日本オラクル、初のLinux対応版ビジネスアプリケーション製品群を提供
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)は、ビジネスアプリケーションの最新版「Oracle E-Business Suite 11iリリース8」を本日より出荷開始することを発表します。「Oracle E-Business Suite」がLinux OSをサポートするのは、本リリースが初めてになります。Linuxに対応したビジネスアプリケーションを提供することで、日本オラクルは需要の高まっているLinuxビジネスへの取り組みを強化していきます。
最新版「Oracle E-Business Suite 11iリリース8」では、「Oracle E-Business Suite」の対応OSに、レッドハット株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野政信)の「Red Hat Advanced Server 2.1」およびミラクルリナックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤城薫)の「Red Hat Advanced Server 2.1 powered by Miracle」を追加しました。これにより、顧客は低価格で安定性の高いLinuxを使用した「Oracle E-Business Suite」の構築が可能になります。また、Linuxを使用したIA(インテル・アーキテクチャ)サーバー上で「Oracle E-Business Suite」を構築することで、顧客は従来の商用UNIXサーバーやWindowsサーバーを選択した場合に比べてハードウェアや運用にかかるコストを大幅に削減することが可能になります。
日本オラクルは、Linux対応のプラットフォーム製品をいち早く開発するなど、低コストで信頼性の高いオープンソースのOSであるLinuxへ積極的に取り組んできました。今回のLinux対応版ビジネスアプリケーションの提供により、日本オラクルは、企業の低コストなIT基盤の構築に貢献していきます。また、世界各国における電子政府での採用が増加する中、日本においてもLinuxに最適化したソリューションを提供し、e-Japan構想の実現を支援していきます。
なお、今回のリリースでは、財務・資金管理モジュール「Oracle Treasury」、仕入先選定業務を効率化するモジュール「Oracle Sourcing」など、「Oracle E-Business Suite 11i」の既存モジュールにおいても機能拡張を行っています。(参考資料 2を参照)
日本オラクルでは、世界で12,000社以上、国内でも350社を越える実績を持つ「Oracle E-Business Suite」を核としたEビジネスソリューション事業のさらなる拡大に向けて、積極的な取り組みを進めています。関連事業部門の増強やパートナー企業との提携強化を通じ、販売およびサポート体制も積極的に強化しています。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 マーケティング本部 コーポレート・コミュニケーションズグループ
広報担当:栃尾 TEL:03-5213-6927 E-mail: Miki.Tochio@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。
参考資料 1
「Oracle E-Business Suite 11i リリース8」に対するパートナー企業の対応
●NECソリューションズ第三システム事業本部 本部長 工藤 秀憲 氏
NECは、日本オラクルの「Oracle E-Business Suite 11iリリース8 Linux版」の発表を歓迎します。NECは、製造業、プロセス業、流通業を中心にOracle EBS導入・開発・コンサルティングサービスを巾広く提供している国内最大級のEBSソリューションベンダーです。このリリースにより本格的なERPシステム(Oracle EBS)の構築がLinuxサーバー上で可能となり、今年がLinuxサーバーを利用したERPシステム(Oracle EBS)構築のスタートの年になると言えます。最近のITトレンドとして「Linuxサーバーを利用した基幹システム構築」へのニーズの高まりと同時に「オープン系基幹システムの堅牢性」へのニーズも非常に高まっています。NECでは「オープン系基幹システムの堅牢性」へのニーズを先取りして「OMCS(オープンミッションクリティカルシステム)」というシステムコンセプトを標榜し、アプリケーション領域、プラットフォーム領域での堅牢性向上するためのハードウェア、ミドルウェアの整備に取り組んでおります。「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版」とOMCSコンセプトを組み合わせることにより「堅牢性の高い基幹系システム」をより安価にお客様へ提供できるものと確信しております。
●株式会社 東芝、e-ソリューション社 社長 河村 進介 氏
式会社東芝は、日本オラクル株式会社様の「Oracle E-Business Suite 11iリリース8 Linux版」の発表を歓迎いたします。当社は、幅広いお客様のEビジネスの実現を、導入コンサルティングから開発・運用保守までワンストップで実現するシステムソリューションベンダーとして、「Oracle E-Business Suite 11iリリース8 Linux版」を信頼できる基幹システムへのLinuxアプリケーションとしてお客様に推奨していきたいと考えております。これまでも日本オラクル社様と20年近くにわたり密接にビジネスを展開してまいりましたが、今後も両社のパートナーシップをより一層強化しお客様に真にご満足頂けるITソリューションの提供を行なってまいります。
●デルコンピュータ株式会社、代表取締役社長 浜田 宏 氏
デルは、Oracle9i Real Application ClustersとPowerEdge及びDell/EMC製品をLinux上で組み合わせたソリューションを提供しています。安価でパフォーマンスの高いIAサーバとLinuxでOracle 9iデータベースを構築するアプローチは、お客様のIT投資に高い効率と柔軟性を発揮するものとして高く評価されています。今回のE-Business Suite 11i リリース8 Linux版の発表により、デル製品がOracle製品を支えるプラットフォームとしてさらに利用されていくことを期待します。
●日本ヒューレット・パッカード株式会社、代表取締役社長 高柳 肇 氏
日本ヒューレット・パッカード株式会社は日本オラクル株式会社様の「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版」の発表を歓迎します。「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版」はLinuxシステムに最適なビジネスアプリケーションだと考えており、今回の発表によってLinuxビジネスアプリケーションの市場がより拡大されていくことを期待します。「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版」と日本HPの業界標準高性能IAサーバ「hp ProLiant(プロライアント)」とを組み合わせることにより、 お客様はさらにコストパフォーマンスの高いオープンなシステムを導入することができます。今後も日本HPは日本オラクル様との協力関係を強化しお客様に最適なソリューションを提供して参ります。
●日本ユニシス株式会社、執行役員 丹羽 喜一 氏
このたびの日本オラクル社の「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版 」提供開始は、ますます高まる企業内IT基盤整備の要請に対する注目すべき回答といえます。Oracle E-Business Suite パートナーである日本ユニシス株式会社もこれにより、より多くのお客様がOracle E-Business Suiteの価値を享受されることを期待します。とりわけ、基幹システムにLinuxの採用を検討されるお客様におかれまして、「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版 」は、まず最初に整備すべきIT基盤製品として強力な選択肢となることを確信しております。日本ユニシス株式会社は、企業の情報基盤を常に最新のテクノロジーに対応させていくという日本オラクルにおける製品開発の姿勢を支持し、今後一層強力なパートナーシップのもと、顧客価値創造ビジネスを展開してまいります。
●株式会社日立製作所、クロスマーケットソリューション事業部
ビジネスソリューション本部長 開 一弘 氏
株式会社日立製作所は、日本オラクルの「Oracle E-Business Suite 11iリリース8 Linux版」の発表を歓迎いたします。日立製作所は、「Oracle E-Business Suite」を中心としたトータルソリューションを既に提供していますが、「Oracle E-Business Suite 11iリリース8 Linux版」により、「Oracle E-Business Suite」の適用領域を、中小規模の企業を含めた範囲に拡大できるものと期待しております。また、統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」等、Linuxに対応したオープンミドルウェアを中心としたLinuxソリューションにOracle E-Business Suiteを加えることで、よりお客様に最適なソリューションを提供できるものと確信しております。
●富士通株式会社、常務執行役 前山 淳次 氏
富士通株式会社は、日本オラクル株式会社の「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版」提供開始を歓迎します。弊社では、今後ますます基幹システムにLinuxを利用されるお客様が増加してくると考えており、Linuxシステムの拡張性/信頼性を向上させるプラットフォームの製品開発/サポートを、一層強化してまいります。今回の発表は、弊社の活動との相乗効果をさらに高めるものであり、お客様にLinuxベースの安心ソリューションを提供するプロセスを加速するものと、確信しております。
●ミラクル・リナックス株式会社、代表取締役社長 藤城 薫 氏
ミラクル・リナックス株式会社は、「Oracle E-Business Suite 11iリリース8 Linux版」の発表を心より歓迎します。「MIRACLE LINUX」は、日本市場においてOracleが最も安定して稼動し、より高い性能を引き出すLinuxサーバOSとして評価されています。信頼性とTCOが求められるなか「Oracle E-Business Suite 11iリリース8 Linux版」の提供開始により、今後基幹業務システムにおいてもLinuxソリューション・ビジネスが拡大していくことを確信しています。ミラクル・リナックスは、今後も「Linux+Oracle」をお使い頂くお客様の様々なご要望に応えるため、安定性の高い基盤プラットフォームとより洗練されたサポートを提供していきます。
●レッドハット株式会社、 代表取締役 平野 正信 氏
レッドハット株式会社は、「Oracle E-Business Suite 11i リリース8 Linux版」の発表を歓迎します。厳しい経済環境が続く中、米国を中心に情報システムの運用も含めたコストの最適化のためにLinuxプラットフォームを採用する機運が高まっています。従来のインターネット環境のインフラからミッションクリティカルな業務系システムや大規模データベースにも対応するLinuxプラットフォームとして提供している「Red Hat Linux Advanced Server」は、まさにお客様の要望に応えるプラットフォームであると自負しています。Oracle社とは、この「Red Hat Linux Advanced Server」の開発段階から緊密なパートナシップをグローバルに展開しており、今回、すでに多くの実績を持つデータベースに加えてビジネスアプリケーションも「Red Hat Linux Advanced Server」対応することは、まさに基幹業務のプラットフォームとしてLinuxを展開できる環境が整ったといっても過言ではないといえます。今後も日本オラクル社と共にエンタープライズ環境に向けたソリューションの提供に邁進していく所存です。
参考資料 2
財務・資金管理モジュール「Oracle Treasury」は、最新版「Oracle E-Business Suite 11iリリース8」では、以下の機能強化を行っています。企業の財務取引に関わるリスク管理機能として、金融商品の分析機能(ポジション分析・満期分析・ギャップ分析 等)・計算機能(価格と感応度)を新たに提供し、企業グループ全体の財務リスク管理に貢献します。また、利息計算に関連する機能の日本化対応機能(利息計算時のオプションの追加・利息金額の上書き機能)を実装し、財務取引処理のさらなる効率化を図ります。
オラクルのProcurementソリューションは、調達から支払いまでの全プロセスを最適化・自動化します。「Oracle E-Business Suite 11iリリース8」では、間接材、直接材を問わず製品とサービスの仕入先選定を実現する「Oracle Sourcing」がこのプロセスにシームレスに統合されることにより、バイヤーは新規の仕入先開拓が容易になり、バイヤーとサプライヤーはインターネットを介してリアルタイムでの交渉が可能になります。また、調達の実績や仕入先評価の分析も、一元管理されたデータを用いてリアルタイムに行うことができ、正しく迅速な調達意思決定支援が可能になります。