外国ルーツの生徒と日本人生徒を対象にプロボノ研修 コミュニケーション能力向上のワークショップを実施
組織・人材開発研修、コンサルティングを提供するインパクトジャパン株式会社(本社:中央区築地、代表取締役:戒能 祥哲、以下 当社)は、2023年5月13日(土)に認定NPO法人カタリバ(所在地:杉並区高円寺南、代表理事:今村 久美、以下 カタリバ)が支援する外国ルーツの生徒と日本人の生徒12名を対象に、コミュニケーション能力向上に関するプロボノワークショップを提供しました。この取り組みは、若者支援団体への寄付と生徒への研修支援という当社のリーダーシップ・エコシステム(R)に基づく活動の一環です。
今回のプロボノについて
カタリバは、「どんな環境に生まれ育っても、未来をつくりだす力を育める社会」をビジョンに掲げ、すべての10代が意欲と創造性を手にできる未来の実現を目指して活動している教育NPOです。
今回のワークショップでは、これまで私たちとのパートナーシップがあった「外国ルーツの高校生支援プロジェクト」からの9名の外国ルーツの生徒に加え、日本人中学生3名も一緒に参加しました。ルーツや年齢の異なる子どもたちが共通の経験を通じてお互いの違いを認識し、自己を受け入れ前向きに成長していくためのきっかけとなる場づくりを目指しました。テーマは、生徒たちが安心な普段の環境から外に踏み出し、物理的・心理的な側面で挑戦する姿勢を持つことをイメージして、「ちいさな一歩をふみ出す」としました。
また、ワークショップ内に「Impact Cafe(インパクトカフェ)」という対話の場を設けました。運営スタッフと生徒たちが同じ目線でリラックスしてコミュニケーションを図る機会を提供し、参加者が普段なかなか得ることのできない、教師や親以外の大人たちとの対話を通じて新たな視点を得ることを目的としています。
今回の会場について
当社が日ごろから研修を実施している会場DMZ CAFE(所在地:東京都中央区築地3-7-1 TSUKIJI GRANDE6F)。運営する株式会社ねこじゃらし(本社:中央区築地、代表取締役:川村 岬、以下 ねこじゃらし)が、当社のプロボノ活動内容に共感したことをきっかけに、DMZ CAFEのスペースを提供してくださいました。
用いたソリューションツールについて
使用したツールは、ユングのタイプ論をベースに開発された、人間の思考・行動特性を分析するアセスメントツールInsights(R) Discoveryです。前回同様、Insights(R)の『Gift of Discovery』という社会貢献プログラムを利用し、当社が独自に開発したやさしい日本語を用いたカードを使って運営しました。
また今回は、広い会場が利用可能となったことで「プロジェクト」と呼ばれるチームで取り組む課題解決アクティビティの運営が実現しました。生徒たちの中には初対面の生徒たちも多く、垣根を越えて楽しく取り組んでもらえるよう競争形式にするなどデザインの工夫をしました。
Insights(R) Discoveryについて
https://www.impactinternational.com/jp/solution-support-tools/insightsr-discovery
当日の様子
ワークショップ当日は雨模様でしたが、生徒たちはにこやかに笑顔で挨拶しながら会場に入り、少し緊張しながらもすぐに打ち解けることができました。チームアクティビティを進める中であっという間に仲良くなり、すぐに広い会場は大きな笑い声で包まれました。チーム活動の中で友情を深める姿が見られ、参加者たちは共に成長していくことを実感しました。
日本人の中学生に、外国ルーツの高校生が「中学生のときにこんな経験が出来るなんて、本当にうらやましい」などと言葉を交わすシーンが印象的でした。
ある外国ルーツの高校生は「忙しくて参加をあきらめようとしたけど、来て本当に良かった。すごく楽しかった」と話してくれました。いつまでもおしゃべりがやまない生徒たち、最後はスタッフに「もう帰りますよ」と背中を押されての帰宅となりました。
参加後のアンケートには、以下のようなコメントが出ました(文章は回答のまま)。
・新しい自分を見つけました!
・楽しかった。普段出会うことのない人たちと関われて貴重な経験になりました。
・もっといろんな人にこの活動を広めて欲しいです。
・自分の性格についても新たな発見をできて、びっくりです!
運営スタッフ一同にとっても、未来に向かって前向きに進む生徒さんたちからたくさんの元気と新しい視点を得た時間となりました。また、Insights、ねこじゃらし、インパクトがそれぞれのリソースを有効活用し、社会貢献につながる新しい連携の輪が広がりました。
今後も当社はLeadership Eco System(R)を通じて、このような機会を積極的に創出してまいります。未来の若者支援の輪をさらに広げていくために、取り組みを継続します。
リーダーシップ・エコシステム(R)の概要
リーダーシップ・エコシステム(R)の原資は、クライアント企業が「自社の従業員」に対して「イマ」行っているリーダーシップ開発投資です。その一部を 1)若者支援団体への寄付と、 2)団体から支援を受けている生徒へのリーダーシップ開発を目的としたプロボノ研修という形で提供します。当社は事業を通じて「イマ」のリーダーシップ開発が「ミライ」のリーダーシップ開発に還流していくシステムを成立させていきます。その結果として、日本の宝である若者が、一人でも多く能力を発揮できるようになり、日本社会を活性化していく。そして取り組みが社会全体に波及し、より大きな意味でのエコシステムに発展していくことを目指します。またこの活動は「SDGs4:質の高い教育をみんなに」、「SDGs10:人や国の不平等をなくそう」そして「SDGs8:働きがいも経済成長も」の実現を目指すものです。
認定NPO法人カタリバについて
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
カタリバ ホームページ: https://www.katariba.or.jp/event/
株式会社ねこじゃらしについて
ねこじゃらしは、“クラウドで人々をもっとクリエイティブに”というミッションのもと、映像に特化したクラウドサービスを展開しています。コンテンツホルダー向けの映像コンテンツ管理サービス「Jector」は、映画製作会社、大手放送局、広告代理店、ゲームプロバイダー、プロスポーツチームなど、主要な知的財産権保有者に採用されています。クリエイターにとって“effortless(エフォートレス=無駄な手間を省く)”で快適なデータ共有サービスを実現し、さまざまな分野のクリエイターに支持をいただいております。
ねこじゃらし ホームページ: https://nekojarashi.com/
インパクトジャパン株式会社について
1980年イギリスで創業。最初の海外進出先として選んだ日本では、1990年からインパクトジャパン株式会社として活動している。現在は、Google、SONY、J&Jなど約400社のグローバル企業に加え、多種多様な国内企業に対して、リーダーシップ・チーム開発の研修事業、チェンジマネジメントのコンサルティング事業を提供する。知識的理解に留まらない、「感覚的理解」を促進する独自の体験学習メソッドが特長。「働く価値のある組織をつくる」ことをミッションとして掲げ、「人と人、人と組織、組織と組織の相互作用を通じて、新しい価値を創造する」ことを目指している。
2020年度から、クライアント先への企業研修提供が、未来の若者のリーダーシップ開発へ自動的に還流される取り組み『リーダーシップ・エコシステム』を始動している。