VR空間で文化財を“手に持って”じっくり鑑賞できる 『日本文化財VRミュージアム』がSteamにて無料配信開始
この度、株式会社ジーン(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:塩見 一夫)及び株式会社相互技研(本社:東大阪市、代表取締役社長:内山 幹夫)は、文化財の新しい鑑賞スタイルを実現するVRアプリケーション『日本文化財VRミュージアム』の無料配信をSteamにて開始いたしました。
『日本文化財VRミュージアム』Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/2139520/VR/
『日本文化財VRミュージアム』は、日本全国各地の様々な文化財をまるで手に取るように“持って”自由に鑑賞できるVR博物館です。
フォトグラメトリにより、文化財を本物そのままに超高精細に3Dモデル化。実際の博物館では触ることができず、置かれた状態でしか見ることができない数々の文化財を“手に持って”自由に鑑賞できます。現実にはガラス越しにしか見ることができないなど様々な制約がある文化財の鑑賞ですが、本VR空間内ではそのような制約は一切なく、目の前で自由なアングルで、裏側や内側まで文化財を鑑賞できます。また、懐中電灯、ルーペ、断面表示器などを駆使して、現実にはできない詳細な観察を行うこともできます。
現在はアプリケーション内に以下の“ルーム”があり、それぞれ貴重な文化財を“触る”体験ができます。
【岩櫃真田忍者ミュージアム にんぱくルーム】:手裏剣など忍者道具を展示
【山梨県立考古博物館ルーム】 :縄文土器を展示
【飛騨みやがわ考古民俗館ルーム】 :石棒を中心に展示
【元寇船ルーム】(長崎県松浦市) :元寇船を展示
【屏風ルーム】 :屏風絵を展示
また、ルームによってはちょっとしたお楽しみ機能もあります。
この5月には【唐古・鍵遺跡ルーム】を追加するなど、今後もルームを追加予定です。本年夏には英語対応を行い、Steamにて全世界に無料配信開始予定です。
公開に先立ち、3月5日(日)に山梨県立考古博物館にて『日本文化財VRミュージアム』【山梨県立考古博物館ルーム】の体験イベントを行い、多くの方々にご体験いただきました。実際に展示室で見た縄文土器を“手に持って”、自由に向きを変えながら観察できる。土器の断面形状も見ることができる。また、土器の中に入る体験もできるなど、VRならではの体験に皆さん驚き、本物を見るだけでは気づくことのできなかった土器の特徴に気づく方もいらっしゃいました。
既に岩櫃真田忍者ミュージアム“にんぱく”では『日本文化財VRミュージアム』【にんぱくルーム】を体験できる機器が常設されており、また、山梨県立考古博物館にても本年夏以降に機器が設置され、【山梨県立考古博物館ルーム】をいつでも体験できるようになります。
『日本文化財VRミュージアム』はVRならではの“文化財の新しい鑑賞スタイル”を実現し、文化財に対するより一層の興味関心を引き起こします。また、
・普段は非公開の文化財でもVR空間内では常時公開できる。
・現実にはスペースの都合で展示しきれない多数の文化財を、このVR空間内ではスペースの制約なく展示できる。
などのメリットもあり、博物館など文化財所有者・管理者にとっては本アプリケーションを設置することで、話題喚起、来場者の満足度向上、来場者増加につなげることができます。