『エン転職』1万人アンケート(2022年4月) 「コロナ禍のテレワーク」実態調査
テレワーク経験者は3割、新型コロナウイルス感染拡大前の10倍に。 メリットは「通勤ストレスがない」「感染リスクの減少」「人間関係のストレスがない」。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する総合満足度No.1(※)日本最大級の総合求人サイト『エン転職』(https://employment.en-japan.com/)上で、ユーザーを対象に「コロナ禍のテレワーク」についてアンケートを実施し、 11,605名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
※2018年~2021年オリコン顧客満足度調査「転職サイト」ランキング総合1位(https://career.oricon.co.jp/rank-job-change/)
調査結果 概要
★ テレワーク経験者は3割、新型コロナウイルス感染拡大前の10倍の割合に。
★ テレワークの満足度は72%。テレワークのメリットは「通勤ストレスがない」「感染リスクの減少」「人間関係のストレスがない」。
★ 67%が「テレワークで働きたい」と回答。理由トップは、テレワークのメリット同様「通勤ストレスがないため」。
★ 4割が「仕事探しにおいてテレワークが影響する」と回答。
調査結果 詳細
1:テレワークの経験者は31%、新型コロナウイルス感染拡大前の10倍の割合に。(図1~3)
「テレワーク制度を使って働いたことはありますか?」と伺うと、31%の方が「ある」と回答しました。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年に実施した調査では3%の方が「ある」と回答しており、コロナ前と比較すると10倍の結果になりました。年代別でみると、30代が33%と全体平均を上回りました。
テレワークの経験がある方に「現在もテレワークを続けていますか?」と伺うと、45%が「現在もテレワークを続けている」と回答しました。半数以上が現在はテレワークを行なっていないことから、テレワークの定着には時間がかかることがうかがえます。
【図1】テレワーク制度を使って働いたことはありますか?(2019年・2022年比較)
【図2】テレワーク制度を使って働いたことはありますか?(年代別)
【図3】「テレワーク制度を使って働いたことがある」と回答した方に伺います。現在もテレワークを続けていますか?(年代別)
2:テレワークの満足度は72%。テレワークのメリットは「通勤ストレスがない」「感染リスクの減少」「人間関係のストレスがない」。(図4、図5)
テレワークで感じたメリット、トップ3は「通勤ストレスがない(86%)」「コロナウイルス感染などのリスクを減らせる(78%)」「人間関係のストレスがない(40%)」でした。具体的なエピソードも合わせて紹介します。
また、満足度も合わせて伺うと、7割が「満足している」(とても満足:36%、やや満足:36%)と回答し、「満足していない」方は10%以下にとどまりました。
【図4】「テレワーク制度を使って働いたことがある」と回答した方に伺います。テレワークで感じたメリットは何ですか?(複数回答可・年代別)
【図5】「テレワーク制度を使って働いたことがある」と回答した方に伺います。テレワークの働き方に満足していますか?(年代別)
「通勤ストレスがない」と回答した方
・会社まで片道1時間半かかっていたので、その時間を資格の勉強時間にあてられた。(24歳/女性)
・電車遅延や交通麻痺で業務に支障がでない。(27歳/女性)
・片道1.5時間のため、時間の節約となる。また、身体への負荷が軽減される。(43歳/男性)
「コロナウイルス感染などのリスクを減らせる」と回答した方
・以前は通勤時に満員電車に乗っていましたが、テレワークの際は感染リスクを気にせずに過ごせるのがメリットです。(26歳/女性)
・満員電車の通勤が無くなった事で感染リスクを抑えられ、祖母の介護に行けた。(38歳/男性)
・営業職のため移動が多かったが、テレワークになり感染拡大を少しは防止できたと思う。(44歳/女性)
「人間関係のストレスがない」と回答した方
・人間関係が1番ストレスだったが、そのストレスが無くなり、生産性が上がった。(27歳/女性)
・Excelの使い方など、自分で調べればわかる事を質問される事が多く業務に支障がでていた。テレワークでそれが減り、自分の仕事に集中できるようになった。(31歳/女性)
・毎朝の営業会議が、対面よりストレスを感じない。予定外の仕事をほとんど頼まれない。(41歳/男性)
3:67%が「テレワークで働きたい」と回答。理由トップは、テレワークのメリット同様「通勤ストレスがないため」。(図6~8)
「今後、テレワークで働きたいと思いますか?(働いたことがある方は、引き続き働きたいと思いますか?)」と伺うと、67%が「思う」と回答しました。年代別でみると20代・30代が全体平均を上回り、若い世代ほどテレワークを希望することがわかりました。
「今後もテレワークで働きたい」と回答した方に理由を伺ったところ、トップ3は「通勤ストレスがないため」(82%)、「コロナウイルス感染などのリスクを減らせるため」(67%)、「通勤時間を気にせず、住む場所を選べるため(49%)」でした。
「今後もテレワークで働きたいと思わない」「わからない」と回答した方に理由と伺うと、トップは「仕事とプライベートをハッキリ分けられるか不安なため」(56%)でした。具体的なコメントも紹介します。
【図6】今後、テレワークで働きたいと思いますか?働いたことがある方は、引き続き働きたいと思いますか?(年代別)
【図7】「今後、テレワークで働きたい」と回答した方に伺います。理由は何ですか?(複数回答可・年代別)
【図8】「今後、テレワークで働きたくない」「わからない」と回答した方に伺います。理由は何ですか?(複数回答可・年代別)
「今後、テレワークで働きたい」と回答した方の具体的なコメント
「通勤ストレスがないため」と回答した方
・宅配便などの受け取りもスムーズに行なえたこと、お弁当などを作らなくてよいことも良かった。ワーケーションなども実践してみたいと思うから。(31歳/女性)
・妻がエッセンスワーカーなので保育園のお迎えなど行けてありがたいと言われている。(35歳/男性)
・これまでは病院への定期通院のために半休を取る必要があったのですが、テレワークになってからは休憩時間や始業前に受診しても、すぐに業務に戻れるようになり、とても助かっているため。(49歳/女性)
「コロナウイルス感染などのリスクを減らせるため」と回答した方
・まだ新型コロナウイルスが終息していないため。 (37歳/女性)
・テレワークをやめてからコロナに感染してしまったため。(48歳/男性)・親が元気ではあるが、高齢なため。(53歳/女性)
「通勤時間を気にせず、住む場所を選べるため」と回答した方
・地方出身で震災も経験しているため、状況によりどこでも仕事ができることは魅力的。(27歳/女性)
・住む場所を選ばないということは、首都圏から離れられるという魅力があるため。 (43歳/男性)
・今後は住む場所も探し、より心地よい暮らしができるようにしたいです。(47歳/女性)
「今後、テレワークで働きたくない」「わからない」と回答した方の具体的なコメント
「仕事とプライベートをハッキリ分けられるか不安なため」と回答した方
・家でZoomを使って仕事をしたことがあるが、気が緩んで全然捗らなかったため。(34歳/女性)
・仕事のオンとオフが分けられないため。(35歳/男性)
・子どもがいたりすると仕事の合間に家事をする事になり集中できず、パートナーも在宅勤務の場合、家事分担の面でイライラする。(47歳/女性)
「会社にいる時と同じ成果をテレワークで出せるか不安なため」と回答した方
・自宅の環境整備が確実に整う訳では無い点と、音声のやり取りがしづらいため。(23歳/男性)
・社内がペーパーレス化が出来ておらず、捺印や印刷が必要な書類が多いため。(31歳/女性)
・紙や本の書類や資料が無く、周りに相談相手もいないことから、効率は下がっているように感じる。(47歳/男性)
「社内の情報やノウハウを確認しにくくなるため」と回答した方
・新卒入社でテレワークだったので、先輩社員、同期とのコミュニケーション取りづらく、軽い質問などができないので困っている。(23歳/女性)
・データを持ち出せなかったため必要なときに欲しい情報がないから。(37歳/男性)
・チャットツールを使ってのやり取りでしたが、口頭で確認したほうが早いし確実だと思うことが多かったです。誤解や読み飛ばしも多くミスに繋がりやすいと感じました。(42歳/女性)
4:4割が「仕事探しにおいてテレワークが影響する」と回答。(図9)
「テレワークができることは、転職先を選ぶ上で影響しますか?」と伺うと、4割が「影響する」と回答しました。次いで、「どちらでもない」(40%)が同率で一位の結果に。「影響しない」と回答した方は最も少なく、20%でした。年齢別でみると、30代が45%と最も高い結果になりました。
【図9】テレワークができることは、転職先を選ぶ上で影響しますか?(年代別)
調査概要
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』(https://employment.en-japan.com/)を利用するユーザー
■調査期間:2022年2月24日~3月28日
■有効回答数:11,605名※回答者の業種別・企業規模別の結果も共有可能です。お気軽にお問合せください。
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