リチウムの世界市場、2028年まで19%のCAGRで推移

株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:小野悟、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「リチウム市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測(2023年-2028年)」(Mordor Intelligence Pvt Ltd)の販売を3月30日より開始しました。

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リチウムの世界市場は、今年末までに炭酸リチウム換算490キロトン以上に達すると推定されます。

また、予測期間中に19%を超えるCAGRで推移すると推定されます。

2020年の市場は、前半はCOVID-19によるロックダウンの影響を受け、2月からの月間自動車販売台数がかつてないほど減少したため、マイナスの影響を受けました。現在、市場はパンデミック前の水準に達しています。

主なハイライト

短期的には、電気自動車の需要拡大、携帯型電子機器の需要拡大が市場の牽引役となります。

しかし、リチウム市場の需給ギャップに対する懸念が高まっていることが、市場成長の妨げになる可能性があります。

しかしながら、スマートグリッドの採用が進んでいることは、予測期間中、世界のリチウム市場における大きなビジネスチャンスとなる可能性があります。

アジア太平洋地域は、中国、韓国、日本といった国々から最も多く消費されており、世界全体で市場を独占しています。

リチウムの市場動向

市場を独占するのはバッテリー用途のセグメント

リチウムは主にリチウム電池の製造に使用されます。世界のリチウム市場では、電池用途のセグメントが最大のシェアを占めています。

リチウム電池は、使い捨てと充電式の2つのセグメントに分類することができます。使い捨てのリチウム電池は、負極として金属形態のリチウムを使用します。これらの電池は、他の標準的な電池と比較して、より長い寿命と高い充電密度を有しています。これらの電池は、ペースメーカーや長期使用を目的とした他の電子医療機器などの重要なデバイスに適用されます。

リチウム二次電池には、リチウムイオン電池とリチウムイオンポリマー電池の2種類があります。リチウムイオン電池は硬いケースに入っているのに対し、Li-po電池は柔軟なポリマー製のケースに入っています。また、Li-po電池はLiイオン電池に比べ、比エネルギーが若干高いです。Li-po電池は、電解質としてリチウムイオン電池の標準的な液体電解質ではなく、ポリマーを使用しています。

リチウムイオン電池は、金属であるリチウムが正極となり、電解液と接触することで化学反応を起こすことが特徴です。しかし、単体のリチウムは電池の装置内で使用すると非常に不安定です。そこで、リチウムと酸素を一緒にした酸化リチウムというものを正極として実用化しています。酸化リチウムは、単体のリチウムよりもはるかに安定した化合物です。

リチウムイオン電池は、通信機器や家電製品など様々な用途に使用されています。リチウムイオン電池は軽量で、エネルギー密度が高く、充電が可能であるため、携帯用電子機器に適しています。エネルギー密度が高く、メモリー効果がないため、リチウムイオン電池やリチウムポリマー二次電池は、携帯電話、ノートパソコン、その他の携帯電子機器にとって最も効率的な電源となっています。

これらの電池は、電気自動車(EV)、携帯電話、ノートパソコン、電源バックアップ/UPS、タブレット、電動工具、ビデオゲーム、おもちゃ、電子自転車などの製品に大きな需要があります。これらとは別に、リチウムイオン電池はエネルギー貯蔵システムにその用途の1つを見出し、風力など様々な再生可能エネルギー分野の成長を考慮すると、リチウムイオン電池ベースのエネルギー貯蔵システムの需要は大きなペースで伸びています。

リチウムイオン電池は、他の種類の電池と比較して、主に容量対重量比が良好であることから、より多くの人気を集めています。また、リチウムイオン電池の性能(長寿命、低メンテナンス性)と価格の低下も、採用の要因となっています。

世界の主要リチウムイオン電池メーカーには、LG Chem、CATL(Contemporary Amperex Technology Co.

上記のような要因が、バッテリーアプリケーション分野におけるリチウムの需要を増加させると予想されます。

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