日本オラクルとデルコンピュータがLinuxソリューションで協業
日本オラクル株式会社(本社:千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅正明)とデルコンピュータ株式会社(本社:川崎市幸区堀川町580番地、代表取締役社長:浜田 宏、以下:デル)は共同で企業向けLinuxソリューションを開発・検証し、製品の提供を通じた提案活動・プロモーション活動をすることで合意しました。
本合意は、毎年大きな成長を遂げているLinux市場のなかでも、特に企業向けのシステムに焦点を絞ったものです。日本オラクルとデルは、両社の製品を組み合わせ、システム要件などの情報共有や製品の共同検証を行います。これによりお客様は、高い拡張性、コストパフォーマンス、および信頼性の高いシステムを短期間で導入することができます。既に米国では、密接な協力体制のもと、オラクルの「Oracle9i Real Application Clusters」とデル社の「PowerEdge(パワーエッジ)」サーバの検証作業・認定が終了し、両製品の組み合わせによる企業向けソリューションを提供しています。信頼性の高いシステムとしてお客様から高い評価を得ており、今後日本でも同様の展開を目指します。
両社はまず、「Oracle9i for Linux」、と「PowerEdge」サーバシリーズを組み合わせたソリューションの提供で協業します。さらに、「Oracle9i Real Application Clusters」とエンタープライズサーバ「PowerEdge 6450」、およびストレージ製品「Dell | EMC FC4700」を組み合わせたソリューションの共同検証を、「Dell | EMC」シリーズをデルとの共同ブランドとして展開するイーエムシージャパン株式会社と協力して行います。日本オラクルとデルの両社は、Linuxで24時間365日稼動する可用性の高いシステム構築を実現し、企業の基幹系システムとして拡販を図る考えです。尚、両社製品の組み合わせによるLinux対応「Oracle9i Real Application Clusters」の出荷は、2002年春以降を予定しています。
また、両社はLinux普及のためのマーケティング活動を協力して実施します。その一環として、デルは、日本オラクル主催の「Oracle Linux Summit 2002 Spring」(日時:3月1日(金)会場:ホテルニューオータニ 詳細:http://www.oracle.co.jp/events/tk020301/)に協賛します。同イベントの基調講演では、「Linuxとデルのエンタープライズ戦略」と題し、デルの代表取締役会長である吹野博志が、サーバ用オペレーティングシステムとして認知を得たLinuxディストリビューションの歩みを振り返りながら、国内サーバ市場に参入後約4年でトップ3ベンダーへと躍進したデルの、今後のエンタープライズ市場に対する取り組みを語ります。
「Oracle9i for Linux」について
「Oracle9i Database」のLinux OS対応版で2001年10月24日より出荷を開始しています。Linux上のデータベースにおいて、オンラインメンテナンス機能の付加やPGA(Program Global Area)・ロールバックセグメントの管理機能を自動化するなど、「Oracle9i」の基本機能をすべて装備しています。更に、最新のカーネル2.4に対応し、大規模システム構築に必要な大容量メモリ、2GBを超えるファイルシステムなどの機能をサポートしています。
「Oracle9i Real Application Clusters」について
前バージョン「Oracle8i」から採用された「キャッシュフュージョン」アーキテクチャに基づく新しいデータベース・クラスタリング機能です。従来のデータベース・クラスタリング機能では、ノード数の増加に従ってノードあたりの性能に劣化が生じていましたが、この新機能によりノード数の増加に対して正比例した性能を確保することができるようになります。「Oracle9i RealApplication Clusters」によるノードの追加は単にシステム全体の性能向上をもたらすだけではなく、単一もしくは複数のノードの障害が発生しても、残りのノードで運用が継続できることで信頼性の向上をもたらします。
「デルのLinuxへの取り組み」について
デルは、顧客のインフラストラクチャー構築のベストパートナーとし、サーバ製品と関連サービスの提供に力を入れており、急速に増えるLinuxの需要に対応するため、同社の高性能サーバ製品「PowerEdge」シリーズの標準OSとして、Windows NT(R)、Windows(R) 2000に加え、2000年よりRed Hat(R) Linux搭載モデルを顧客の希望に応じ、プリインストールして出荷しています。
その後、アプライアンス・サーバ製品のOSとしてもRed Hat(R) Linuxを採用。2000年12月にはミラクル・リナックス社の「MIRACLE LINUX V2.0」と「PowerEdge」の主要機種の動作確認を行い、販売を開始しました。デルのRed Hat(R) LinuxやMIRACLE LINUXの採用は、Linux上でも信頼性の高いデータベースサーバの構築が可能となり、「PowerEdge」サーバとLinuxとの組み合わせにより、従来のRISC UNIXベンダのOracleデータベースサーバと同等の環境を実現できるようになったことを示しています。
日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社はオラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点としたEビジネス構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日の店頭市場への株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1632名(2001年12月末現在)。 Webサイトは、http://www.oracle.co.jp
デルコンピュータ株式会社について
デルコンピュータ株式会社は、米国テキサス州に本社をおく、世界市場第1位のコンピュータシステム・メーカー、デルコンピュータ・コーポレーションの100%出資による日本法人です。デルコンピュータ独自のビジネスモデルである「デル・ダイレクト・モデル」に基づいたメーカー直販方式で、日本では1993年1月から販売・マーケティング・サポート業務を開始しました。カスタムメイドの高性能・高品質製品と、顧客データベースに基づいたきめ細かいサポートを展開し、ビジネス市場を中心にシェア拡大を続けています。また、インターネットの活用においても、市場でのリーダー的な役割を果たしています。
■本件に関する報道関係お問い合わせ
日本オラクル株式会社 広報部 玉川
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
日本オラクルホームページ http://www.oracle.co.jp/
デルコンピュータ株式会社 広報本部 西村
プレスルーム http://www.dell.com/jp/press
デルホームページ http://www.dell.com/jp
Oracle9iはOracle Corporationの商標または登録商標です。
OracleはOracle Corporationの登録商標です。
LinuxはLinus Torvalds氏の登録商標です。
その他の企業名、製品名ならびにサービス名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。