インマルサットが調査報告書を発行
海運業界における接続性向上のニーズを受け、海上での通信データ利用急増が明白に
グローバル移動体衛星通信サービスを手掛けるインマルサット・グローバルは、2022年半ばまでの12ヶ月間の内部調査報告書を発行いたしました。
現在の商船におけるデータ利用は、2019年以降3倍以上に急増し、海上貿易がかつてないほど混乱している時期を迎えています。新たな通信分析によると、運航効率の向上と乗組員の福利厚生の維持に向け、海運業界がデジタルツールへの接続に依存していることがより強調されるようになりました。
他社のプロバイダーと比較し、より多種多様な船舶への通信接続を提供実績のある、グローバル移動体衛星通信サービスを手掛けるインマルサットが実施した内部調査では、COVID-19パンデミックのピーク後の商業船舶の回復に伴い、海上需要が増加し続けており、インマルサットの海上顧客におけるデータ使用量が2022年半ばまでの12ヶ月間で約70%増加していることが明白になっています。
インマルサットの海事データ利用調査は、同社の衛星通信システムFleet Xpressの受注が過去最高となる中で実施されました。Fleet Xpressの搭載ベースは、2021年第2四半期と比較し、17%増加し、約13,000隻となり、また既に1000隻以上の発注予約がされています。
インマルサット・マリタイム社長のBen Palmerは、次のように述べています。
「海事データの利用は、世界貿易の90%を担う海運業界において、経済活動や国際貿易の先行指標となっています。今後はますます多くの船会社が、衛星通信サービスをアップグレードし、航路計画、船舶から陸上へのブロードバンドデータ転送、燃料効率の最大化などのアプリケーションに新しい技術を採用しています。また、海上労働条約で義務付けられている、乗組員が海上で家族や友人と連絡を取れるようにすることも重要です。当社の調査によると、データ利用はすべての種類の商業船舶で増加傾向にあります。」
また加えて、「当社の受注が好調なのは、海運業界と船主・運航会社のニーズを理解しているためです。この評価は、海運会社に対する当社独自のサービス提案に直接結びつきました。このサービスは、当社が100%所有・運営する2つのグローバルネットワークを独自に組み合わせ、市場をリードするフリートエクスプレスサービスを提供するものです。私たちの戦略は、海運業界が経験している急速なデジタル化をより支援し、さらに脱炭素化という業界全体の目標や乗組員の福利厚生の確保という必要性から、ペースを上げてイノベーションを続けていくことです。」とコメントしています。
インマルサットの海事データ利用調査は、同社の衛星通信システムFleet Xpressの受注が過去最高となる中で実施されました。Fleet Xperssのインストールベースは、2022年第1四半期に2021年第2四半期比で17%増加し、約13,000隻となり、1,000隻以上のオーダーブックが存在することになります。
今年初め、インマルサットは、新たなサービスであるORCHESTRAネットワークの地上波5Gメッシュコンポーネントの技術実証試験を完了いたしました。この実証試験は、世界で最も海上交通量の多いコンテナ港の1つであるシンガポールで実施されました。ORCHESTRAは、革新的な周波数管理および接続技術を提供し、独自の陸上ネットワークを通じて、主要な船舶のホットスポットで追加のデータ容量を提供できます。この5Gメッシュネットワークは、インマルサットの静止衛星群および高度にターゲット化された低軌道(LEO)衛星群にシームレスに統合され、計画中のグローバルサービスの中で最も低い平均遅延と高速な平均速度を独自の耐障害性で実現する可能性を持っています。
「海運業界でデータ需要が増え続ける中、シンガポールで実施したORCHESTRAの実証試験では、距離、範囲、スループット、リンクの可用性など、船と陸、船と船の接続を強化する方法を実際のケースで示しました」とPalmerは続けます。「主要な港や航路での接続需要は今後さらに高まり、混雑の拡大につながるため、私たちはこの技術でイノベーションを起こします。
データ使用量と海事受注に関する数字は、インマルサットが、同じく海事分野の様々な顧客にサービスを提供している米国のバイ アサットとの合併を継続的に計画していることと重なります。統合後のインマルサットは、強力な多層型の世界構築と、宇宙分野ではユニークな多軌道衛星と地上波の4Gおよび5G資産を統合する能力によって、海運顧客、航空、政府、企業ユーザーに向けたB to B衛星通信においてお客様の選択肢をより広げることができます。
インマルサットについて
インマルサットは、世界をリードする革新的で高度、かつ信頼性の高い移動体衛星通信を、陸・海・空に提供しており、新世代の商業、政府、ミッションクリティカルなサービスを可能にしています。インマルサットは、海事産業のデジタル化を推進し、これまで以上に効率的で安全なオペレーションを実現しています。航空業界では、航空機が最大限の効率と安全性の高い飛行を実現しながら、新しい時代の機内旅客サービスを牽引しています。さらに、インマルサットは、モノのインターネット(IoT)の急速な拡大を可能にし、世界を変革する技術の次の波を実現することで、未来のコネクテッド・ソサエティを支援し、持続可能な未来の構築に貢献しています。そして今、インマルサットは、世界初となる未来の多次元通信ネットワーク「ORCHESTRA」を開発中です。
2021年11月、インマルサットと米国のヴィアサット社は、両社の統合を計画し、グローバル通信における新たなリーダーを誕生させることを発表しました。この統合取引は、2022年後半に完了する予定です。
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会社概要
商号 :スターマリン・パブリックリレーションズ株式会社
代表者 :代表取締役 吉田 麻貴
所在地 :東京都港区海岸1-2-20 汐留ビルディング3階
設立 :2016年
事業内容:海事関係専門の広報代理店業