【年末年始、苦手なあの人に会うのがユウウツ...】やっかいな人と離れるための質問7つ

【年末年始、苦手なあの人に会うのがユウウツ...】やっかいな人と離れるための質問7つ
【年末年始、苦手なあの人に会うのがユウウツ...】やっかいな人と離れるための質問7つ

2022年も残りあとわずかとなりました。今年中に終わらせなければならない仕事や、年末年始のイベントごとの準備に追われ、疲れがたまってきている方も多いのではないでしょうか。

ただでさえ心身に負担がかかるこの時期、あまり関わりたくない親戚や仕事相手と上手につきあえたら、ストレスも軽減しそうですよね。

なぜか相手のことを考えるのをやめられない。
なんでも「自分が悪い」と思ってしまう。
期待に応えられるように努力しても報われない。

そんな人は、いつの間にか身近にいる“やっかいな人”に支配され、身動きがとれなくなっているのかもしれません。

そこで今回は、FBIの人質解放交渉のトレーナーも務め、現在は世界の有名企業のトップたちを指導するコーチとして活躍する精神分析医、コンサルタントおよびビジネスコーチであるマーク・ゴールストン(Mark Goulston)氏の著書『身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法』http://www.asa21.com/book/b371454.htmlから、「やっかいな人と離れるべきタイミング」をご紹介します。

※以下、本書より一部抜粋

やっかいな人に支配される「真面目な人たち」

いつも自分が正しいと思っている上司、感情的な母親、他人の意見を個人攻撃と受けとめる友人……
そんなあなたの周りにいるそんな“やっかいな人”たちと話をするとき、自分自身に問いかけてほしい。

その人と関わらなければならない理由は? 

たいていの場合、理由はわかりきっている。

その人を愛しているから。
あるいは金銭や社交上の関係がしがらみとなり、逃れられないからかもしれない。
もちろん、理由がはっきりわからない場合もある。

だが、実はやっかいな人たちに苦しめられる真面目な人たちは、自分にとっても苦しめてくる相手にとっても、意味のないことをしている場合がある。

血のにじむような努力をして、やっかいな人たちに立ち向かう前に、そうすることにそれだけの理由があるのかどうか、よく考えてみよう。

あなたにとって相手はさほど大切でないかもしれないし、相手との関係が修復できないこともあるだろう。

その人といい関係になろうと努力しても、それは結局時間のムダかもしれないのだ。

あなたは自分ができる以上のことを、その人にしてあげてはいないだろうか? 
それによってイライラし、疲れきっていないだろうか? 

“いい人”で生きてきたクリスの転機

クリスは父親が経営する会社で働いている。
たった10人の従業人からなる古めかしい小さな会社が、彼の指揮のもと、いくつもの支店を持つような近代的な企業に成長した。

しかし、彼の父親はいつもこう言った。

「おまえは楽なもんだ。この会社は俺が築き上げて、軌道に乗せてきた。汗水流してきたのは俺で、おまえはタダ乗りしているだけだ」

何年ものあいだ、彼は父親の否定的な言動に耐えてきた。

「うちの会社で働いていただけませんか」とライバル企業に誘われたこともある。

すでに家を出て自分の会社を立ち上げて成功している兄のティムを、父親が引き合いにだして褒めたときも、苦い思いを抑え、家族の絆が一番大切だ、と自分に言い聞かせた。

しかしある日、父親の言動は度を超した。彼を居候呼ばわりしただけでなく、兄の成功話を持ちだし、彼を非難したのだ。

「魔法が使えたら、おまえとティムを入れ替えるんだけどな」

クリスは父親を見すえた。
自分の机に行き、所持品をすべて箱につめると会社を出た。
家へ着くと、電話を取り上げ、一番のライバル企業に電話をかけて言った。「仕事をお受けします」。

父親から離れ、クリスは輝かしい成功を収めた。
容赦ない父親の批判から解放されて、彼は以前よりもずっと自信に満ち、大胆で機転の利く意思決定者としての名声を得たのだ。
その結果、新しい会社で副社長に昇格した。

そこでハッピーエンドとなってもよかった。

しかし、それから10年後、母親からきた電話で、突然状況は一変した。

「お父さんが病気なの。お父さんはあなたに会社に戻ってきてほしいのよ。でもプライドが邪魔して、自分の口から言えないのよ」

クリスは、傲慢だった父親が弱くなったことに気づいた。

このような状況下では、やはり家族の絆が大切だった。
だから条件つきで戻ると返事をし、彼は父親に言った。

「戻るかどうか決める前に、頼みたいことがある。僕の目を見て、こう言ってほしい。『頼りにしている、とすがるのはプライドが許さない。でも俺にはおまえが必要なんだ』」

父親は、最初ためらった。しかし、クリスは父親に言った。

「大丈夫だよ、父さん。ただそう言ってもらいたいだけなんだよ。そうすれば、今まで面と向かって言えなかったことでも、言えるようになる気がするんだ」

やがて父親は彼の目を見て言った。

「頼りにしている、とすがるのはプライドが許さない。でも、俺にはおまえが必要なんだ」

心の底からでた言葉に、ふたりとも驚いた。
そして父親の目から自然に涙があふれた。
クリスの目にも涙が浮かんでいた。

「その言葉なんだよ、僕がずっと父さんの口から聞きたかったのは。だって父さんはずっと僕の目標だったから。でも、父さんにとって僕はどうでもいい人間だと思っていたし、だから父さんを恨まずにはいられなかった」

クリスはある条件のもと、父親の会社に戻った。
そのひとつは、父親はクリスに対し、尊敬の念をもって接すること、だった。

多くの人のように、クリスは長年、父親との関係のなかで「いい息子」になるように生きてきた。
今までの習慣で、受け入れがたいふるまいも受け入れてきた。

家族が、特に父親が彼を踏みにじっても耐えてきた。
そして、自分自身の価値を下げてまでも、父親に喜んでもらおうといつも努力を重ねてきたのだ。

やっかいな人から離れるための7つの質問

クリスのような経験に身に覚えのある人もいるのではないだろうか。

もしそうなら、今こそ、とことん話し合うべきときだ。

理不尽な相手と話すのではない。
自分自身とだ。

まずは、身のまわりのやっかいな人から得られるべきものは何か、そして実際に得ているものは何かよく考えよう。

次のように自分に問いかけ、答えを書きだしてほしい。

①その人を頼り、心の支えや精神的サポートを得られるか?それとも、その人は冷淡で暴力的か?

②その人から実用的な支援を得られるか?それとも支えを求めたら、拒まれるか?

③その人は自分の言動に対して責任をとるか?それとも人のせいにするか?

④その人は信頼できる人か、それとも信頼性に欠ける人か? 

⑤その人は自立している人か、それとも依存的な人か?

また、その相手があなたから得られるものは何か、そして何を実際に得ているのか考えよう。

あなたはその人との関係で、公平な立場にいるかどうか考えてみる。

書きだしたものに目を通したら、その人とのこれまでの経緯を考えてほしい。

たとえば、やっかいなその相手が厳しくて口うるさい親だとしたら、次のように自分に問うのだ。

⑥ふたりの関係のなかで、その人は最善を尽くし、助けが必要なときに手を差し伸べてくれたか?それともつねに無視したり、罵ったり、ないがしろにしてきたか?

⑦その人は愛情深い、いい人か?その言動は、年をとったから、病気だから、または脳が老化してきたからか?それとも、その人は前から意地悪で否定的だったか?

人はやっかいな人にも忠義を感じる。

してくれたことに対して恩を感じたり、理不尽さはトラウマや病気のせいで、その人自身に罪はないと同情することもある。
ただその人を愛しているせいもあるかもしれない。

しかし、そうではなく、自分が悪い人間のように感じて自己嫌悪しないように、その人から離れない、ということがある。「どっかへ行ってくれればいいのに」「死んでくれないかな。気が狂いそう」とつい思ってしまう自分を怖れ、罪悪感に陥る人もいる。

しかし、そのような感情を持つのは悪い人間だからではない。
それは〝人間らしい〟感情なのだ。

もし、そういう感情を抱いているなら、それは明らかに、その相手から離れるべきサインだ。
それに気づいたら、やっかいな人と話すのをやめて、ただ離れればいい。

人格障害者には要注意

精神科医でなければ、たんなるやっかいな人と人格障害者を見分けるのはむずかしい。

人格障害者をただのやっかいな人と間違えて、専門家に相談せず、私が提案する方法を試してはいけない。

専門家でさえ、人格障害者の心に入りこむのは非常にむずかしい。
もしあなたが優しい人なら、経験がないと彼らにつぶされてしまうだろう。

だから専門家のサポートがないかぎり、人格障害者を諭そうとしてはいけない。
その人との関係が進歩しているように見えても、彼らが豹変したときには、努力は水の泡になる。

一般的に、人格障害を抱える人は次のような特徴がある。

・第三者からの意見のほとんどを個人攻撃と受けとめる
・人生やあなたに非現実的な期待を寄せる
・ほかの人を非難し、自分の問題の責任をとらない
・失敗から学ばない
・論理的な意見を聞こうとしない
・あなたや第三者の観点から物事を見ない
・ほぼいつも自分が正しく、ほかの人が間違っていると信じる
・自分自身を被害者だと思う
・内向的、冷淡、疑い深い、あるいはひどく感情的である

人格障害者は、人生でうまくいかなかったことに対する責任をほとんど、あるいはまったくとらない。

一方で、うまくいったことは自分の手柄にする。
だから、自分が変わらなければならないとは思わないのだ(そのかわりに、まわりが変わることを求める)。

やっかいな相手がこれらに少しでも当てはまるなら、ひとりで対処しようとしないことだ。

その相手との関係を保つ必要があるなら、専門家に相談し、専門的な見解を得なければならない。
専門家との話し合いで、その人が人格障害者だと感じたら、次の2点を理解してほしい。

その人の精神的混乱を引き起こしているのはあなたではないこと。
そして、その人の問題を解決するのは、あなたの仕事ではないということを。

著者プロフィール

マーク・ゴールストン(Mark Goulston)

精神分析医、コンサルタントおよびビジネスコーチ。
FBIの人質解放交渉のトレーナーも務め、現在は世界の有名企業のトップたちを指導するコーチとして活躍。精神科医としては、「全米トップ精神科医」(米国消費者調査評議会の選定)に選ばれている。
クライアントに、IBM、ゼネラル・モーターズ、ディズニー、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどがある。博士の言葉は、『ウォール・ストリート・ジャーナル』『フォーチュン』および、『ハーバード・ビジネス・レビュー』『ビジネス・インサイダー』『ハフィントン・ポスト』など多くの出版物で特集されている。
著書に、『最強交渉人が使っている一瞬で心を動かす技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

※情報は刊行当時のものです。

書籍情報

表紙
表紙

タイトル:身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法
著者:マーク・ゴールストン
監修:レッカー由佳子
訳:室﨑育美
ページ数:288ページ 
価格:1,650円(10%税込) 
発行日:2018年6月17日
ISBN:978-4-86667-055-3
http://www.asa21.com/book/b371454.html
amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486667055X/asapublcoltd-22/
楽天:
https://books.rakuten.co.jp/rb/15473109/?l-id=search-c-item-text-01

目次

第1章 「やっかいな人」から身を守るために
第2章 自分のなかの”やっかいな部分”を知る
第3章 やっかいな人と向き合う13の術
第4章 やっかいな家庭とうまく向き合う8つの方法