【名城大学】都市情報学部の森龍太助教のゼミ生が富山県氷見市の道の駅で観光調査

氷見市・名城大学連携協議会の事業として2日間実施 院生と学生計22人が参加

駐車場に入る車のナンバープレートを調べる学生たち

都市情報学部の森龍太助教のゼミ生らが8月10、11日の2日間、本学と連携協定を締結している富山県氷見市にある道の駅で、同市を代表する観光スポット「ひみ番屋街」で観光関連の調査を実施しました。駐車場に入った車のナンバープレートを調べて来場者のエリア別のデータを収集するのが目的で、森ゼミでは今後、秋と冬にも同じ調査を行い、データを収集・分析して氷見市に提供し、観光施策に生かすことにしています。

約4800台のナンバープレートをチェック 来場者のエリア別のデータを収集

この調査は「氷見市・名城大学連携協議会」の事業と森ゼミの研究・教育活動の一環として実施し、ゼミの3、4年生と院生計22人が参加しました。2012年10月に現在地に移転してオープンした「ひみ番屋街」は、富山湾の海の幸や氷見うどんなど地元の料理が味わえる飲食店や土産物店など約30店が集まる道の駅で、年間約120万人が訪れる人気の商業施設です。ちょうど10日には通算の来場者が1,300万人を突破しました。

交差点で車をチェック
テントで暑さ対策

学生たちは10、11日とも「ひみ番屋街」の駐車場の入り口や交差点付近など4カ所に分かれ、オープン30分前の午前8時から営業終了の午後6時までの10時間にわたって、車やバイクが駐車場に入るたびにナンバープレートを確認。ナンバーに記載されている都道府県や地域、普通自動車か軽自動車か、さらにレンタカーどうかを、事前に用意した調査シートに記入して、30分ごとにまとめました。

2日間とも真夏の日差しが照り付ける中での取り組みでしたが、氷見市から借りて張ったテントの下やレンタカーの車内で調査したり、1時間おきに交代して休憩したりするなど暑さ対策を工夫。学生たちは今年3月に「ひみ番屋街」でプレ調査を行ったほか、合掌造り集落で知られる岐阜県白川村でも6月に同様の調査をしており、データをダブルカウントしないようにトランシーバーを使って連絡を取り合うなどして調査を進めました。

秋と冬にも調査を予定 「春夏秋冬それぞれのトレンドを捉えたい」と森助教

調査日は「山の日」をはさんだ3連休でお盆の帰省客や観光客で大にぎわいとなり、2日間の調査で北は「旭川」から南は「沖縄」まで合計約4800台のナンバープレートを確認しました。調査結果を卒論にまとめる予定という4年の尾口大介さんは「ミスがないよう仲間と協力し合ってデータを収集しました。複数回の調査結果を比較して傾向の違いを見つけたい」と話していました。

レンタカー内で調査
調査シートに記入

また、「春のプレ調査では地元の富山ナンバーが多かったですが、今回は横浜など関東や大阪など関西、名古屋など愛知といった大都市圏のナンバーが多かった印象です」と振り返った修士1年の中村駿斗さん。「調査でどの地域から多く訪れているかの分布が見えてくるので、例えば来場者が少ない地域などの傾向もポイントのひとつとして分析し、氷見市に提案したい」と意欲を見せていました。

森助教は「これまでも『ひみ番屋街』」の全体の来場者数は分かっていましたが、そもそもどの地域からの来場者が多いか少ないかなどは把握できていませんでした」と今回の調査の意義を話します。調査は今年11月と来年2月、可能ならさらに来年のゴールデンウイークにも実施する予定で、森助教は「春夏秋冬それぞれの時期のトレンドを捉えて、氷見市さんが望むデータを提供できれば」と語りました。

氷見市の担当者「今までにない観光データを得られそう。観光施策に生かしたい」

森助教が担当する「観光の資源」の7月の講義でゲストスピーカとして氷見市の主な観光資源などを解説し、今回の調査でも事前準備などで協力した氷見市地方創生推進課の岩坪大祐さんは「今までにない観光データを得ることができると考えています。そのデータをもとに観光プロモーションではどこに力を入れるか、どうてこ入れしていくかなどを検討し、今後の観光施策に生かしていきたい」と期待を寄せていました。

バイクも調査
ダブルカウントしないようにチェック
調査が終了し、後片付け
駐車場入り口に止めたレンタカー
地元新聞社も取材
今も残る能登半島地震の爪痕
ナンバープレート調査に汗を流した学生たち
ひみ番屋街の外観
ぎっしり埋まった駐車場
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