ラミネート接着剤の世界市場-2023-2030

株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:樋口 荘祐、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「ラミネート接着剤の世界市場-2023-2030」(DataM Intelligence)の販売を7月6日より開始しました。

市場概要

ラミネート接着剤の世界市場は、2022年に32億米ドルに達し、2023年から2030年の予測期間中に5.5%のCAGRで成長し、2030年には49億米ドルに達すると予測されています。

世界のeコマース産業の成長は、今後数年間、世界のラミネート接着剤市場の成長を促進します。安全な包装材はeコマース産業にとって重要であり、さらに、バーコードラベルのような追跡可能なソリューションの使用増加もラミネート接着剤の需要を増大させるでしょう。

アジア太平洋地域は今後数年間で主要な需要源となることが予想されるため、主要な市場関係者はアジア太平洋地域での生産を増やしています。例えば、2022年9月、日本のインク、接着剤、シーラントのメーカーである東洋インキは、将来の需要を見込んで、アジアにおけるラミネート接着剤の生産能力を倍増すると発表しました。

市場力学

電気自動車の普及が進む

電気自動車(EV)の普及は、価格の低下と技術的な改善により、従来の自動車に代わる環境に優しい現実的な選択肢として、近年大幅に増加しています。国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、2022年には世界で1,000万台以上の電気自動車が販売され、2023年には35%増の約1,400万台が販売されると予測されています。

ラミネート接着剤は、電気自動車のさまざまな部品の接着や密封に重要な役割を果たします。この接着剤は、バッテリーセルの接着、パワーエレクトロニクスの組み立て、モーターや発電機の封止、内装トリムの接着などの用途で使用されています。ナットやボルトなどの機械的な接着の代わりにラミネート接着剤を使用することで、車両の重量を大幅に削減し、航続距離や性能を伸ばすことができます。

接着剤配合の技術的進歩

接着剤技術の進歩により、高性能なラミネート接着剤が開発されています。接着強度の向上、柔軟性の向上、耐熱性の向上、耐久性の向上など、より優れた特性を持つ接着剤です。従来の接着剤は、硬化に時間がかかるため、生産サイクルが長くなっていました。しかし、技術の進歩により、より硬化時間の短いラミネート接着剤が開発されました。

さらに、無溶剤の接着剤を経済的な価格で商業的に生産することも可能になりました。2022年9月、日本のラミネート接着剤メーカーである東洋モートン株式会社は、無溶剤ラミネート接着剤のECOADシリーズを発売しました。接着剤処方の進歩は、接着剤の新しいアプリケーションの開発につながり、世界市場の成長を促進します。

原材料価格の変動

樹脂、溶剤、添加剤など、ラミネート接着剤に使用される原材料は、世界市場において価格変動の影響を受けています。需給バランスの崩れ、地政学的緊張、自然災害などの要因によって、突然の価格高騰や供給不足が起こることがあります。価格の高騰は、製造業者の生産コストを上昇させ、利益率に影響を及ぼします。生産者は一般に、コスト上昇分を最終消費者に転嫁します。

原材料価格の変動は、メーカーがラミネート接着剤の価格設定を予測し安定させることを困難にしています。この不確実性は、メーカーとエンドユーザーの双方にとって、プロジェクトの予算編成、計画、実行に困難をもたらす可能性があります。このため、長期的な高額設備投資が遅れる可能性があり、世界市場の成長にとって不利になることが証明されています。

COVID-19の影響分析

COVID-19の大流行により、様々な産業でラミネート接着剤の需要が変動することになりました。自動車、エレクトロニクス、建設など特定の分野では、活動の縮小やプロジェクトの延期により、需要が大幅に減少しました。しかし、包装、医療、医薬品などの業界では、衛生的な食品包装、医療機器、個人用保護具(PPE)などの用途でラミネート接着剤の需要増が見られました。

パンデミック後、さまざまな産業で力強い回復が見られ、それがラミネート接着剤への需要向上につながっています。また、健康・衛生意識の高まりから、無菌医療機器メーカーの需要は短期的には高水準で推移すると思われます。

ウクライナ・ロシア紛争による影響

ロシア・ウクライナ紛争は、欧州のラミネート接着剤需要に大きな影響を及ぼしています。この戦争により、ウクライナの産業は完全に崩壊し、接着剤の需要も完全にストップしています。さらに、米国とEUがロシアに課した厳しい経済制裁により、ロシアの産業界へのラミネート接着剤の供給が途絶えました。

ロシアに進出していた欧米の接着剤メーカーの多くが事業を停止して撤退し、欧米の特殊接着剤の輸入も制裁のためにストップしています。この紛争により、ロシアの産業界は、主に中国やインドなどのアジア諸国を拠点とする代替サプライヤーからラミネート接着剤を調達することを余儀なくされています。

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