明治大学国際日本学部山脇ゼミナールがメルカリと協力し 中野区職員の「やさしい日本語」研修を担当 ―外国人住民にも分かりやすい行政文書の普及を目指して―

明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミナール(専門:多文化共生論)は、社内のインクルーシブなコミュニケーションを推進するために「やさしい日本語」を積極的に活用している企業・株式会社メルカリと協力し、2022年10月13日に中野区職員を対象とした「やさしい日本語」研修を担当します。
研修の冒頭では、山脇教授とメルカリの言語教育チーム担当者が短い講義を行い、その後、ゼミの学生たちにより、実際の行政文書を「やさしい日本語」で書き換えるワークショップを実施します。山脇ゼミはこれまでもメルカリと協力し、2022年7月には「話し言葉」に焦点をあてた「やさしい日本語コミュニケーション研修」を実施しました。今回は、「書き言葉」に焦点をあてた研修を行い、外国人住民の多い中野区において、日本語を母語としない人にも分かりやすい行政文書の普及を目指します。
大学と企業が連携し自治体職員の言語教育研修を担当することは、全国的にも珍しい取り組みと言えます。

2022年7月中野区での研修の様子
2022年7月中野区での研修の様子

●「やさしい日本語」とは
日本語を母語としない人にも分かりやすいように配慮し、易しい語彙や構文で表現する日本語のことです。
2010年代前半以降、全国で外国人住民が大きく増加しました。コロナ禍によって現在、外国人住民はやや減少していますが、2021年12月末現在では約277万人となっています。特に多いのが東京23区で、その中でも中野区は、区民全体の5%を占める約1万7000人が外国人住民です。コロナ禍では、外国人住民への情報提供や相談体制の整備は喫緊の課題となっています。
●山脇ゼミの取り組み
山脇ゼミでは、2018年度から「やさしい日本語」の普及啓発の活動を行っています。2020年度に豊島区職員を対象とした研修を担当し、2021年度には同区と中野区でも職員研修を担当したほか、これまで、小中高校生や学校教員向けワークショップの開催、「やさしい日本語」学習のためのアプリの開発、「やさしい日本語」ラップのミュージック・ビデオの制作などに取り組んできました。


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