「電気を賢く貯めて使う時代の機械の新しい姿」4月18日開催
一般社団法人日本機械学会(会長:佐々木 直哉 日立製作所)は、次世代のエネルギーや燃料電池の研究・開発に取り組んでいるリーダーの皆様による講演を企画しました。特に期待の大きいモビリティ分野に関する最新動向を講演いただき、新しいエネルギーインフラ時代の機械の姿を考えます。
入場無料でどなたでもご参加いただけます。
◇開催日時 2019年4月18日(木)12時45分~15時15分 入場無料
◇会場 明治記念館(東京都港区元赤坂2-2-23)
◇講演内容
12:50~13:20
『Society5.0の実現に向けた次世代電力システムの将来像』
株式会社日立製作所 楠見 尚弘
日本の電力供給は、再生可能エネルギーの積極導入や人々のライフスタイルの変化もあり、規則的・計画的で発電から需要への一方向な流れから、不規則で即時性が必要な双方向の流れとなり、大転換期を迎えている。デジタル化を背景にエネルギーと情報の一括制御による超スマート化社会の実現に向け、次世代電力システムの将来像を示すとともに海外事例についても紹介する。
13:20~13:50
『次世代蓄電池 ―全固体電池の開発―』
東京工業大学 菅野 了次
電池を固体で構成することは、電池の信頼性や安全性を向上する有効な手段であるが、このような電池は、ごく少数の例外を除いて存在しなかった。電解液に較べてイオンを通しやすい固体電解質が無かったためである。これまで固体電解質の開発を行い、2011年にリチウム超イオン伝導体Li10GeP2S12(LGPS)が有機電解液を上まわる伝導率を示すこと、2016年には全固体電池は出力特性に大きな利点があることを明らかにした。全固体電池は次世代蓄電デバイスの最有力候補になっている。
13:50~14:20
『燃料電池システムの開発加速』
トヨタ自動車株式会社 木崎 幹士
環境・エネルギー問題への対応として、電気・水素の活用が期待されている。日本は国家戦略として「水素基本戦略」を策定した。燃料電池自動車は、その水素を燃料とする自動車であり、トヨタ自動車はMIRAIやSORAなどの燃料電池車を開発している。一方、世界の開発も活発化しており、今後は産官学の一層の連携で日本が誇れる技術として、燃料電池システム開発の加速が必要と考える。
14:20~14:50
『電動化が切り拓く航空の未来』
宇宙航空研究開発機構 西沢 啓
航空機のエンジンを電動化する技術は、燃費や整備費を大幅に削減するのみならず、次世代の都市型新航空輸送システム(Urban Air Mobility:UAM)を実現する可能性等も有しており、航空産業の未来を変える革新技術として期待が高まっている。国外におけるAirbusグループやUber等の電動化に対する取り組み、国内におけるJAXA、航空機企業、電機企業を中心にした航空機電動化コンソーシアムの活動、航空の将来像等について概説する。
14:50~15:15 『総合質疑』
詳細は本会Web参照: https://www.jsme.or.jp/event/sokai-sp2019/
日本機械学会 最近の動向
◆次期会長に森下 信(横浜国立大学)が内定
日本機械学会の2019年度(第97期)会長に、横浜国立大学 理事・副学長の森下 信(もりした・しん)の就任が内定しました。2019年4月18日に開催される2018年度(第96期)定時社員総会後に就任いたします。
新会長の略歴
1978年横浜国立大学卒業、1983年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、同年に豊橋技術科学大学 助手、1985年横浜国立大学 助教授、1997年教授、2011年環境情報研究院長・学府長を経て、2015年から理事(研究・評価担当)・副学長就任、現在に至る。
専門分野:機械力学
◆絵画コンテスト作品募集中
夢の機械,未来の機械を絵に描いてみよう!
一般社団法人日本機械学会は、子供たちの考える「夢の機械、未来の機械」を自由な発想で絵に描いてもらい、機械と機械工学に対する関心を呼び起こすことを目的にした絵画コンテストを2011年度より実施しており、今回で9回目を迎えます。
応募いただいた作品は、「機械の日・機械週間」のポスターやチラシ等に掲載予定です。
表彰式は、2019年8月7日「機械の日」に開催の記念行事(会場:芝浦工業大学)にて実施予定です。
会員・会員外を問わず、たくさんの方々からのご応募をお待ちしております。
応募テーマ 「夢の機械、未来の機械」
応募資格 幼児~中学生
応募締切 2019年6月10日(月)必着
作品送付先 〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階
一般社団法人日本機械学会 絵画コンテスト係 電話(03)5360-3503
詳細は「機械の日」Webサイト( https://www.jsme.or.jp/kikainohi/ )をご覧下さい。