大学初! 近畿大学と(株)アーマリン近大が「関西財界セミナー賞2014特別賞」を受賞

近畿大学(大阪府東大阪市)と大学発ベンチャー企業の株式会社アーマリン近大 (和歌山県西牟婁郡白浜町)は、関西経済連合会と関西経済同友会が主催する「関西財界セミナー賞2014」において「特別賞」を受賞しました。大学として「関西財界セミナー賞」を受賞するのは、本学が初めてです。
本日、平成26年(2014年)2月7日(金)、国立京都国際会館で開催された「第52回関西財界セミナー」で贈呈式が行われ、学長の塩﨑均が登壇して賞を受けました。


【受賞理由】

・生態の解明が進んでおらず、また、他の魚に比べ稚魚の皮膚が弱く、些細な刺激でパニックに陥る等の理由により困難とされてきたクロマグロの完全養殖を、様々な魚の養殖で培った経験と技術で克服し、世界で初めて成功させた点。
・(株)アーマリン近大がうめきたに出店した養殖魚専門料理店は、開店から1年近く経った現在でも行列が絶えない人気店となっており、養殖魚への理解を深め、日本の養殖業の発展にも貢献している点。


【「関西財界セミナー賞」について】

関西経済連合会と関西経済同友会が主催し、関西において優れた技術やビジネスモデルを持ち実践している、あるいは地域活性化に貢献している企業・団体・個人等に「大賞」「特別賞」「輝く女性賞」を授与するものです。平成17年(2005年)に賞が設けられ、今年で第10回目となります。



《参考資料》

【近畿大学水産研究所】

昭和23年(1948年)に和歌山県白浜町に開設された「臨海研究所」に始まり、和歌山県、富山県、鹿児島県に8カ所の研究所・事業場を有する、国内最先端の養殖研究拠点です。海産魚養殖の主流である「網いけす式養殖法」を開発し、クロマグロをはじめ18種の種苗生産に世界で初めて成功しました。
また、研究のみにとどまらず、大手百貨店等を通じて消費者に養殖魚を販売するなど、大学の研究所としては先駆的な取り組みを行っています。


【クロマグロの完全養殖】

近畿大学水産研究所は、昭和45年(1970年)にクロマグロの完全養殖に向け研究に着手し、平成14年(2002年)6月に成功しました。
完全養殖は、人工ふ化した仔魚を親魚まで育て、その親魚から採卵し、人工ふ化させて次の世代を生み出していく技術です(右図)。これにより天然資源に頼らず、すべてのプロセスを人工下で育てることが可能になりました。
世界的に捕獲量の削減措置がとられるクロマグロの供給を維持していくために、完全養殖の技術が必要とされています。


【養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」】

「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」は、半世紀以上にわたり近畿大学水産研究所で研究育成した「安心・安全、そして美味しい養殖魚」を、直接消費者の方に提供する専門料理店です。
平成25年(2013年)4月26日に大阪の新名所グランフロント大阪に1号店を出店し、同年12月4日には東京の銀座コリドー街に2号店をオープンしました。どちらも多くのメディアにとりあげられ、行列の絶えない人気店となっています。

大阪店 : 大阪府大阪市北区大深町
       グランフロント大阪・ナレッジキャピタル6階
       TEL(06)6485-7103  座席数:93席

銀座店 : 東京都中央区銀座6丁目2番先 東京高速道路山下ビル2階
        TEL(03)6228-5863  座席数:57席


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