建設業界における施工管理アプリ・システム 導入状況に関するアンケート調査を実施
88%以上が導入済みと回答も、使いこなせない・活用推進する人材不足が課題に
建設業界特化SaaS製品・法人向けITサービスの比較メディア『現場TECH』は、建設業従事者を対象に、勤務先の施工管理アプリ・システムの導入状況についてWEBアンケートを行い、施工管理業務や間接業務における業務効率化のためのデジタルツール利用状況、DXへの取り組み状況の調査を行いました。
「現場TECH」
https://gemba-tech.jp/
「建設業界における施工管理アプリ・システム導入状況に関するアンケート」
https://gemba-tech.jp/news/survey-sekokanriapps/
当アンケート結果の要点
● 88%以上の回答者が施工管理アプリ・システムを導入済み
● 「工事写真」「工程管理/表」機能が高い使用率
● 業界課題である「書類のペーパーレス化」に最も効果を実感
● 導入後の浸透・活用を推進する人材不足は引き続き導入障壁に
調査結果
88%以上が業務において施工管理アプリ・システムを導入
アンケート対象者の内88.5%が、施工管理業務や関連業務において施工管理アプリ・システムを導入していると回答しました。また、勤務先の従業員数別では、~10人規模の会社においては80%を下回ったものの、11人以上の規模の企業においては80%以上、100人以上の企業においては90%超えという結果になりました。
主な活用場面は、工事写真・工程管理/表
どのような業務においてアプリが活用されているのか把握するために、使用している機能について質問をしたところ、「工事写真」「工程管理/表」機能が最も多く使用されていることが分かりました。
次いで、「図面管理・共有」「報告書/日報作成」という結果になりました。
書類ペーパーレス化に最も効果を実感
実際にどのような点で効果を実感しているかを質問したところ、「書類ペーパーレス化」が最多の回答となりました。
建設業界では、元請けから一次、二次受けと続くピラミッド型の業界構造が一般的で、見積もり、発注、契約など業者間における書類の受け渡しが頻発しています。加えて、膨大な数の図面や検査資料などのデータが必要とされる特徴もあります。
上記は業界における大きな課題であり、ペーパーレス化・デジタル化を急務に捉えている企業が多いということも伺えます。
一方、導入後の浸透、推進人材不足が課題に
ペーパーレス化やデータの共有の面で活用される一方、「施工管理アプリ・システムの導入で効果を感じていますか?」という質問に対しては、「とても感じている」「やや感じている」の合計は約74%に留まり、およそ4人に1人は効果を実感しているとは言えないという結果も得られました。
そこで、導入においてどのような点が課題となっているのかについて質問を行いました。
その結果、「導入しても使いこなせない・浸透しない」「社内でツールの利用を推進する人材がいない」という選択肢に回答が多数集まりました。
近年、現場業務を一気通貫でカバーする多機能型アプリも多くリリースされる中、現場において使いこなせない・浸透しないという課題が生まれていることも分かりました。現場へフィットさせるための人材も不足しており、結果的にフル活用という訳にはいかないようです。
これは建設業における、若年就業者数の減少と高齢化の課題とも大きく関係しているとも言えるでしょう。
本アンケートについて
- 調査概要 :建設業における施工管理システム・アプリの
導入状況に関するアンケート - 調査目的 :施工管理業務や間接業務における業務効率化を目的とした
デジタルツール利用状況、DXへの取り組み状況、
意識調査のため - 調査期間 :2023年3月16日~2023年3月26日
- 調査方法 :WEBアンケート
- 有効回答者数:165名
引用について
記事・グラフ・データ引用の際は、下記リンクを出典元としてご記載お願いします。
https://gemba-tech.jp/news/survey-sekokanriapps/
本件に関するお問い合わせ先
現場TECH 編集部
MAIL: info@gemba-tech.jp
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