【シニアの災害復興支援活動に関する意識調査】 シニアの約半数が被災地の 「買って応援」「行って応援」に前向き。 クラウドファンディングの認知率は48.0%。 20.8%が「今後の利用意向あり」
シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)は、当社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員1,962名を対象に、社会貢献活動に関する意識調査を実施いたしました。そのうち、「災害復興支援活動」に関する調査は、以下の結果となりました。
調査結果ダイジェスト
【これまでにおこなったことがある災害復興支援活動】、最多は「寄付」64.6%
女性では70.0%と、特に割合が高い
【今後おこないたい災害復興支援活動】、約半数が「被災地の商品購入」「被災地への旅行」と回答
「被災地の商品購入」49.2%、「被災地への旅行」47.6%と、ともに【これまでにおこなったことがある行動】と回答した割合よりも高く、今後の「買って応援」「行って応援」に前向き
クラウドファンディングの認知度は48.0%。20.8%が「今後の利用意向」あり
利用意向は、50代20.6%、60代18.1%、70代以上15.4%と、若い世代ほど高い
調査結果を受けて
災害復興支援活動の中で、今後おこないたい活動として「被災地の商品購入」49.3%、「被災地への旅行」が47.6%、とシニアの約半数が「買って応援」「行って応援」に前向きでした。「被災地への旅行」が多いのは、時間にゆとりのあるシニアならではといえます。「東北への家族旅行に、年内に行きたい(男性60代・三重県)」、「高齢者の為、現地に行ってボランティアをすることは難しいが、周りには今なおボランティアで現地に行っている若者もたくさんいる。そのような活動をする若者への財政支援ができれば(女性60代・埼玉県)」など、自分にできる形で何らかの支援をしたいという思いがコメントに表れました。
東日本大震災をきっかけに普及したクラウドファンディングについては、シニアの認知度は48.0%で、今後の利用意向がある人は20.8%でした。クラウドファンディングを利用しておこないたい活動については、「動物の殺処分ゼロの活動や子猫のミルクボランティア(女性50代)」、「学習塾に通えない家庭の子供たちの勉強を手伝うボランティア組織の運営(男性60代)」など、具体的な内容のコメントが多く、シニアの社会貢献意識の高さが伝わりました。
社会貢献活動への意欲が旺盛で、時間のゆとりもあるシニア。その活力を社会に生かすためにも、シニアがより活動に参加しやすい仕組みやきっかけづくりを進めることが必要です。
調査概要
調査期間:2017年3月15日~3 月26日
調査対象:50代以上の「ゆこゆこネット」メールマガジン会員
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:1,962件
-男性:1,479名(50代:378名、60代:798名、70代以上:303名)
-女性:483名(50代:274名、60代:194名、70代以上:15名)
1.災害復興支援活動への参加状況・参加意向について
【これまでにおこなったことがある災害復興支援活動(および災害復興支援を意識した行動)】、「寄付」が64.6%。
【今後おこないたい活動】では、「被災地の商品購入」49.2%、「被災地への旅行」47.6%と、約半数が「買って応援」「行って応援」に前向き
災害復興支援活動(および災害復興支援を意識した行動)について聞いたところ、【これまでにおこなったことがある活動】と回答した人がもっとも多かったのは「寄付」64.6%、次いで「被災地の商品購入」35.5%、「被災地への旅行」26.5%でした。「寄付」と回答した割合が特に高かったのは女性で70.0%でした。
また、【今後おこないたい活動】と回答した人がもっとも多かったのも「寄付」50.4%でしたが、「被災地の商品購入」49.2%、「被災地への旅行」47.6%が【これまでにおこなったことがある行動】として回答した割合よりも高く、今後の「買って応援」「行って応援」に前向きであることがうかがえます。
これまでにおこなった災害復興支援に関するエピソード(抜粋)
東日本大震災の時、友達と仲間達にようやく連絡がつき、不足している物や食べ物を持って行った。ポット5本にお湯を入れて、カップラーメンをたくさん運んだのが思い出される(男性50代・福島県)
5年前に家族で東北に行き、被災地をまわりながら旅した。積極的な活動ができない分、旅することで経済的な支援ができるかなと思った(男性60代・静岡県)
一昨年の秋に宮城へ行ってみたが、まだまだ復興がされてない場所が多かったように思う(男性60代・群馬県)
震災後の岩手県・宮城県への観光旅行。復興・支援の意識は持たず、当たり前の行動として知人の経営する宿泊施設で宿泊を伴うサービスの提供を受け、対価を支払い、少々多めに土産物を購入した(男性60代・東京都)
中越地震で住宅補修相談を行った際、被災者の心のフォローにつながり大変感謝された(男性70代以上・群馬県)
東北地震の炊き出しに行き感謝された。今でも付き合いがある(男性70代以上・東京都)
スコップ持参で、泥土を家から出す4日間続け、大変感謝されたこと、涙を流し喜ばれたことは忘れられない
(女性70代以上・山口県)
野菜不足になることを懸念して、職場の人達みんなで総合ビタミン粉末を購入し、医療施設で配布してもらえるよう送った(女性50代・奈良県)
ふるさと納税の制度を使って、熊本地震への寄付をした。熊本県が大変だからと、他の市町村が熊本の代理になって手続きを引き受けていて、とても好感を持った(女性50代・東京都)
東北の復興がどの程度進んでいるのか確かめる目的と、忘れていないからというメッセージを発信するために、昨年旅行を兼ねて家族で行ってきた(女性60代・新潟県)
今後おこないたい災害復興支援に関するコメント(抜粋)
現地での支援活動について、全体をコーディネートする機能・役割がしっかりしていれば参加してみたいと思う(男性50代・岡山県)
東北への家族旅行に、年内に行きたい(男性60代・三重県)
マラソンが趣味なので、東日本大震災の被災地、熊本でのマラソン大会に参加しようと思う(男性60代・大阪府)
現地での手伝いは体力的にできないので、被災地の寄付、商品の購入、旅行等で少しだが支援したい
(男性60代・福島県)
支援活動は個々人ではできない面もあるので、その力をまとめて役立てるようなソフト面での強化を自治体や既存団体にお願いしたい。できることをやりたいと思う人はたくさんいると思う(男性60代・神奈川県)
一番いいのは現地に出向いて活動することだろうが、被災地に旅行に行ったり被災地の商品を購入したりするという支援方法もいいのではないかと思う(男性60代・愛知県)
できるだけその地方の物の購入をしたり、旅行に行く(男性70代以上・山口県)
その土地に行って、意識を高めたい(女性50代・広島県)
山下公園で行われる復興支援まつりに毎年いっている(女性50代・神奈川県)
東北、熊本等、ぜひ復興状態をこの目で見る必要があると思う(女性50代・東京都)
大災害で遠くの親戚より近くの他人を再認識した。もうじき定年。近隣の人と今より親しく付き合ってみたい。何かあったときに助け合うのはまずお隣さんだと思うので(女性60代・埼玉県)
高齢者の為、現地に行ってボランティアをすることはなかなか難しいが、周りには今なおボランティアで現地に行っている若者もたくさんいる。そのような活動をする若者への財政支援ができればと思う(女性60代・埼玉県)
2.クラウドファンディングについて
認知度は48.0%。20.8%が「今後の利用意向」ありと回答
クラウドファンディングの認知度
【クラウドファンディングについて知っているか】を聞いたところ、認知度(「知っている」と「聞いたことはあるが、詳しくは知らない」の合計)は48.0%でした
クラウドファンディングの利用意向
【クラウドファンディングを今後利用してみたいか】を聞いたところ、「出資をしたい」が12.6%、「資金を集めたい」が4.4%、「出資・資金集めどちらもしたい」が3.8%と、利用意向のある人は20.8%でした。
年齢別でみると、利用意向は、50代20.6%、60代18.1%、70代以上15.4%と、若い世代ほど利用意向が高いという結果でした。
クラウドファンディングを利用しておこないたいこと
出資してみたいこと
生活困窮家庭の児童支援関係のプロジェクトがあれば参加したい(男性60代)
過疎地域の地域文化の伝承活動(男性60代)
障がいのある人への支援(男性70代以上)
被災者が立案し出資を求めているプロジェクトで賛同するものがあれば出資したい(男性70代以上)
動物の殺処分ゼロの活動や子猫のミルクボランティアなど(女性50代)
頑張っている若者応援(女性50代)
資金集めをしてみたいこと
過疎化や高齢化が進む地方の地域の活性化になる事業(男性50代)
犬猫の殺処分ゼロ運動(男性50代)
自然の保護活動(男性60代)
現在取り組んでいる地域活性化の為の起業にむけて、資金調達したい(男性60代)
まちづくり支援策に関して資金を集めてみたい(男性50代)
学習塾に通えない家庭の子供たちの勉強を手伝うボランティア組織の運営(男性60代)
高齢者支援に関する案件。特に高齢者のICT活用支援に関して資金を集めたい(男性60代)
子供食堂の様な場所で、安心して安らぎながら家族的な料理を提供したい(女性60代)