欧州における電気自動車ならびにハイブリッド自動車の年間販売台数が2020年までに82万7000台に到達
株式会社グローバル インフォメーションは、Pike Researchが発行した報告書「Electric Vehicles in Europe - Light Duty Hybrid, Plug-in Hybrid, and Battery Electric Vehicles:Market Analysis and Forecasts (欧州の電気自動車市場:小型ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリー式電気自動車市場の分析と予測)」の販売を開始しました。
欧州における電気自動車(EV)への政府支援策は終わりに近づいていますが、家庭や職場、また公共の場所で充電できる電気自動車充電インフラの拡充により、市場の成長が促されるようになってきています。電気自動車や電気を補助動力とする自動車が今や市場の本流で入手できるものとなってきたことから、もはや根本となる論点は市場があるのか否かというよりも、市場がどれほど速く成長するのかという点に移っています。Pike Research社の新調査レポートによれば、電気自動車は、電気を補助動力とするハイブリッド車を含めて、欧州市場でますます重要な役割を果たすものとなり、2012年では市場占有率が0.7パーセントだったものが、2020年には4パーセントに拡大する見込みです。これは市場全体から見ればごく一部ではありますが、欧州地域での車両販売台数として82万7000以上の台数にあたるものです。
上級リサーチアナリストであるDavid Alexander 氏は次のように述べています。「欧州の運輸市場は世界の他の地域とは大幅に異なっています。燃料価格が北米よりも著しく高価であるため、小型で燃費の良いガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車がここ何年にもわたって欧州での自動車販売の主力となってきました。今のところ、市場は未だに電力駆動技術を試している段階であり、従来の自動車価格に対してEVが持つ価格割増し分による値差が小さくなることを待ち受けており、また場合によっては充電インフラが確立することを待ち受けているという状況にあります。」
欧州と北米自動車市場の間のもう一つの違いは、欧州ではディーゼル車が普及しているということです。ディーゼル車の人気が高いため、欧州ではハイブリッド車は北米ほどには成功していません。北米での成功は大型のV8エンジン車との違いが消費者にとって重要であるという要素があったためです。上記レポートによれば、2020年に至るまでに最大の成長を遂げるのは電池式電気自動車で、プラグイン・ハイブリッド車がこれに次ぐ見込みです。ほとんどの欧州諸国ではハイブリッド電気自動車の販売はそれよりも劣ったものとなるでしょう。
同調査レポートは欧州における重要な市場動向と、EV乗用車の購入促進要因について精査しています。調査内容にはビジネスモデル分析や需要要因の分析、技術および技術標準に関する課題、また欧州域内の政府施策についての分析を盛り込んでいます。この分野における重要な自動車メーカー23社の企業プロファイルを示しており、また欧州21カ国について2020年までに至る、動力方式別に見た詳細な自動車販売予測、新車登録予測を提供しています。
市場調査レポート: 欧州の電気自動車市場:小型ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリー式電気自動車市場の分析と予測
Electric Vehicles in Europe - Light Duty Hybrid, Plug-in Hybrid, and Battery Electric Vehicles:Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike258826-electric-vehicles-europe-light-duty-hybrid-plug.html
出版日: 2012年12月26日
発行: Pike Research
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