平成32年度を目途に、 京橋駅においてホームドアの整備に着手 駅ホームの安全性の向上に、 ハード、ソフト両面から努めます
京阪電気鉄道株式会社(本社:大阪市中央区、社長:加藤好文)では、お客さまにより安心して駅ホームをご利用いただけるよう、当社線全駅の点状ブロックの内側に内方線を設置するなどの施策を進めてきましたが、平成32年度を目途に京橋駅においてホームドアの整備に着手し、さらなる駅ホームの安全性の向上に努めてまいります。
これは、平成28年12月に国土交通省から示された「駅ホームにおける安全性向上のための検討会(中間とりまとめ)」の整備方針を踏まえて実施するものです。同方針に基づき、ホームドアの優先的な整備が求められる1日のご利用者数10万人以上の駅に該当する京橋駅(15.6万人:平成27年度1日平均)へのホームドアの整備を進めるとともに、従前から行っている駅ホームでのお身体の不自由なお客さまやお困りのお客さまへのご案内を強化するなど、ハード、ソフト両面から駅ホームの安全性を向上させてまいります。
概要は次のとおりです。
1.ホームドアの整備
京阪線では、車両形式により扉の枚数や位置が異なることから、現状ではホームドアの整備が困難な状況にあります。そのため、今後、車両の更新計画(5扉車両の3扉車両への置き換え)を一部前倒しして進めることにより、ホームドアの整備が可能な状況をつくります。
一方、5扉車両が無くなっても3扉車両の扉位置が車両形式により異なるという課題が残るため、平成29年度から31年度の3年間で、異なる扉位置にも適合できる新型ホームドアの検討を進め、平成32年度を目途に京橋駅の一部で試行整備を目指します。その後、同ホームドアにより十分な検証を実施し、性能等を確認次第、同駅1・2番線(京都方面行きホーム)において本整備を進めます。
2.注意喚起シートの試行設置
お客さまに視覚的、心理的にホーム端部の危険性を訴え、ホームからの転落および列車との接触を防止するため、本年3月18日(土)に京橋駅2番線ホームに注意喚起シートを試行設置しました。
3.内方線付き点状ブロックの設置(既設)
目の不自由なお客さまにホームの内側がどちらかをお知らせするため、平成21年度までに全駅・全ホーム(88駅:京阪線、大津線、鋼索線の合計)の点状ブロックの内側に、内方線(線状の突起)を設置しています。
4.ホーム異常通報ボタンの設置(既設)
乗務員および駅係員に異常を知らせることができるホーム異常通報ボタンを、平成26年度までに京阪線、大津線全駅のホーム上にほぼ1両間隔で設置しています。
5.ホームベンチ設置方法の変更
酔客などのホームからの転落防止に効果があるとされている、ホームベンチの線路に対する直角方向への設置方法の変更を天満橋駅、深草駅で実施しています。今後、京橋駅、枚方市駅をはじめ、主要駅で同様の変更を進めてまいります。
6.お声かけの実施
お身体の不自由なお客さまやお困りのお客さまに、駅係員等による声かけを積極的に行っておりますが、お客さま同士の声かけや目の不自由なお客さまから駅係員等への声かけを目的とした駅・車内放送を行い、より一層京阪電車を安心してご利用いただけるように取り組んでまいります。