倒産リスクを判別する格付ロジックを改定 好調な企業業績を審査基準に反映、 格付コメントをより分かりやすく改良!
与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下リスモン)は、リスモン独自の与信指標である「RM格付」の格付ロジックを、2017年6月18日(日)に改定いたします。
リスモンでは、会員様に的確な与信判断を行っていただくため、「RM格付」の審査基準を半期ごとに見直しております。今回は、これまでと同様、蓄積した倒産データの最新の分析内容を反映するとともに、2017年3月期決算において上場企業の連結純利益合計が過去最高を更新するなど企業業績が改善していることを反映し、また数値以外の情報分析の強化も図っております。
今後もリスモンは、会員様の与信管理業務の精度および効率性の向上にお役立ていただけるようサービスの改善に取組んでまいります。
改定のポイント
1 倒産確率の適時化
経済環境や景気動向の変化により、倒産のトレンドは常に変化しております。下表のとおり、2016年3月と2017年3月の1年間で比較しても、各財務指標における要警戒領域の倒産確率に変化が生じています。
これらの倒産トレンドの変化に対応するために、定期的に倒産実績の集計を行い、格付と倒産確率の乖離が生じないよう調整しました。
財務指標 水準 2016/3 2016/9 2017/3
自己資本比率 10%以下 0.86% 0.84% 0.76%
借入返済年数 30年超 0.99% 0.97% 0.86%
2 定性分析・財務分析の強化
リスモンでは、情報開示姿勢、資本背景、取引金融機関など数値に表れない、いわゆる定性情報の情報量が増加していることからその分析を強化しました。
また財務分析においても安全性、収益性、成長性などの観点から、特に倒産の相関関係が強いと考えられる指標について見直しを行いました。
3 格付コメントの改良
収益、財務、資本背景、公開性など与信管理に必要な情報をコメント形式で提供する「RM与信コメント」において、より具体的かつ分かりやすく企業の信用状態を把握できるよう改良しました。
RM格付とは
リスモンでは企業を大きくA~Fの6段階に格付しております。この格付は、倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産しやすい企業といえます。
約300万社にのぼる膨大な母集団を分析することで格付し、倒産実績から統計的に格付ごとの倒産確率を算出して開示しています。定期的な企業データ、倒産データの更新・蓄積に留まらず、毎日の特種情報の収集によりタイムリーな格付補正を続けていることも大きな特長です。
与信管理の現場は「早い者勝ち」です。RM格付を利用することで、取引先の「今」の信用力を把握し、適時に対策を施すことができます。
■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2017年3月末時点で10,838(内、与信管理サービス等5,541、ビジネスポータルサイト等3,039、その他2,258)となっております。