日本オラクル、サーバー仮想化ソフトウェアの最新版「Oracle VM 2.2」を提供開始

日本オラクル株式会社(代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄/以下、日本オラクル)は、2009年10月13日「Oracle OpenWorld」サンフランシスコで発表されたサーバー仮想化ソフトウェアの最新版「Oracle VM 2.2」を日本市場に提供することを発表します。顧客は、エンタープライズ・アプリケーションの迅速な導入と管理の簡素化を実現し、さらに、コストを低減しながら効率的な方法によりデータセンターを運用することができます。

「Oracle VM 2.2」は、業界標準であるhypervisor(ハイパーバイザー)として豊富な実績を誇る最新のXen 3.4を採用し、Intel Xeon プロセッサ5500シリーズ(コード名Nehalem)、Six-Core AMD Opteron プロセッサに対応し、大幅なパフォーマンスの向上を実現しています。また、「Oracle VM 2.2」は、新しいCPUパワーマネジメント、メモリー管理およびダイレクト・ディスクI/O機能を特長としています。さらに、このリリースは、2009年初夏に買収したVirtual Ironテクノロジーの「Oracle VM」への初期統合として、Virtual Iron仮想マシンを「Oracle VM」イメージに移行する機能などを提供しています。

【パフォーマンスの向上を実現】
 「Oracle VM 2.2」は、最新のXen 3.4および「Oracle Enterprise Linux 5.3」をベースとした新しいカーネル(dom0)を採用し、ハードウェア仮想化ゲストと準仮想化ゲストに対し、よりよいパフォーマンス、拡張性およびセキュリティを提供します。特に、Microsoft Windowsを含め、ハードウェア仮想化ゲストのオペレーティングシステムのパフォーマンス向上を期待することができます。

 最新の「Oracle Cluster File System (OCFS2) 1.4」にアップグレードし、スパースファイルサポートといった高度な機能を活用して、仮想マシンの高速なプロビジョニングやクローニングを提供しています。ユーザーは、これにより、ファイルデータの割当てに対するコントロールを強化し、パフォーマンスの向上やストレージの効率化を実現できます。

 クラスタ化されたアプリケーションのパフォーマンスを向上するマルチパス・ストレージ・デバイスをサポートし、性能向上と高い可用性を実現します。

【グリーン機能、簡素化された管理、コスト削減】
 CPU、ネットワーク、ディスクI/Oなどのリソース管理を効率化し、QoS(サービス品質)をコントロールしながら、グリーン・コンピューティングとコスト削減を実現します。具体的には、CPUパワーマネジメント機能が強化され、仮想マシン毎に仮想CPUのスケジューリングの優先度や、各VM がアクセスできる最大CPU時間をパーセンテージで設定することができます。

 ユーザーインターフェースの向上、サーバー・プール・マスターエージェントの自動フェイルオーバーによる高い可用性、有用性および管理機能の向上を実現しています。

◆本発表に向けたコメント◆
※2009年10月13日に米国でオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳
 オラクルのLinuxおよび仮想化エンジニアリング担当バイスプレジデントであるウィム・コーカーツ(Wim Coekaerts)は、次のように述べています。「『Oracle VM 2.2』 のリリースにより、顧客は、仮想環境の管理を向上し、データセンターにおいて、コストと消費電力の両方を削減するために、サーバー仮想化テクノロジーの最新製品を活用することができます。さらに、このリリースは、既存のVirtual Iron 顧客に「Oracle VM」への移行に向けて、第1フェーズを提供することにより、オラクルの仮想化ロードマップをさらに進めるものです」

 AMD コマーシャル・ソリューションおよびソフトウェア担当ディレクター、マーガレット・ルイス(Margaret Lewis)は、次のように述べています。「『Oracle VM 2.2』は、ユーザーが、最も大変なWindows および 『Oracle Enterprise Linux』のワークロードに対応できるようにします。これは、Six-Core AMD Opteron プロセッサでAMD Virtualization (AMD-V) テクノロジーを盛り込んだ最新のサーバーハードウェアに対応し、最もデータ集約的なアプリケーションを管理するために必要な、費用対効果の高いパフォーマンスを実現します」

 HPのマーケティング、インダストリー・スタンダード・サーバー担当バイスプレジデント、ジム・ガンティエール(Jim Ganthier)氏は、次のように述べています。「仮想化を導入する顧客は、システムのパフォーマンスを強化しながら、簡単に導入し、時間とコストを節約できるソリューションを求めています。『Oracle VM 2.2』の仮想化は、HP ProLiant G6 サーバー向けの機能を利用し、顧客が、WindowsおよびLinux仮想マシンから、迅速かつ簡単にパフォーマンスを向上することを可能とします」

 Intel Software and Services Groupのバイスプレジデントであり、システム・ソフトウェア部門のゼネラルマネージャー、ダグ・フィッシャー(Doug Fisher)氏は、次のように述べています。「オラクルとインテルは、提供する製品の最適な運用を保証するために、連携をとっています。『Oracle VM 2.2』は、『Intel Xeon プロセッサ5500』シリーズと組み合わせ、Intelアーキテクチャを最適化することにより、仮想化環境で卓越したパフォーマンスと管理可能性を提供し、IT基盤を向上し、コストを削減します」

● 「Oracle VM」について
「Oracle VM」は、「Oracle Database」、「Oracle Fusion Middleware」を含むオラクル製品と、それ以外のアプリケーションをサポートするサーバー仮想化ソフトウェアであり、サーバーのITリソースを最適に利用できる環境を提供します。また、「Oracle VM」を導入することで、サーバー導入やリプレイスに伴う、環境構築、システム開発・改訂や運用管理に必要なIT投資の最適化も実現します。

「Oracle VM」が提供するテンプレート機能は、構築したシステム環境をテンプレートとして保存しておき、新たに環境を構築したい場合、保存されたテンプレートを配布するだけという、極めて簡単な操作で対応でき、環境構築に伴う導入コストを大幅に削減します。また、グリッド技術の「Oracle Real Application Clusters」構成と組み合わせることで、サーバー仮想化による集約環境でのリソースの柔軟かつ有効活用だけではなく、システムの拡張性やハードウェア障害などによるシステム停止のリスクを低減します。
http://www.oracle.co.jp/campaign/vm/

■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 玉川
Tel: 03-6834-4833 / Fax: 03-6834-6144 / E-mail: Takeo.Tamagawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/

*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及び/またはその関連会社の登録商標です。その他の名称は、それぞれを保有する各社の商標である場合があります。

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