日本の課長と一般社員「『いたわりや助け合い』のある職場」 という認識、課長81.7%・一般社員72.7% ~第4回「職場のコミュニケーションに関する意識調査」結果~
公益財団法人 日本生産性本部は2017年6月20日、2016年6月から2017年3月まで日本生産性本部主催の階層別公開セミナー等の受講者のうち、管理職層と一般社員層を対象に2種類のアンケート結果を発表しました。
今回は管理職層の回答の中から課長職のみの回答662件、一般社員層の回答の中からは入社2年目社員から係長・主任・職場リーダークラス(部下評価権限のない方々)までの回答1,448件を抽出し、比較分析を行いました。結果概要は以下のとおりです。
1.<新設問>職場環境に対する現状認識
(1) 「職場でのいたわりや助け合い」について、課長職の81.7%、一般社員層の72.7%が「ある方だ」と回答している。
図1:職場でのいたわりや助け合い
2.仕事への取組みに対する現状認識
(1) 仕事に対する意欲について、課長職の75.7%が「部下のやる気を感じる」と回答。一般社員層も81.3%が「率先して仕事に取り組んでいる方だと思う」と回答している。
図2-1:仕事に対する意欲
(2) 課長職は「部下または後輩の仕事ぶりに満足していない(54.8%)」「仕事における部下または後輩の将来に不安を感じている(63.1%)」と回答している。
図2-2:仕事ぶりと将来の不安
3.業務上のコミュニケーションに対する現状認識
(1) 職場内のコミュニケーションについて、課長職の82.5%、一般社員層の78.9%が「取れていると思う」と回答している。
図3-1:職場内のコミュニケーション
(2) 課長職・一般社員層ともに苦手意識をもっている割合は、「人間関係の構築(課長49.5%、一般社員層55.4%)、自分より「年上の人に対する指導(課長53.9%、一般社員層57.3%)」、「異なる主張をもつ相手へ自分の意見を伝えること(課長職52.9%、一般社員層59.9%)」。
図3-2:苦手意識
4.会社(組織)の経営方針・理念に対する現状認識
(1) 会社(組織)の経営方針や理念への理解について一般社員層の78.2%が「理解している」と回答している。一方、課長職の43.2%が、部下に「浸透している」と回答している。
図4:経営方針への理解
5.グローバル化の認識
(1) 「外国籍の上司の下で働く」ことについて、一般社員層の51.9%、課長職の69.9%が苦手と回答している。
図5:外国籍の上司と働く