ジボダン社が、南通工場の生産施設を増設し、 中国でのフレーバー生産能力を倍増
中国における成長目標の達成と、より健康に良い製品を求める 消費者ニーズを満たすため、3,000万スイスフランの追加投資を実施
ジボダン ジャパン株式会社(東京都品川区、取締役副社長、フレーバー事業部門管掌:増本 聡) は、フレグランスとフレーバー業界のリーディングカンパニー、ジボダン社(スイス)が、飲料・乳製品・スイーツ製品向けの液体フレーバーの生産能力を増強する目的で増設した中国江蘇州の南通生産施設が落成したと発表しました。これにともない、ジボダン社の中国でのフレーバー生産能力が倍増します。また、今回の増設資金の3,000万スイスフランを加えると、南通生産施設への総投資額は8,000万スイスフランに達しました。
中国では、食品・飲料部門のお客様の需要が拡大を続けていますが、生産施設を16,000平方メートル増設することで、こうしたニーズに応えることが可能になりました。 総生産能力の約95%が中国国内のお客様向けになる予定です。また、今回の増設により、セイボリーとカリナリーのフレーバーブレンド、スナックのシーズニング、スプレードライ、液体フレーバーの生産能力が増強されます。同生産施設では現在、約150名が就業していますが、その大部分が現地採用の従業員です。
ジボダン社CEOのジル・アンドリエは、次のように述べています。「南通生産施設を増設することができ、大変喜ばしく思います。この施設へのこれまでの投資は、 高成長市場でのジボダン社の存在感を高め、成長機会をとらえるという戦略目標の達成に向けたものです。さらに、南通生産施設の増設により、今まで以上にお客様と緊密に連携し、進化し続ける中国市場に革新的かつ独創的な味覚のソリューションをお届けできるようになったことが何より重要です。」
アジア太平洋地域フレーバー部門コマーシャルヘッドのモニラ・コタリは、ジボダン社にとって中国市場の重要性が高まっている現状を次のようにコメントしています。「中国は何年にもわたり急激な経済発展を遂げて世界第2位の経済大国となり、その結果、国内の食品・飲料産業が急成長しています。こうした急速な変化を踏まえ、中国における事業の拡大戦略を後押しする、生産施設の増設を今回行いました。今後は、中国のお客様のニーズに更に迅速な対応ができるようになります。」
この生産施設は、南通経済技術開発区(NETDA)の環境保護局から「環境に優しいグリーン企業(Environment-friendly Green Enterprise)」の認定を受け、ジボダン社の「気候変動に関するアジェンダ(Climate Action Agenda)」にも大きく貢献しています。
南通生産施設で行われた落成式には、CEOのジル・アンドリエをはじめとするジボダン社の経営幹部のほか、NETDAとスイス領事館の幹部、ジボダン社の現地役員などが出席しました。
世界有数の能力を持つ南通生産施設は、2013年4月に完工し、2015年4月に商業生産を開始しました。増設部分では今年7月から商業生産を開始しています。
ジボダン社について
ジボダン社は、フレグランスとフレーバー業界のリーディングカンパニーです。食品・飲料・家庭用品・香水のメーカーなどと密に連携し、世界各地のお客様に喜んでいただける味と香りを開発しています。お客様の嗜好を把握したいという情熱と、革新的製品へのあくなき探求心を基に、フレグランスとフレーバー業界のリーディングカンパニーとして「engage your senses(あなたの感性を魅了する)」フレグランスとフレーバーを創り出してきました。2018年の売上高は55億スイスフランに上ります。ジボダン社はスイス本社のほかに、145を超える地域に拠点を構え、従業員も全世界で約13,600名を擁しています。日本市場には1920年代に参入し、1973年にはジボダン ジャパン株式会社を設立、幅広く日本で事業を展開しています。ジボダン社の詳細は、 https://jp.givaudan.com をご覧ください。
ジボダン ジャパン フレーバー事業部について
1970年創業のジボダン ジャパンは、東京都心に立地する業界最高水準の技術センター兼オフィスを拠点に事業を展開しています。総床面積4,000平方メートルのこの拠点には、研究部門、営業・マーケティングおよびサプライチェーン機能が集約し、調香研究、応用研究、フレーバーサイエンス、官能評価など、ジボダン社のあらゆる技術サービスを提供しています。ジボダン ジャパン フレーバー事業部の詳細は、 https://jp.givaudan.com/flavours をご覧ください。