モバイルチケッティングユーザー数が2018年までに10億人近くに達する見込み:Juniper Researchの予測

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Juniper Researchが発行した報告書「Mobile Ticketing Strategies: Air, Rail, Metro, Sports & Entertainment 2013-2018 (世界のモバイルチケット市場:航空・鉄道・地下鉄・スポーツおよびエンターテインメント)」の販売を開始しました。

同レポートによると、世界の携帯電話ユーザの内、自分のハンドセットを使ってモバイルチケッティングを利用するユーザ数は今年時点の4億5800万から、2018年までには9億5000万を上回るようになるものと期待されています。市場の拡大は主として主な交通運輸の範囲内でもたらされると見られています。ただし、後半にはライブのエンタテインメント・イベントや映画のチケットなど、さまざまな分野でかなり利用度が上がってくるものと予測されています。

航空業界では2010年におけるBCBP (バーコード化搭乗券)の世界的な導入に始まって、モバイル搭乗券の採用が急速に広がっていることから、上記調査レポートは航空産業がモバイルチケッティングの特に強力な推進役となると指摘しています。

同レポートはさらに、スカンジナビアの地下鉄ではここ数年にわたってモバイル機器が重要なチケット販売チャンネルとなっていますが、このサービスの導入が欧州の他の地域や米国に広がって来ており、導入率が大幅に高まっています。ボストンのMBTA (マサチューセッツ湾交通局)では2012年の末期にモバイルチケッティングを導入しましたが、サービス開始から7週間以内でモバイルによるチケット販売が全体の10%に達しました。

一方で同レポートは、動作上の標準規格が欠けていて、それが互換性確保に対する大きな障害となっていることから、NFCチケッティングの見通しは短期的にはそれほど楽観視できるものではないと指摘しています。またさらに処理速度目標も未だ達成できておらず、それが広範な導入を妨げるもう一つの障害となっており、このため、NFC利用のハンドセットよりも非接触のカードの方が主たる販売メカニズムとなりそうな確率が高まっています。

同レポートの著者であるWindsor Holden 博士は次のように述べています。「我々は、iPhone 5にはNFCチップセットを搭載しないというApple社の決定を受けて、すでにNFCチケッティング展開の市場予測を縮小しています。未解決の技術的問題があり、また相変わらずNFCの関係団体が交通運輸事業者に対して価値を生み出せる提案ができていないことから、さらに市場予測を縮小する改訂が必要でした。我々としては、直近の未来に関しては、その場その場に限られた導入以外、何も期待できないと見ています。」

市場調査レポート: 世界のモバイルチケット市場:航空・鉄道・地下鉄・スポーツおよびエンターテインメント
Mobile Ticketing Strategies: Air, Rail, Metro, Sports & Entertainment 2013-2018
http://www.gii.co.jp/report/jp178608-mobile-ticketing.html
出版日: 2013年06月10日
発行: Juniper Research

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