第6回「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」入賞作品発表 2023年2月11日(土・祝)から公開
AMR臨床リファレンスセンター(厚生労働省委託事業)は、昨年11月の「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」啓発活動において、薬剤耐性(AMR)対策を自分の事として関心をもっていただくために、第6回「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」の公募を行いました。
今回は1,777作品のご応募をいただき、当センターにて選考を重ねた結果、一般部門から金賞、銀賞 各1作品、医療従事者部門から金賞、銀賞 各1作品、佳作8作品、一般投票から「いいね賞」1作品の入賞を決定しました。入賞作品はAMR情報サイトで2月11日(土・祝)から公開します。
医療従事者部門 一般部門
●公募期間:2022年11月1日-2022年11月30日
●入賞者には賞状と記念品をお送りします。
●川柳、ペンネームは、すべて応募者の表記にしたがっているため、一部当て字等の表記で掲載しています。
●作品の著作権は、すべて国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンターに帰属しています。無断での転載、使用はご遠慮ください。
●入賞および応募作品につきましては、当センターのウェブサイト、SNS、報道資料等、広告広報活動の一環として使用いたします。
総評
今年度で6回目となる「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」の募集に、全国から1,777作品のご応募をいただきました。今回も心に響く素晴らしい作品をありがとうございました。
薬剤耐性菌は、静かに広がっています。抗菌薬が効かないために、さまざまな医療が困難になったり、わたしたちの生活を一変させてしまうこともあります。新型コロナウイルス感染症の発生以降、感染対策や健康管理の意識はわたしたちの日常生活に定着してきました。今回ご応募いただいた作品は、抗菌薬の正しい知識や薬剤耐性問題をわかりやすいフレーズで表現したもの、将来においても効く抗菌薬を残すために今の自分ができること、自身への戒め、社会への警告など多岐にわたった作品がみられました。川柳を通じて多くの方に抗菌薬の正しい知識を知っていただき、薬剤耐性対策について考えていただけたことを大変うれしく思っています。少しずつですが、そのような意識が世の中に広がってきていることを実感しています。
今後、これらの川柳作品をさまざまな形で活用させていただき、薬剤耐性対策の啓発をさらに推進してまいります。
国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター センター長 大曲 貴夫
AMR対策の必要性
~抗菌薬・抗生物質は不適切に使うことで、本当に必要な時に効果が発揮できなくなる~
抗菌薬・抗生物質は細菌が増えるのを抑えたり、殺したりする薬です。しかし、細菌もさまざまな手段を使って生き延びようとします。本来ならば効くはずの抗菌薬・抗生物質が効かなくなることを「薬剤耐性(AMR:Antimicrobial resistance)」といいます。2019年4月29日、国連は抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌が世界的に増加し、危機的状況にあるとして各国に対策を勧告しています。
日本では、外来診療での抗菌薬・抗生物質使用が9割以上を占めており、外来診療で抗菌薬・抗生物質の適正使用を推進することが不可欠といえます。
日本では毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」と設定して、AMR対策の必要性をお知らせするさまざまな取り組みを行っております。