怖い絵ブーム立役者の新刊好調 『美貌のひと』発売2日で重版
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、2018年6月19日に『美貌のひと』(税別920円)を発売いたしました。ベストセラー「怖い絵」シリーズ(角川文庫)著者であり、来場者数41万人超を記録した「怖い絵展」(2017年開催/主催:産経新聞社、フジテレビジョン、上野の森美術館)の特別監修を務めた中野京子氏の最新刊です。人気の著者待望の新刊とあって好スタートを切り、PHP研究所では、発売日の翌日6月20日に、5千部の重版を決定しました。
■PHP新書トップレベルのスピード重版で2万3千部
「絵画作品はその意味や物語を知った上で鑑賞するのが作品や画家に対するリスペクト」が持論の中野京子氏。同じスタンスで解説した「怖い絵」シリーズはベストセラーとなっており、書店の期待も大きかったため、PHP研究所は『美貌のひと』初版部数を1万8千部と決定しました。
発売初日を迎えると新聞広告(朝日新聞6月20日付)掲載前にも関わらず、店頭での出足は好調。過去のPHP新書と比べてもトップレベルの初速だったため、発売2日目にして5千部のスピード重版。累計発行部数は2万3千部となりました。
■キレイなだけじゃない24人の幸運と破滅のドラマ
ドイツ文学者である中野京子氏は、「怖い絵」や「名画の謎」などのシリーズに代表されるように、“読む”名画鑑賞で大人気。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識を駆使した斬新な絵画解説は、「なんとなく眺めるだけではない」絵画ブームを巻き起こしました。
その著者が選んだ本作のテーマは「絵画の中の美しいひとたち」。独自の審美眼で「キャンバスの上に永遠に刻み込まれた24人」を選抜し、その解説を月刊『PHPスペシャル』(PHP研究所)誌上で2016年1月号から2017年12月号まで連載しました。書籍化にあたっては大幅な加筆・修正をおこなって再編集。錚々たる画家たちが腕によりをかけて表現した「美」を、描かれた人物たちの、美貌ゆえの幸運や破滅といったドラマティックなエピソードとともに紹介しています。
著者について
中野京子(なかの・きょうこ)
北海道生まれ。作家、独文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍。2017年「怖い絵展」特別監修者。
著書に「怖い絵」シリーズ(角川文庫)、「名画の謎」シリーズ(文春文庫)、『ハプスブルク家12の物語』(光文社新書)、『はじめてのルーヴル』(集英社文庫)、『別冊NHK100分de名著 シンデレラ』(NHK出版)、『ART GALLERY第5巻 ヌード』(集英社)など多数。
ブログ「花つむひとの部屋」
https://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006
■目次
第1章 古典のなかの美しいひと
≪プロセルピナ≫ロセッティ
≪アポロンとマルシュアス≫ペルジーノ
≪ユーディトと侍女≫アルテミジア
……ほか
第2章 憧れの貴人たち
≪デヴォンシャー公爵夫人≫トマス・ゲインズバラ
≪狩りのディアナ≫フォンテーヌブロー派
≪自画像≫ヴァン・ダイク
……ほか
第3章 才能と容姿に恵まれた芸術家
≪シャネル≫マリー・ローランサン
≪凸面鏡の自画像≫パルミジャニーノ
≪リスト≫アンリ・レーマン
……ほか
第4章 創作意欲をかきたてたミューズ
≪商人の妻のティータイム≫クストーディエフ
≪モンテスキュー伯爵≫ボルディーニ
≪夢≫パブロ・ピカソ
……ほか
以上