常石造船 新船型2,800TEU型コンテナ運搬船、第一番船を竣工・引渡
常石造船株式会社(本社: 広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役社長:河野健二)は2018年4月12日、コンテナ運搬船の新船型“2,800TEU型コンテナ運搬船”の第一番船となる「KMTC SURABAYA」を、グループの常石集団(舟山)造船有限公司(所在地:中国浙江省舟山市岱山県秀山)において竣工し、船主に引き渡しました。
2,800TEU型コンテナ運搬船は、アジアなどの経済発展に伴う産業材や消費材などの海上輸送量の増加に伴い、主に中長距離の定期航路を担うコンテナ運搬船の需要増加に応えた船型で、ホールド内、デッキ上に20フィート換算のコンテナを最大2,806個積載でき、冷凍コンテナ、危険物の輸送にも対応しています。また、当社独自の省エネ技術であるMT-FAST(※1)や電子制御エンジンの採用などにより、高い省エネ性能を発揮し低燃費を実現したほか、既存ラインナップの1,020TEU型と比較し約17%高めた21.1ノットの航海速力を備えるなど、環境性能と実用性能を向上した新船型です。
2,800TEU型コンテナ運搬船は、2015年の市場投入から多くの受注を重ねており、常石集団(舟山)造船有限公司において建造を予定しています。自社ブランドの「TESS」や「KAMSARMAX」のヒットなど、ばら積み貨物船を主力としてきた常石造船は、世界の海運市場の多様なニーズに柔軟に対応するため、タンカーやコンテナ運搬船のラインナップも拡充するなど船種の多角化を戦略的に展開し、新たな船種・船型の開発をさらに進めていきます。
※1 MT-FAST
プロペラの前方に複数のフィンを取り付けることで水流を整え、推進効率を約4%向上させることが可能な省エネ装置です。日本郵船グループの株式会社MTIと共同で開発。
【本船概要】
船名 : KMTC SURABAYA
船種 : 2,800TEU型コンテナ運搬船
主要寸法 : 全長約200メートル×船幅:35.2メートル×深さ:16.8メートル
満載喫水 : 11.5メートル
載貨重量トン: 約33,200メトリックトン
総トン数 : 約28,500トン
主機 : M.A.N.-B&W 7G60ME-C9.5 × 1set
航海速力 : 21.1ノット
建造工場 : 常石集団(舟山)造船有限公司
■常石造船株式会社について
2017年に100周年を迎えた当社(広島県福山市)は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社です。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国、パラグアイの海外3工場を製造拠点に、3万トン~18万トン級のばら積み貨物船、コンテナ船、タンカー、客船などを建造しています。
URL:http://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長:河野 健二
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:880人(2017年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)
造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.(パラグアイ・セントラル州ビリェタ市)
http://www.glocal-japan.com/southamerica/
株式会社三保造船所(静岡県静岡市)
http://www.mihozosen.co.jp/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-trading.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
マーケティングコミュニケーション部
pr@tsuneishi.com
TEL:084-987-4915