塗装工場のDX化を実現する『KCW-CMS』がIT導入補助金2025対象ツールとして認定

品質管理と業務効率化を実現する統合管理システム

2025年5月12日付で、久保井塗装株式会社(埼玉県狭山市/窪井要社長)が開発した工業塗装専用IoTシステム『KCW-CMS スプレー塗装用』が、使用感のフィードバックをいただくことや、不具合発生時の対応レスポンスに猶予時間をいただくこと等を条件にした特別価格の『フィードバックユーザーパック』として最大150万円の補助金が受け取れる2025年度ITツールに認定されました。

工業塗装は、季節変化の影響を最小にとどめながら塗膜を形成していくプロセスを管理するノウハウ事業です。久保井塗装では、50年以上培ってきた塗装管理のノウハウを独自開発したIoTシステムに投入し、被塗物の入荷と在庫管理、塗料の手配と残量管理、受注管理、作業者ごとの業務管理、製品ごとの作業標準・検査基準の管理、電子秤と連携した塗料調合管理、タブレット端末による製品仕様ごとの検査入力、検査結果のリアルタイム集計、完成品在庫の管理等の“見える化”を実現しました。このIoTシステム「KCW-CMS」は、ISO9001品質マネジメントシステムにも適合し、クラウドサービスのためインターネットを介して塗装現場で日々起きていることを遠隔地で把握することができます。

なお、ご利用には電子天秤・プリンタ・タブレット等のハードウェアが別途必要です。2025年度版の応募枠は『通常枠』が該当し、『供給・在庫・物流』および『その他業務固有のプロセス』の「1プロセス以上」システムに区分されています。

●KCW-CMSの導入メリット

工業塗装工場専用管理システム「KCW-CMS」を導入することで、下記のメリットがあります。
1、日常業務において、塗料調合等のヒューマンエラーを防止できる。
2、塗料や素材の手配もれ防止や、在庫塗料を探すロス時間を削減できる。
3、塗装品質検査の結果をリアルタイム集計、推移分析ができ、不良対策がスピーディにできる。
4、季節変動対策やトラブル発生時の暫定対策などを、バリエーションとして登録しておけるので安心。
5、属人ノウハウの共有化(会社ノウハウ化)ができ、技術継承がスムーズになる。
6、高度技術者が在籍する本社や研究施設など、遠隔地の生産拠点とインターネットを通じて情報共有できるため、新規製品立ち上げ時の工程検討やトラブル対応がスピーディにできる。
7、ISO9001:2015品質マネジメントシステムに適合。

●KCW-CMSの主要機能

<塗料の管理(発注・在庫管理)>
塗料の製造日、検収(入荷)日、有効期限、製造ロットを缶ごとに固有の二次元バーコードを割り当てた固有ラベルを貼ることで、保管場所や残量までを一元管理できます。
使用する製品と塗料在庫を紐づけすることができますので、生産計画を立てるときに残量をパソコンで確認することができ、手配漏れをなくし、手間のかかる在庫塗料を探す作業を削減ことができます。また、塗料ディーラーへの発注票も生成することができます。

<被塗物の管理>
社内製造または外部から入荷した被塗物(製品素材)を、梱包ごとに二次元バーコードで管理または一括管理します。受注を入力するときに、被塗物の在庫状況が確認できます。

<塗料調合の管理>
主剤・硬化剤・シンナーなどの塗料調合の配合比を予め設定しておくことで、システムと連動した電子天秤を使って配合ミスのない塗料調合が可能になります。
万一、配合を間違えそうになったときも、操作画面に塗料間違いの警告を発するよう設計されていますので、ポカ除けになります。過去の調合履歴も簡単に参照できます。
また、技術者が蓄積した温度・湿度等の季節変動への対応ノウハウや、トラブル発生時の対策、品質工学的実験で得られたノウハウも、バリエーションとして登録しておくことができますので、季節対策や属人ノウハウの共有化ができるようになります。

<受注管理と生産計画の管理>
お客様からの受注情報を入力することで、在庫している塗料や素材(被塗物)の過不足が把握でき、ダッシュボードで簡単に作業の優先順位を把握することができます。
また、生産計画を担当者に割振ることで、業務指示をスムーズに行えるようになります。

<手順書の管理>
冶具づけやワイピングなどの塗装前準備、塗装作業のやり方や注意点、検査の基準を、写真付の作業標準書、工程品質管理表、検査基準書として作成することができ、それらはタブレット端末や塗料調合操作用のパソコンで作業者がすぐに参照できます。

<検査記録の管理>
品質検査担当者が、検査結果をタブレット端末のタッチパネルから入力していくことで、現場が品質状況を数値で把握し、すぐに対策指示を出せるよう、リアルタイムに不良率を集計・表示できる他、管理PCから推移でも把握できます。検査の項目は、発生しやすいキズ、スケ、ブツ、ゴミが標準項目で、その他の任意項目を設定することができ、複数の品質検査を設定できます。また、上長承認機能も拡張できます。

<出荷・在庫の管理>
完成品の出荷ラベル(現品票)を作成できます。また、品質検査で良品となった数量から出荷ラベル分を差し引いた数は集計され、受注時に完成品在庫数として表示されます。また、出荷場で出荷ラベルの二次元バーコードを読み、計画に対する出荷もれを予防できます。

<カスタマイズ>
フルスクラッチで構築されておりますので、お客様のカスタマイズ要望にも柔軟に対応することができます。カスタマイズの金額についてはご要望をヒヤリングさせていただいてからお見積り致します。

●法人概要

会社名: 久保井塗装株式会社(KUBOI Coating Works Co.,Ltd.)
所在地: 〒350-1311 埼玉県狭山市中新田1083-3
資本金: 53,000,000円
ホームページ:https://www.kuboitosou.co.jp/
代表 : 窪井 要
設立 : 1965年1月26日

●略歴

1958年 クボイ塗装店創業(建築塗装)
1965年 有限会社久保井塗装工業所設立金属吹付及び焼付塗装工場を設立(東京都大田区)
1968年 埼玉県川口工場開設
1978年 埼玉県狭山市(現在地)に新工場設立(移転)
1983年 本田技研工業株式会社 狭山工場 車体品質課様により試作塗装工場の指定を受ける
1987年 自動車部品量産塗装開始
2004年 窪井 要現社長就任
2005年 ISO9001品質マネジメントシステム認証取得
2010年 VOC削減に関する埼玉県「経営革新計画」承認取得
2012年 経済産業省「サポイン事業」採択(放熱塗装)
2012年 TAMA環境ものづくり大賞 受賞
2013年 埼玉県環境保全連絡協議会「環境保全功労者及び環境保全優良事業所」表彰
2015年 経済産業省「サポイン事業」採択(抗菌加工塗装)
2018年 経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社、商店街30選」授賞
2019年 新工場用地を取得
2019年 株式会社に商号変更、資本金を5,300万円に増資
2019年 IoTシステム「KCW-CMS」の外部向け提供開始
2020年 KCW-CMSが経済産業省監督の「IT導入補助金2020」のITツールに認定
2020年 関東経済産業局より事業継続力強化計画を認定
2021年 埼玉県知事より「彩の国経営革新モデル企業」に指定
2021年 KCW-CMSが経済産業省監督の「IT導入補助金2021」のITツールに認定
2021年 KCW-CMSが電着塗装工場の自動ラインにも対応
2021年 測色システム「VECSS-KCW」を開発
2022年 埼玉産業人クラブより「西海記念賞」受賞
2022年 経済産業省「Go-Tech事業」採択(超高塗着塗装技術)
2023年 関東経済産業局より令和5年度 事業継続力強化計画を認定
2024年 埼玉県より地域経済牽引企業に認定
2024年 KCW-CMSが経済産業省監督の「IT導入補助金2024」のITツールに認定
2024年 共同開発した「抗菌塗装技術」が米国で特許認定
2025年 NPO法人環境文明21より「第17回 経営者環境力大賞」受賞
2025年 KCW-CMSが経済産業省監督の「IT導入補助金2025」のITツールに認定


【本件に関するお問い合わせ先】
会社名: 久保井塗装株式会社
所在地: 〒350-1311 埼玉県狭山市中新田1083-3
IoTシステム特設ページ: https://www.kuboitosou.co.jp/iot
メール:dev@kuboitosou.co.jp

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