DDN、NECが構築する国内企業で最大規模の AI研究用スーパーコンピュータに採用され先進AI研究に貢献

株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(所在地：東京都千代田区、代表取締役 ロベルト・トリンドル、以下 DDN)は本日、日本電気株式会社(本社：東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 森田 隆之、以下 NEC)が発表した国内企業で最大規模のAI研究用スーパーコンピュータにDDNのストレージが採用されたことを発表します。

AIスーパーコンピュータイメージ図

この度NECが発表した580 PFLOPSを超える国内企業で最大規模のAI研究用スーパーコンピュータは、国内最高峰のAIに特化した研究開発環境を提供し、高度な先進AIの迅速な開発に役立てることを目的として構築されています。2023年3月のフル稼働を目指しつつも、既にNECのAI研究者によって一部の利用が開始されています。

このAI研究用スーパーコンピュータには、パフォーマンスと可用性、国内外の実績が豊富なDDNの並列ファイルシステムEXAScalerを搭載したストレージが全面的に採用されました。20年以上世界の大規模HPC環境で採用され続けてきたDDNのストレージは、近年AI環境下での活用も加速しており、より速く・より優れたパフォーマンスをオールスケールで実現し、AIライフサイクル全体を効率的に高速化することが特徴です。AIワークフローにおいて、データのインジェストから学習に渡す前までの「データ前処理」の段階はストレージが最も重要なフェーズと言えます。DDNのストレージはこれまで一度に不可能とされていたボリュームのデータ処理を高速に短期間で実現し、より学習フェーズや他のフェーズに投資することを可能とします。

今回採用されたDDNストレージ環境は複数のEXAScalerアプライアンス DDN ES400NVXで構成され、16PBの容量と、400GB/secの読み込み性能及び320GB/secの書き込み性能、2,400万IOPSを実現しています。DDNのEXAScaler搭載アプライアンスは様々なワークロードに耐えうる高性能なストレージであるだけではなく、企業に不可欠なセキュリティや管理機能なども担保していた点が今回の採用の決め手になりました。DDNのストレージは、GPUDirect Storage、Kubernetesからのストレージアクセスに必要なCSIドライバー、マルチテナンシーの機能を標準で提供し、先端の深層学習環境を利用しつつ、セキュアかつ簡素化した管理、またさらなる性能の向上を見込めます。

さらに、DDNのストレージは本AI研究用スーパーコンピュータのハードウェアシステム構成として同様に採用されたNVIDIA社のNVIDIA A100 80GB Tensor コアGPU及びNVIDIA Spectrum SN3700との親和性も高く、TOP500で6位にランキングするNVIDIA社のスーパーコンピュータSeleneや英国最速のAIコンピュータCambridge-1など世界でも多くのAI環境に導入された実績を誇ります。

DDNは、NEC様が目的とする「社会のデジタル変革の加速に向けたAI研究開発」の実現に向けて本AI研究用スーパーコンピュータを全力で支えて参ります。

NECでは、生体認証・画像認識・映像解析・データ分析等の多様な先進AIの技術開発を行っています。そのため、画像・映像・音声・テキスト等の多種多様な大規模データを扱っており、1年間の技術検証と運用を経て、多様なI/Oのワークロードに対応可能なDDN様の高性能ストレージを採用致しました。また、優れた技術開発と保守サポートの体制があることも採用の決め手となりました。今後も、両社でAI研究用スーパーコンピュータを発展させ、新たな社会価値の創造に挑戦していきます。

データダイレクト・ネットワークス(英語表記 DataDirect Networks)は、インテリジェント・インフラトラクチャを実現する人工知能(AI)とデータ管理ソフトウェアおよびハードウェア・ソリューションのグローバルリーダーとして、データ集約型のグローバル企業のビジネス課題を解決します。DDNは、過去20年以上にわたり10,000社以上の企業、政府機関、公共部門の顧客に選ばれるデータ管理プロバイダーとしての地位をグローバルに確立してきました。株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンはDDNの日本法人・100％子会社として2008年に設立され、HPC／AI／ビッグデータの分野に最適化された製品を日本市場で展開しています。
詳細については、 https://ddn.co.jp/ をご覧ください。