【名城大学】「藤前干潟に生息・飛来する生きものたちを守りたい!」学生たちの活動を紹介

動物や植物をはじめ自然が好きな学生が集まり、名古屋市港区にある藤前干潟での活動を中心に、環境保護や環境保護団体とのネットワークづくりなどに取り組む「Ambiente(読み:アンビエンテ 意味:スペイン語で環境)」。現在10名ほどの学生が参加し、干潟の清掃活動や子どもへの環境教育、環境保護団体との交流など、多彩な活動に精を出しています。そんな学生たちの取り組みをレポートします。

Ambienteメンバー 後列:西亮憲さん(農学部3年)、佐藤亜和音さん(農学部1年)、北川大慈さん(理工学部4年) 前列:近藤那海さん(農学部2年)、中田有咲さん(農学部2年)
Ambienteメンバー 後列:西亮憲さん(農学部3年)、佐藤亜和音さん(農学部1年)、北川大慈さん(理工学部4年) 前列:近藤那海さん(農学部2年)、中田有咲さん(農学部2年)

PROJECT SUMMARY どんなプロジェクト?

名古屋港に流入している庄内川・新川・日光川の河口部に広がる藤前干潟は、さまざまな生きものの生息地であり、都市に残された貴重な湿地です。

1980年ごろには干潟を干拓してごみ処理場を建設する計画が進められましたが、藤前干潟を守りたいと言う市民の声を受けて保全されることになり、2002年には湿地保全に関する国際条約「ラムサール条約」に登録されました。しかし、登録から20年以上が経って保全活動の熱は下降傾向にあります。

本学の野生動物生態研究会というサークルから派生した「Ambiente」は、藤前干潟の環境を守りたいと活動をスタート。今では藤前干潟に限らず、全国各地に足を運んで環境保護活動に参加するほか、環境保護団体とのネットワークを広げています。

清掃活動や子どもへの環境教育を通して、 藤前干潟の生きものたちを守っていく。

藤前干潟には豊かな生態系が形成されており、渡り鳥が越冬地へ向かう際の大切な中継地にもなっています。しかし近年、上流域などから運ばれてきたゴミが漂着し、生きものたちを脅かしています。そこで、市民団体などによる「藤前干潟クリーン大作戦」に「Ambiente」も運営側として参加し、干潟の清掃を行っています。

その他、毎年5月頃に行われる「藤前干潟 生きものまつり」では、野鳥観察スペースのスタッフとして参加。また、子どもたちに干潟の生きものなどについて教えるボランティアスタッフ「ガタレンジャー」の養成講座にも参加し、藤前干潟への関心を高める活動をしています。

現在、「ガタレンジャー」養成講座に参加している中田さん。「干潟について自分自身が学びたいと思ったのが講座受講の動機ですが、実際に子どもたちを干潟に案内すると、初めて見る生きものに素直に驚き、興味をもってくれるのが嬉しくて、子どもたちにもっと干潟のことを伝えたいと思うようになりました」と話します。

同じく「ガタレンジャー」養成講座に参加している西さんは、「藤前干潟の自然の素晴らしさを若い人たちや子どもたちに知ってもらい、干潟を守るために何かしたいと思う人を増やしたい。自分たちが『ガタレンジャー』となって、子どもたちに干潟の魅力を伝える活動は、未来のために必要だと思っています」と意気込みます。

ガタレンジャー養成講座の様子
ガタレンジャー養成講座の様子
ボランティア団体や地域の方々とともに行う「藤前干潟クリーン大作戦」
ボランティア団体や地域の方々とともに行う「藤前干潟クリーン大作戦」

干潟ならではの景色と、 ここでしか見られない生きものたちに感動!

「Ambiente」で活動していると、思わぬ自然の風景や生きものとの出会いがあり、それは活動の醍醐味でもあるようです。

「藤前干潟には面白い生きものがたくさんいます。例えば、干潟でよく見るソトオリガイ。二枚貝ですが、殻が薄くて指でつまむだけで割れてしまいそうなほど。干潟以外にはほとんど生息しておらず、将来的には絶滅危惧種になる危険性があります。ヤマトオサガニは目が長く飛び出ている小さなカニです。個体数はたくさんいますが、素早く泥に潜ってしまうのでなかなか近づけません。また、シギやチドリといった渡り鳥も、名古屋近郊では藤前干潟でしかほとんど見られないと思います」と、リーダーの北川さん。

「藤前干潟クリーン大作戦」で初めて干潟に足を運んだという佐藤さんは、「ゴミ拾いをしているうちに少しずつ潮が引いて、気づいたらずっと遠くまで陸地が続いていたんです。潮の満ち引きでこんなに景色が変わるのかとびっくりしました」と、忘れられない景色について話します。

北川さんと西さんは、藤前干潟で小型イルカ・スナメリに遭遇したことがあるとか。「潮が満ちているときに、エサを求めて川の方まで移動してきたのだと思います。まさか野生のスナメリを数十メートル先で見られるとは思っていなかったので、感動しました」

干潟にたくさんいるヤマトオサガニ
干潟にたくさんいるヤマトオサガニ
メンバーが目撃したスナメリ
メンバーが目撃したスナメリ

環境保全活動の範囲は全国へ! 観光を楽しみながら活動するのがモットー。

藤前干潟の保全活動からスタートした「Ambiente」ですが、現在は「豊田自然観察の森」で野鳥の調査をしたり、瀬戸市の「海上の森」で市が行う環境保全の取り組みについて話を聞いたりと、活動の範囲を広げています。

さらにこの夏は岡山県吉備中央町でブッポウソウの保護活動に参加したり、沖縄県石垣島でサンゴ礁保全について学ぶなど、全国各地に足を運んで環境保護について学んでいく予定なのだとか。

「いろいろな場所に行って、その地域ならではの景色を見たり、観光を楽しんだりしながら環境について学ぶのが僕たちのモットーです。その場所を知って、愛着をもたないと環境保護の活動にはつながっていきません」と、北川さん。

豊田自然観察の森では巣箱の設置調査を実施
豊田自然観察の森では巣箱の設置調査を実施
「藤前干潟生きものまつり」では、子どもたちと一緒に自然観察
「藤前干潟生きものまつり」では、子どもたちと一緒に自然観察

多くの人に、生きものや環境保護活動に関心をもってほしい。

「Ambiente」が今後力を入れていきたいのは、環境保護活動のPR、子どもたちへの環境教育、そして環境保護団体との交流だといいます。

「Ambiente」の活動目的は、多くの人に環境や環境問題について興味関心をもってもらうこと。そのために、自分たちの活動を広くPRすることが必要だと考えています。「私は『Ambiente』で活動してみて、知らないことがまだたくさんあると気づき、環境についてもっと学びたいと思うようになりました。環境問題を改善するには、まずどんな問題があるのか知ること、知ってもらうことが大事だと思います」と近藤さん。

「素足で干潟に入って感触を楽しんだり、生きものに触れたり。純粋に自然を感じる経験をした子どもは、大人になったときにきっと豊かな自然を守っていきたいと思うでしょう。そのためにも、未来を担う子どもたちへの環境教育にこれからも取り組んでいきたいです」と西さん。

北川さんは「全国の環境保護団体と積極的に交流を図っていきたいです。『藤前干潟クリーン大作戦』では、今年度初の試みとしてマイクロプラスチックごみの回収をしましたが、マイクロプラスチックは回収方法や処理技術がまだ浸透しておらず、ノウハウをもっていない団体もあります。環境保護団体同士がつながり、それぞれの活動について情報交換・意見交換をすることができれば、環境保護の活動はいっそう前に進むと考えています」と話してくれました。

北川大慈さん
北川大慈さん

一緒に活動できる仲間を募集中です!

「生きものが好き」、「環境のために何かしたい」「新しいことに挑戦してみたい」という名城生は、ぜひ一緒に活動しましょう。ナゴヤドーム前キャンパスの学生も大歓迎です。僕たちの活動内容は、Twitterで情報発信をしていますので、まずはフォローお願いします!


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