第4回 グレートカンパニーアワード 受賞結果のおしらせ役職や店舗の垣根を越え、社員が一体化する仕組みを構築した白ハト食品工業株式会社(大阪府)が大賞
株式会社船井総合研究所(代表取締役社長 高嶋栄 大阪市)では「第4回 グレートカンパニーアワード」を開催し、受賞6社を選定しましたので発表いたします。
「明日のグレートカンパニーを創る」をテーマに経営コンサルティングを行っている当社では、独特のビジネスモデルで持続的成長を続ける会社を称えることを趣旨に、2009年秋に「グレートカンパニーアワード」(第1回授賞式は2010年2月23日)を創設しました。第4回となる今回は、当社の取引先約6,000社の中から、各業界別に選りすぐられた30社の企業をグレートカンパニーとしてノミネートさせていただきました。さらに30社のノミネート企業の中から、特に優れた企業6社に各賞を贈らせていただきます。
来る8月22日、当社「経営戦略セミナー」会場において授賞式を行うとともに、今後、当社ウェブサイト、各種刊行物にて紹介してまいります。
<グレートカンパニーとは>
社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続ける会社のことです。そして、社員と顧客が「素晴らしい会社」と誇りを持つくらいの独特のカルチャーが形成されている企業を、グレートカンパニーと定義します。
『グレートカンパニー大賞』
白ハト食品工業株式会社(食品製造・販売/大阪府)
代表取締役社長 会社経営デザイナー 永尾 俊一 氏
<受賞理由>「おいもさんのお店 らぽっぽ」、「たこ焼き店のたこ家 道頓堀くくる」などを手がけ、日本やアジア各国に120店舗以上展開する同社。「私達は『芝居・浄瑠璃 いも・たこ・なんきん』を通じてお客様の小さな幸せに何度も何度も役に立ち続けていきたい・・・」という理念に基づき、原材料のいもや、ねぎを育てるところから販売まで一貫して行い、農業(1次産業)×お菓子の製造(2次産業)×実店舗での調理・販売(3次産業)=6次産業と自社を位置づけています。全社員(グループ全体1200名)への理念浸透に力を注ぐ同社は、理念と強く結びついた評価制度を整え、また社員教育に農業を組み込み、商品作りへの姿勢を伝えるなどの取組みを行っています。最近では社員相互の感謝の声を伝える社内SNS、「ありがとうファーム」を構築し、2ヶ月で1万件を超える投稿が飛び交いました。独自性のある理念を掲げ、パートを含めた全社員への理念浸透を徹底する同社を評価し、グレートカンパニー大賞を贈らせていただきました。
『顧客感動賞』
丸の内ソレイユ法律事務所(法律事務所/東京都)
所長 中里 妃沙子 氏
<受賞理由>同法律事務所は、弁護士業界に影響を与えた事務所です。弁護士にとって離婚相談は感情的な部分も多く、進め方や、相談者の気持ちの掴み方など相談に技術が必要で受任が難しい分野であり、積極的に取り組む法律事務所は少ない状況でした。そんな中、同事務所は離婚問題専門サイトを作るなど、離婚で悩む相談者の相談に真っ向から取り組まれ支持を集めています。女性弁護士1人で始めた同事務所は、4年で弁護士10名体制(2013年末予定)まで成長されました。さらに「一人でやっていても業界は変わらない」「目先の利益にとらわれて小さく考えない。大きな心で捉える」との想いから、中里氏は確立した独自のノウハウを公開するセミナーを実施。離婚事件を積極的に扱う弁護士が全国に増えるきっかけとなりました。「目の前の依頼者を幸せにしたい」と真摯に向き合う姿勢に顧客感動賞を贈らせていただきました。
『働く社員が誇りを感じる会社賞』
株式会社インサイト(広告会社/北海道)
代表取締役 浅井 一 氏
<受賞理由>会社案内をあえて作らず、社員の個性を表現したパーソナルブランドブックを名刺代わりに作るなど、個性を重んじ、個性を生かす経営を実践する同社。コーポレートサイトにもその個性が表れており、社員一人ひとりの写真や個性をプライベートも含め表現しています。それが顔の見える広告会社として“この人達なら何か新しい提案をしてくるかもしれない”という期待につながり、問合せに結びついています。最近では業界最大手の広告会社を含めたコンペティションにおいても、社員の独創的な提案で高い勝率を誇り(2013年1月~2013年4月まで16戦14勝 勝率87%)、同社の環境に惹かれ、大手広告会社の営業マンや、競合企業の人材までもが転職してくるといいます。社員が互いの能力や個性を認め合い、一丸となって成長を続ける同社の姿を評価し、働く社員が誇りを感じる会社賞を贈らせていただきました。
『ユニークビジネスモデル賞』
株式会社旺方トレーディング(中古農業機械の買取・輸出・レンタル/鳥取県)
代表取締役社長 幸田 伸一 氏
<受賞理由>同社は中古農業機械の買取、輸出、レンタル業で成長されている会社です。Webサイトを使い、直接、農家から中古農業機械の買い取りを行い、世界64カ国に構築した販路を通じて輸出しています。また農業機械のレンタルに関しては、同社が手がけるまでは、ほとんど存在していませんでした。そのため農家は、使う回数が限られているにも関わらず、必要な農業機械を自前で買い揃える必要がありました。このニーズに目をつけ、地域ごとに違う農業機械の活用時期に合わせてレンタル先を移動させる仕組みを構築し、農業機械の分野では珍しいレンタルビジネスを全国規模で成立させたのです。業界の慣習に立ち向かい、数々の障害を乗り越え、ユーザーである農家が本当に求めるビジネスモデルを構築した同社を評価し、ユニークビジネスモデル賞を贈らせていただきました。
『勇気ある社会貢献チャレンジ賞』
医療法人社団マザー・キー ファミール産院(産婦人科医院/千葉県)
院長 杉本 雅樹 氏
<受賞理由>千葉県館山市の産婦人科医院である同医院は、高齢化が進む地域にありながら産婦人科の枠を超えて地域コミュニティーの中核となるべく活動されています。同医院は産前から産後まで一貫して母親をフォローする体制を作り、今後2人目、3人目を産む計画を考えられるようにと、母親同士の交流や助け合いを促すイベントを行っています。また成人の半分の年齢である10歳の時に、子供が人生を振り返り、親に感謝の気持ちなどを発表する「2分の1成人式」活動や、子供が妊婦と触れ合う活動なども行い、地域の教育にも貢献されています。産婦人科医院の枠を超え、少子高齢化という社会問題に地域貢献を通じて立ち向かっていく同医院の活動を評価し、勇気ある社会貢献チャレンジ賞を贈らせていただきました。
『特別賞』
株式会社ありがとうサービス(リユース・飲食/愛媛県)
代表取締役経営最終責任者 井本 雅之 氏
<受賞理由>四国・九州地区を中心に「ブックオフ」や「ハードオフ」等のリユース関連や、「モスバーガー」や「大戸屋」等の飲食店関連の店舗を100店近く手がけるメガフランチャイジーの同社。昨年(2012年)、ジャスダック市場に上場されました。一時期は借入が145億円(当時の年商170億円 経常利益マイナス1億円)あり、銀行からの融資が止まるなど厳しい状況からの復活でした。総合衣料品などの流通業主体からリユースや飲食店中心の企業へとシフトしたことと、船井流の性善説に則った経営を実践した結果、社員のモチベーションが高く、強い絆で結ばれていることなどが復活の原動力となりました。危機を乗り越え、見事に上場を果たされた同社の功績を讃え、特別賞を贈らせていただきました。
<授賞式>
2013年8月22日(木) 於 グランドプリンスホテル新高輪
第87回 経営戦略セミナー会場にて開催されます。
取材・お問い合わせ
株式会社船井総合研究所 広報チーム
連絡先 TEL 03-6212-2928 FAX 03-6212-2946