飲食店の料理を無料提供「コックさんの子ども食堂」初の全国同時開催　スターバックスコーヒー各店が賛同・協力へ

2018-04-18 11:00

全国の個人飲食店オーナーが運営する「全日本飲食店協会」は5月9日を『コックさんの子ども食堂の日』とし、2018年5月9日(水)全国8都市で『コックさんの子ども食堂』を全国同時開催します。

2017年4月より始まった同活動は、共働きやひとり親の家庭などで1人で食事をとっている子ども達のために個人飲食店オーナー達が企画した試みで、飲食店の店舗を利用し本物のコックさんの自慢の料理を外食産業の現場の空気を体感しながら無料で楽しむことができるのが特徴です。すでに兵庫、福岡、香川、大阪、愛知、千葉、新潟の7県8都市にて計14回開催しており、付き添いの大人を含む合計500人以上の参加がありました。
この度の5月9日の全国同時開催は『コックさんの子ども食堂』としては初の試みであり、また、大手コーヒーチェーンのスターバックスコーヒー各店からも協力を得て開催されます。

●本物のコックが子ども達のために無償で作るひと皿
　～会話弾む食卓の楽しさと食育～
子ども食堂を運営するのは、洋食、中華料理、居酒屋など様々な業態で飲食店を経営する現役のコック達。普段お店で提供する料理の中から子ども達が喜ぶメニューをアレンジして提供します。
子どもや付き添いの大人たちとの賑やかな食事体験や生産者とのふれあい、「いただきます」「ごちそうさま」を全員で言うなど、食事を通した教育の場を目指します。
すでに2017年4月より同活動は各地で開催されており、大人たちによる隣近所での呼びかけ参加も増えています。

●地域ぐるみの社会貢献活動へ
　～各地のスターバックスコーヒーが活動に協力～
同協会理事長(関良祐)による近隣店舗への協力の呼びかけによって、スターバックスコーヒーの店長達からも賛同が集まり、全国同時開催への協力を得ることとなりました。
スターバックスコーヒーの各店による社会貢献活動の一環として、コーヒーに関するミニ講座やバリスタ体験など、様々な企画が子ども達に提供される予定です。

子供達に飲食業の魅力を伝えるとともに、こうした地域のつながりが、隣近所の助け合いや地域ぐるみのサポートを生み出すきっかけになることを期待します。

●外食産業を「憧れのお仕事」に！
　～求人問題への変化を期待～
当協会は、「子ども達が“早く大人になりたい”と思える社会の実現」をビジョンに飲食業界へのイメージを向上させるために作られました。
活動の一環として各地の子供食堂への食材や金銭の協力を考えましたが、間接的ではなく直接子ども達に触れ合う機会を作る方が外食産業への親しみが湧くのは当然のことです。そこで自らの店舗を「コックさんの子ども食堂」として数時間の貸切営業を行うことになりました。

家族団欒の食卓は、単なる栄養補給だけでなく子ども達の心の成長に大きな影響を与えます。しかし、共働き世帯は48％以上、ひとり親世帯は母子家庭においては25年のうちに約2倍の割合に膨れ上がるなど年々増え続け、子どもの「孤食」といった社会問題が目立つようになりました。
家族揃っての食事の機会が減少する中、飲食業に携わる人間としてこの状況を変える働きかけをしたい。そして、皆で食べる食事の楽しさを知るとともに、実際にコックさんの働く姿に触れ、「大きくなったらコックさんになりたい」と言ってくれる子ども達が増えてくれることを期待しています。

●5月9日、全国初同時開催「コックさんの子ども食堂の日」概要
当協会では5月5日の「こどもの日」にも近い5月9日を、「59(コック)」の語呂合わせで『コックさんの子ども食堂の日』として全国同時開催のイベントデーに定め、2018年5月9日に第1回目の全国開催をいたします。