
京都大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科修了(素粒子物理学専攻)。修士(理学)、MBA in Finance(一橋大学)、CFA協会認定証券アナリスト。大学院在籍時は欧州原子核研究機構(CERN)で研究員として世界最大の素粒子実験プロジェクトに従事。修了後はメガバンクでクオンツ(金融に関する数理分析の専門職)として信用デリバティブや日本国債・日本株の運用を担当、ニューヨークのヘッジファンドを経て、2016年より保険会社の運用部門。

著書に『「大数の法則」がわかれば、世の中のすべてがわかる! 』(ウェッジ)、『この世界は誰が創造したのか シミュレーション仮説入門』(河出書房新社)、『投資と金融がわかりたい人のためのファイナンス理論入門 プライシング・ポートフォリオ・リスク管理』(CCCメディアハウス)、『日常にひそむ うつくしい数学』(朝日新聞出版)がある。

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