千葉科学大学藤本教授 震災等自然災害の犠牲者ゼロへ日ごろの備えを呼びかけ/千葉県銚子市内で記念講演/ハザードマップの確認や避難開始のタイミング
自然災害の犠牲者ゼロを目指し、千葉科学大学(千葉県銚子市潮見町)危機管理学部・危機管理学科の藤本一雄教授が2020年2月14日、銚子市保健福祉センターすこやかなまなびの城で開催された第56回銚子市社会福祉大会及び第49回銚子市精神保健大会で、「銚子の自然災害~過去・現在・未来~」を演題に記念講演しました。サブテーマは「今から私たちに出来ること」で、過去に銚子で発生した災害を振り返りつつ、これから備えるべきことを伝え、聴講者に感銘を与えました。
藤本教授は災害リスクを社会全体で軽減するよう、自然災害に関する総合的データベースの構築▽広域的地震危険度の評価手法の開発▽地震防災の地理情報システムの開発-など防災・減災を研究。また、命の大切さを考える防災教育・災害管理の充実を目的とした千葉県の「実践的防災教育総合支援事業推進委員」としても活躍しています。
講演で藤本教授は、過去に銚子地域を襲った自然災害として、1677年の延宝地震、1703年の元禄地震、1910年の二月遭難(爆弾低気圧)、1960年のチリ地震津波、1971年台風25号(土砂災害、浸水害)、2011年東日本大震災などについて解説。昨年発生した台風15号(令和元年房総半島台風)や19号(令和元年東日本台風)、10月25日の大雨については、GIS(地理情報システム)を利用した被害分布を説明しました。
そのうえで、今後地震、津波、洪水、土砂災害が起きた場合のハザードマップを紹介。犠牲者ゼロを目指すためには、「ハザードマップを家族で確認し、避難開始のタイミングを家族・隣近所で話し合い、決めておくこと」と指摘しました。さらに、災害関連死を防ぐために、指定避難所の「TKB」(トイレ、キッチン、ベッド)の環境を充実させることの重要性を訴えました。
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2004年4月設立。危機管理の素養を持ち、より幅広い分野で社会貢献できるスペシャリストの養成を目指す大学。建学理念は「ひとりひとりの若人が持つ能力を 最大限に引き出し 技術者として 社会人として 社会に貢献できる人材を養成する」です。
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