日本オラクル、組み立て製造業向けアプリケーションの拡充を発表
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町、代表取締役社長:新宅正明)は、オラクルの業務アプリケーションの最新版「Oracle E-Business Suite R12」のサプライチェーン・マネジメントにおける組み立て製造業向けアプリケーションの拡充として、生産管理実行システム「Oracle Manufacturing Execution System for Discrete Manufacturing」と、「有償支給」をサポートする機能を本日より提供開始することを発表します。
日本の製造業の競争は国内にとどまることなく、グローバルで激しくなっています。こうした企業が競争優位にたつためには、世界の市場にも目を向け、早期に新製品を投入することが必要とされています。このような動向をうけ、製造業ではグローバル化、経営判断の迅速化、顧客ニーズの多様化を実現するITシステムへの要望が高まっています。このことから、市場変化への迅速な対応が困難とされる従来の独自開発システムではなく、標準技術を基盤にしているため、部分最適から全体最適、リアルタイムな情報収集、可視化と分析、およびコスト削減が柔軟に対応可能なパッケージ製品の導入を検討する企業が増えています。このたび、オラクルでは、組み立て製造業向けアプリケーション「Oracle Discrete Manufacturing」を拡充することによって、同業界において、独自システムに置き換わる、オラクル・アプリケーション製品の導入促進を狙います。
本日より提供する「Oracle Manufacturing Execution System for Discrete Manufacturing」は、リアルタイムに正確な製造現場の情報を収集し、適切な製造活動を実施できるような指示を発信して、さらには実施した製造活動の報告を行うアプリケーションです。「Oracle Discrete Manufacturing」のオプション製品として提供され、製造工程管理、現物トラッキング、品質管理、製造指示、進捗管理、構内物流管理を行うことが可能です。従来、「Oracle E-Business Suite」を活用してサプライチェーンマネジメントシステム構築する際、生産管理実行システム(Manufacturing Execution System : MES)については、新たな開発をするか、または他社の専用ソフトを別途購入する必要がありました。今回オラクルでは、本バージョンより同生産管理実行システムを「Oracle E-Business Suite R12」のオプション製品として提供します。設定可能な作業実行指示、電子化された作業指示レポート、例外レポート、実際作業時間の計測機能、現場の状況を確認できる監督者の情報分析画面や柔軟に設定可能なユーザー画面が特長です。
また、「有償支給」をサポートする機能は、特に日本の顧客からの要求をうけて最新版「Oracle E-Business Suite R12」より追加された「Oracle Discrete Manufacturing」の標準機能です。製造業の生産工程における有償支給業務プロセスを管理することが可能です。「有償支給」とは、発注元が材料支給をした上で製造工程を外注し、その材料コストを外注先に請求、一方製品あるいは組み立て品納入時に発注元が製造工賃などを上乗せして外注先に支払う業務プロセスです。従来は、本業務プロセスの自動処理は追加機能開発をしていましたが、日本の顧客からのニーズに対応して、本バージョンより標準機能として搭載し、有償支給に関わる業務プロセスの自動化を実現します。
●「Oracle Discrete Manufacturing」について
「Oracle Discrete Manufacturing」は、効率的な大量生産、受注生産とプロジェクト生産に対応しています。製造業者は、顧客仕様に合わせた製品を需要に基づき迅速且つ効果的にコスト効率を向上させ、対応できるようになります。 「Oracle Discrete Manufacturing」は、初期製品企画からエンジニアリング、仕掛、高品質な製品の市場投入に至るまでの製品ライフサイクルを自動化します。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報部 石川
TEL:03-6238-8179 E-mail: Junko.Ishikawa@oracle.com
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