農業用AI潅水施肥ロボット「ゼロアグリ」が 管理画面デザインをリニューアル
~生産者がスマホでかんたんに使えるスマート農業をめざして~
株式会社ルートレック・ネットワークス(本社:神奈川県川崎市高津区、代表取締役社長:佐々木 伸一)が開発・販売する農業用AI潅水施肥ロボット「ゼロアグリ」の管理画面デザインをリニューアルしました。
各画面のレイアウトや動作の統一、全画面デザインのアップデートを行うだけでなく、従来配布していた冊子のマニュアルを廃止して管理画面内にチュートリアルを設けることでユーザーがより設定しやすく、誤操作を防ぎ管理しやすいシステムとなりました。これからも全国の農業経営者・生産者に愛されるサービスとして改善に努めていきます。
管理画面デザインリニューアルの概要
生産者が圃場データのモニタリングや潅水施肥に関する操作を行う管理画面のデザインを一新いたしました。より数字やグラフが見やすくなり、直感的に使える画面構成になりました。
主な改良点
- 直感的に使い方が分かるチュートリアルで、冊子のマニュアルが不要に
管理画面内にチュートリアルを設け、マニュアルがなくても設定ができるようになりました。
- 潅水施肥の設定時間を大幅節約
潅水施肥の設定、グラフの閲覧などホーム画面で設定できる内容が増え、設定変更にかかる時間が短くなりました。
- 漏れなく確実に設定
初期設定や各系統の設定進捗がホーム画面に一覧で表示されるので、設定漏れがないか分かるようになりました。
※どうリニューアルしたか分かる動画はこちら
背景
昨今トマトやイチゴ、キュウリなどの施設園芸において、統合環境制御やモニタリング装置などスマート農業技術の普及が進んでいます。一方で数値の見方や操作がまだまだ難しく、使う生産者にも技術や慣れが求められているのが現状です。
ゼロアグリは事業バリューとして「農家ファースト」をかかげ、最新のAI・IoT技術を、生産者が今すぐに手元のスマホで扱えるスマート農業をめざして改良を続けています。
中でもスマホやPCの管理画面は、生産者がモニタリングや制御のために日々使う画面なので、ゼロアグリを使いこなして頂くために重要なポイントです。そこで今回、導入生産者と直接対話しながら得たフィードバックをもとに、より一層使いやすいようデザインや画面構成などをフルリニューアルし、2021年6月に公開にいたりました。
開発体制
ゼロアグリでは「ファーマーズサクセス」というチームを設け、導入生産者にゼロアグリを使いこなして頂けるよう、対面・電話・LINEなどでサポートを行います。日々生産者とコミュニケーションを続けているファーマーズサクセスチームは、プロダクトと生産者の間に立ち、製品についての意見をヒアリングし、開発チームにフィードバックをしたりプロダクトの改善を企画したりなどの役割も担っています。
今回のリニューアルは、こうした活動の中でゼロアグリを使う生産者から頂いた声をもとにデザインや機能に落とし込む作業を繰り返し、およそ1年の企画・開発期間を経てリリースに至りました。
新管理画面のベータ版は2021年3月にテストリリースし農家8件にレビュー、農家のフィードバックを元にバグの修正や改善を行い6月に正式リリースとなりました。2021年10月末までは旧デザインと新デザインどちらも使えるようにし、既存ユーザーへの配慮も行っています。これからもユーザーである農業経営者、生産者の皆様と一緒により使いやすいサービスを目指してまいります。
導入いただいている生産者の声
・普段よく見る画面が、一覧で表示されるので管理しやすい
・使用開始の際に、迷うことなく設定できた
・ホーム画面で色々できるようになって使いやすい
・複数のセンサーグラフが一度に見られて便利
AI潅水施肥ロボット「ゼロアグリ」
ゼロアグリはパイプハウス向けAI潅水施肥ロボットです。日射予報や土壌センサーの情報により作物が必要とする最適な水と肥料を分析して供給します。
潅水施肥の供給履歴閲覧や設定はすべてスマホやPC、タブレットを使って操作ができ、作物の生長に合わせて最適量を常にクラウドより自動制御することで、作物にかかるストレスを最小限にし収量向上と品質改善による生産者の収益向上へと繋げます。また、生産者の潅水施肥時間の省力化も実現し、規模拡大を実現します。
※製品サイトはこちら
https://www.zero-agri.jp/
株式会社ルートレック・ネットワークス
2005年の創業以来、黎明期よりM2M技術の研究開発に取り組み、エネルギー、産業車両、ヘルスケアなど様々な業界にM2Mソリューションを提供してきました。
2010年、総務省広域連携事業の「ICTを利活用した食の安心安全構築事業」を契機にスマート農業事業に参入し、2015年からAI潅水施肥ロボット「ゼロアグリ」を開発・販売しております。
2018年、第4回日本ベンチャー大賞(農業ベンチャー賞 農林水産大臣賞)受賞、同年経済産業省よりJ-Startup 企業に選出され、累計出荷台数は270台を超え、国内42県、中国、タイ、ベトナムへの導入実績があります。